長崎県五島市で小学生向けイベント~海について学びつくす3日間~「GO!TO!五島うみキッズ」を開催しました!

場所:長崎県五島市富江町 福江港ターミナルほか  日時:2021年8月1日(日)~ 3日(火)

海と日本プロジェクトinながさきは、8月1日(日)~8月3日(火)の3日間、長崎県五島市で「GO!TO!五島うみキッズ」を開催しました。長崎県内においても特に海との距離が近い五島の人々・自然に触れることで、海について楽しく学んでもらいました。3日間で、海の環境保護を目指した地元の魚屋さん(仲卸)の取り組みや、日本で初めての洋上風力発電の見学、海のそなえやシュノーケリング体験、魚捌き体験、未利用魚を使った水産会社の取組みなどを学び、地元の海についての意識向上を図ると共に、自分自身が出来ることを考えてもらうプログラムです。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とが繋がる”日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しました。

イベント概要
・開催概要:海について学びつくす3日間「GO!TO!五島うみキッズ」

・日程:8/1(日)~ 8/3(火)
・開催場所:長崎県五島市
・参加人数:小学5,6年生22人
・協力団体:五島市、五島市観光協会、金沢鮮魚、浜口水産

【地元の魚屋さんが感じる海の課題そして取組みを聞く】
海について学び尽くす「GO!TO!五島うみキッズ」の3日間のイベントがスタート!1週間前にオリエンテーションを行い、チームワークもばっちりです。長崎市から約100kmに位置に浮かぶ五島へ高速船で向かいました。
まずは地元の魚屋さんの話を聞きました。仲卸業を営む「金沢鮮魚」の金澤竜司さんは約60年五島の海を見て育ち、仕事をしてきました。五島の海は魚がたくさんとれる自慢の海、しかし近年海の中は決して良くない状況であることを感じています。「海藻が生えていない!」ここ10年温暖化により「海藻を食べつくす魚やウニなどが増えて、海が元気じゃない状態」。そこで「病気になっている海を何とかしたい」「改善していきたい」と金澤さんは色々な取り組みを始めました。磯焼けの原因の一つとされている藻食魚(アイゴ・イスズミ)を使った天然の魚醤油「五島の醤(ひしお)」を開発しました。このようにこれまであまり利用されてこなかった「未利用魚」を使って商品を作り、魚の利用価値を上げることで数を減らしていこうと考えたのです。その味は試食した子ども達にも「おいしい!」と好評!更にプラスチックごみ削減の為に、魚の輸送手段で当たり前になっている発泡スチロールをやめて段ボールを使う取組みにも感心した様子。子ども達は地元の海を知り尽くしている金澤さんの生の声を熱心に聞き、海を守る為に人間がやるべきことは何かを考えました。


長崎が初めて!洋上風力発電”はえんかぜ”

五島市沖で”日本で初めて”作られた洋上風力発電「はえんかぜ」。「日本初」ということを知り子ども達もびっくり!台風の通り道でもあり比較的強い風が得られること、そして地元の漁師さんの理解が得られたことなども選ばれた理由だと知りました。海に沈んでいる部分が「漁礁」となり魚の住みかになっていて魚の迷惑になっていないこと、国土の狭い日本において今後益々活躍する洋上風力発電発祥の地であることも自慢気に聞いていました。座学が終わった後は船に乗り「はえんかぜ」をリアルに見学!全長172m、羽が40mもある風力発電の迫力を体感しました!そして風力発電の模型作りに取り組みました。構造は簡単ですが羽の形や向きで発電量が変わることを知り、実際の洋上風力発電の設計の緻密さを深く学びました。


海の恵みを使った!郷土料理作り体験
続いて、海の幸をみんなでいただきました!主婦の方々に地元に伝わる海の街ならではの郷土料理を教えてもらいながら料理作りにチャレンジ!五島で獲れたアジを捌き、お刺身やすり身揚げを作りました。長崎は、アジの水揚げ量全国1位!魚捌き、料理が初めての小学生がほとんどでしたが、魚の頭や内臓を自分の手で取ることは貴重な体験!悪戦苦闘しながらも頑張りました。「家に帰ってからお母さんとまた魚料理をやってみたい」という感想も聞かれました。


