福岡県久山町と嘉穂無線ホールディングス株式会社との先導的グリーンインフラモデルの構築に関する包括連携協定の締結
久山町と嘉穂無線HDは、これまでに久山町が日本初の「カーボンネガティブ&ネイチャーポジティブ※3」を宣言し、産官学民が連携した各種実証を展開する中で、課題解決と住民のウェルビーイングの向上を結びつけた取り組みを共に行ってきました。こうした取り組みが高く評価され、脱炭素チャレンジカップ2023では文部科学大臣賞を受賞しました。
本協定に基づき、久山町と嘉穂無線HDは、より一層の連携により、これまでにそれぞれが培った専門的な技術や知識、経験などを生かすとともに、目的を同じくする他企業とも連携を深め、久山町全域をフィールドとしたモデル実証を積み重ねながら先導的グリーンインフラモデルの構築に取り組んでいきます。
※1 Well-being(ウェルビーイング)
心身と社会的な健康を意味し、瞬間的な幸福ではなく持続的な幸福感を表す
※2 先導的グリーンインフラ
社会資本整備やまちづくり等において自然が有する多様な機能を活用し、ネイチャーポジティブやカーボンニュートラルの実現、インフラやまちづくりの持続性や質の向上、Well-beingの向上、健康増進、地域活性化、SDGsの実現などに貢献する取り組み
(参考)先導的グリーンインフラモデル形成支援:国土交通省HP
https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo10_hh_000297.html
※3 カーボンネガティブ&ネイチャーポジティブ
環境分野への取り組みの一環で久山町が宣言し、自然資源の生産と消費、担い手育成が循環する仕組みづくりを
目指す
(参考)宣言に関する詳細:久山町のHP
https://www.town.hisayama.fukuoka.jp/news/2377.html
1. 締結日
2023年12月13日
2.連携事項
(1)モデル構築に向けた社会課題等の抽出および解決方法の分析
(2)モデル構築に向けた既存事業の検証および新規事業の実証
(3)モデル構築に向けた多様な人財の創出
(4)その他、先導的グリーンインフラモデル構築に関する事項
3.協定の経緯
久山町は、国土・社会・人間の3つの健康づくりをまちづくりの基本理念におき、半世紀にわたり、個性的なまちづくりを展開してきました。そのまちづくりの成果は、人口の増加や高齢化率の低下など、さまざまな面で数字としても表れており、2015年には、国連でも活用される持続可能な豊かさを図る新たな経済指標「新国富指標」において福岡県第1位になるなど、SDGsを体現した町として注目されています。現在は、まちづくりのさらなる発展を目指し、デジタルを活用したセルフケアの推進や、空き家の新たな活用策として「地域交流型シェアオフィスそらや」の開設・運営を行うなど、独自の政策に取り組んでいます。
また、脱炭素社会の実現に向けて、日本で初めて「カーボンネガティブ&ネイチャーポジティブ」を宣言し、産官
学民が連携した各種実証を展開しており、課題解決と住民のウェルビーイングの向上を結びつけたさまざまな取り組みを行っています。こうした取り組みが評価され、国土交通省が行う令和5年度の先導的グリーンインフラモデル形成支援の重点支援団体に選定されました。
嘉穂無線HDは、社会の課題解決を事業の柱に据えた事業展開を図り、北部九州を中心にホームセンターを運営する株式会社グッデイをはじめ、学習工作キット「エレキット」の企画・製造・販売を行う株式会社イーケイジャパン、電子パーツ専門店を運営するカホパーツセンター株式会社、データ活用サービス事業を提供する株式会社カホエンタープライズを統括しています。ホームセンターグッデイは、ファブラボの運営や空き家改修・活用体験、各種ワークショップを開催するなど、地域に開かれたホームセンターを目指し、DIYカルチャーの醸成に取り組んでいます。また、強みとする観葉植物で働く空間をコーディネートするオフィスグリーン事業を展開する他、社内のDXに取り組んだ一連の活動が書籍化されるなど、これまでのホームセンターのあり方にとらわれない発想による先進的な取り組みが高い評価を得ています。株式会社イーケイジャパンでも工作教室「STEAM教育体験講座」やプログラミング教室も開催するなど、グループ全体で自分で考え自ら生み出す、アイデアをカタチにする人材育成に力を入れています。
今回、昨年度より両者が連携して取り組んできた経験も踏まえ、より一層の連携を図ることで、地域の発展に寄与するとともに、Well-beingの高い持続可能な社会の実現を目指し、本協定を締結する運びとなりました。
4.モデル構築に向けた連携事項の展開イメージ
両者は、今回のモデル構築において、まずは、人々の暮らしに身近な要素から「暮らしの楽しみが社会課題に寄与する機会」を実証的に設けていきます。両者の強みを活かした連携により、町民の皆さまにとってより良いまちづくりが実現できると考えており、グッデイおよびグループ会社が取り組む、DIYやグリーン、デジタルファブリケーション、電子工作、プログラミング、DXといったリソースをベースとしたさまざまな活動を共催していく予定です。町が志を共にする企業関係者や学識経験者などと多角的な視点で社会課題を再認識し、解決方法を検討するために設置した「久山町未来デザイン協議会」において協議した内容も参考に展開事業を検討していきます。
嘉穂無線ホールディングス株式会社について
株式会社グッデイ(ホームセンターの運営)・株式会社イーケイジャパン(学習工作キット「エレキット」製造販売)・株式会社カホエンタープライズ(データ活用・分析支援/クラウドサービス活用支援/ SaaS サービス導入支援)・カホパーツセンター株式会社は、嘉穂無線ホールディングス株式会社のグループ企業です。
代表者:代表取締役社長 柳瀬隆志
所在地:福岡県福岡市博多区中洲中島町 2番 3号 福岡フジランドビル 10 階
設 立: 1950 年 2 月
資本金:1 億円
事業内容:①子会社の経営企画・管理ならびにこれに関する事業 ②不動産事業
HPアドレス https://kahomusen-holdings.co.jp/
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