五島の漁業と磯焼け
長崎県で獲れる魚の種類は日本一!漁獲量も第二位を誇ります。五島市で獲れる量はその4分の1を担っています!しかし「人間がしっかり管理しないと魚が海からいなくなるかも」と、五島市水産課の原さんは教えてくれました。子ども達は「海の森」と呼ばれ、魚の産卵場、家であり、二酸化炭素を減らしてくれる大切な「藻場」が無くなっていっている、「磯焼け」についてしっかりと学びました。原因となる魚を近づけないような網やハードルを設置する具体的な取組みなども学び、「漁師だけの力では足りないので、みんなにも海のサポーターになって欲しい」という原さんの言葉を胸に刻んでいました。


シュノーケリング体験と磯焼け調査
子ども達が待ちに待ったシュノーケリング体験!ただしその前に大事な「海のそなえ」についてまずは勉強です。海で遊ぶ時には必ずライフジャケットを着けること!身体に合ったサイズを選んで、しっかりと正しく着用することをダイバーの中村さんに教えてもらいます!しっかり股の間に紐を通して脱げないようにしようと教えられ、いざ海へ!美しい五島の海で思いっきり楽しみました!せっかくなのでその前に学んだ磯焼けや藻場と魚の様子についても調査。普段見ることのできない海中で藻がどのように生えているのか、そこでどんな魚が生活しているのか調査しました。「魚がたくさん!」「タコもイカもいた!」と自分の目で海の中を見た様子を大興奮で話してくれました!


浜口水産で未利用魚からフィッシュハムを作ろう!
いよいよ最後の体験です!これまでに地元の魚屋さんや五島市役所の話やシュノーケリング体験で学んできた「磯焼け」を防ぐ為に、五島のかまぼこ屋さんが考えた素晴らしいアイデアを学びます。
それは海の資源で作ったハム「フィッシュハム」です!しかも磯焼けの原因となっている魚を使っているんです!浜口水産ではアイゴ、イスズミ、ニザダイ、ブダイなど磯焼けの原因となり、しかも価値が付きづらい「未利用魚」を敢えて使いフィッシュハムを作っています。浜口さんは「もったいないと思った」「せっかく獲れた魚を捨てずになんとかしたい」とフィッシュハムを作りました。子ども達は浜口さんの思いを聞いた後、実際にフィッシュハム作りを体験、アイデア次第で捨てられていた魚が無駄にならずしっかり活用できること、海の資源を守ることの大切さや守るために考えることの大切さを学びました。


学びのまとめ・ポスター作り
2日間の体験を通して学んだことを、1枚のポスターにまとめました。五島の海で学んだことが絵とメッセージでしっかり表現されています!「未利用魚も他の魚と同じように、美味しく食べられることを広めていきたい」「海で遊ぶ時はライフジャケットを着けて遊ぶようにする」など、子ども達が感じたことは様々ですが、今回学んだことを友達や家族に伝えることで、学びはより深まり、海の大切さ、問題について考える人がどんどん増えていきます。イベントの最後に、表現すること・伝えることの大事さを学んだ子ども達は、立派な「海キッズ」になりました!子ども達が伝えたい想い・ポスターデザインは、フィッシュハムのオリジナルパッケージに活用されるかも知れません。お楽しみに!


団体概要
団体名称            :海と日本プロジェクトin長崎県実行委員会
本社所在地         :長崎県長崎市金屋町1-7
電話番号            :095-827-8185
代表理事            :池田 尚己
設立                  :2016年6月8日
URL                  :https://nagasaki.uminohi.jp/
活動内容          :県内企業・団体への「海と日本プロジェクトinながさき」への参加要請、海と日本プロジェクトinながさき 応援動画の制作・放送やホームページの制作、長崎県独自の特徴を活かしたイベントの開催 など

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
 

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会社概要

URL
https://uminohi.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区赤坂2-14-4  森崎ビル3階
電話番号
03-6441-2561
代表者名
渡邉友弘
上場
未上場
資本金
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設立
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