空き家活用と教育を融合した“学住一体型”地域活性化モデル、神戸で始動 ―CHINTAI・神戸市・RePlayceが産官学連携で持続可能な地域づくりへ―
お部屋探しのリーディングカンパニー株式会社CHINTAI(本社:東京都港区、代表取締役社長:奥田倫也、以下 CHINTAI)は、地域課題の解決と次世代育成を目的として、神戸市および株式会社RePlayce(以下 RePlayce)と産官学連携で、教育の充実と空き家の利活用を掛け合わせた“学住一体型”地域活性化モデルの創出に取り組みます。本取り組みは、CHINTAIが推進する社会貢献プロジェクトの一環として実施するもので、教育と暮らしを結び付ける新たな地域づくりの形を提案します。

産官学連携の背景
近年、地方都市では人口減少や若年層の都市部への流出が進む中、空き家の増加や地域コミュニティの希薄化といった課題が顕在化しています。一方で、地域に根ざした学びの機会や新しい交流の場づくりが求められるなど、地域社会における“教育と暮らし”のあり方にも注目が集まっています。
こうした中、神戸市の「坂のまち」エリアでは、歴史ある住宅や空き家が点在する一方で、地域再生への機運が高まっており、行政・企業・教育機関が一体となって持続可能な地域モデルを構築することが重要なテーマとなっています。
このような背景を踏まえ、CHINTAI、神戸市、RePlayceの三者が連携し、それぞれが、地域資源の活用支援、住まいや暮らしに関する知見の提供、次世代教育のノウハウの活用を担うことで、教育と地域生活が有機的に結び付く“学住一体型”の地域活性化モデルの創出を目指します。
取り組み概要
① 『高校生のためのお部屋探し&一人暮らしガイド』兵庫・神戸版の作成(CHINTAI)
CHINTAIは、高校生が自立した暮らしを学び、地域社会への理解を深めるきっかけとなる教材『高校生のためのお部屋探し&一人暮らしガイド』の初となる地域特化版「兵庫・神戸版」を制作します。これまで全国共通版として展開してきた本教材を、地域の特性に合わせて再設計。神戸市をはじめ、兵庫県内のハザードマップや家賃相場、主要エリアの特徴、生活インフラ情報などを盛り込み、地域に根ざした住教育を実現します。
本教材は、HR高等学院をはじめ、神戸市内および兵庫県内の高等学校における授業・探究学習での活用を想定。高校生が地域での暮らしを「自分ごと」として捉え、安心・安全な住まい選びや将来設計を学べる内容としています。
② 地域課題を題材とした実践型教育コンテンツの開発(CHINTAI×神戸市×RePlayce)
本取り組みでは、地域社会が抱える課題を題材に、学生が自ら考え、解決策を導き出す「課題解決型学習(PBL:Project Based Learning)」を実施します。初年度のテーマは、神戸市が直面する「空き家問題」。坂の多いエリアに点在する空き家や空き地を対象に、現状調査から課題抽出、活用方法の企画・提案までを一貫して学ぶプログラムを展開します。
学生たちは、地域住民や不動産事業者、行政職員との対話を重ねながら、空き家の再生を通じた地域活性化のあり方を模索していきます。
③ HR高等学院神戸校の開校 (RePlayce)
地方都市における地域課題を、自治体や企業との連携を通じて教育の力で解決へと導くことを目的に、2027年4月、HR高等学院神戸校を開校します。同校は「地域と、社会と一番近い学校に」をコンセプトに、神戸市が抱える空き家問題や若年層の地域離れといった社会課題に向き合いながら、地域資源を活用した実践的な授業を展開予定です。
授業や探究活動を通じて、自治体・企業が連携し、学びと暮らしが循環する持続可能な地域教育モデルの構築を目指します。
今後の展望
本取り組みは、CHINTAI・神戸市・RePlayceによる産官学連携の第一歩として位置づけています。今回の実践を通じて得られた知見は、今後の教育および地域づくりの両面に活かしていく予定です。
今後は、HR高等学院での実践にとどまらず、神戸市および兵庫県内の他の高等学校へのプログラムや教材の導入を進め、地域に根ざした学びの輪を広げていきます。さらに、神戸市でのモデルケースをもとに、他の地方都市へも順次展開し、地域課題に即した教育プログラムや住教育教材の開発を推進していきます。
登壇者コメント
奥田 倫也(株式会社CHINTAI 代表取締役社長)
このたび、神戸市およびRePlayceとともに、CHINTAIが推進する社会貢献プロジェクトの一環として、教育と地域課題を掛け合わせた新しいモデルに取り組めることを大変光栄に思います。
CHINTAIはこれまで、住まいに関する情報提供にとどまらず、若い世代の学びや自立を支える活動に取り組んでまいりました。今回は、神戸市が抱える地域課題を題材とした学習プログラムの開発に加え、『高校生のためのお部屋探し&一人暮らしガイド』の地域特化版を制作し、地域に根ざした住教育の実現を目指します。
教育と暮らしをつなぐこの取り組みを通じて、高校生が地域をより身近に感じ、自らの将来や生き方を考えるきっかけとなることを願っています。CHINTAIは今後も、住まいを通じて次世代の育成と持続可能なまちづくりに貢献してまいります。

<奥田倫也プロフィール>
2013年に甲南大学経済学部を卒業後、野村証券株式会社に入社。上場・非上場企業の経営者や法人、創業家一族の資産を対象に、資産運用から企業のM&A(合併・買収)、不動産関連ビジネスまで幅広く携わる。
2023年11月、株式会社CHINTAI代表取締役社長に就任。「住まい」「学び」「地域」をつなぐ新たな価値の創出に取り組み、若年層の自立支援を目的とした学生プロジェクトや、地域の魅力を未来へつなぐ「CHINTAI社会貢献プロジェクト」を推進している。
小松 恵一(神戸市副市長)
このたびCHINTAIおよびRePlayceが全国で初めて“学住一体型”の地域活性化モデルを本市で取り組んでいただくことに、心より感謝を申し上げます。
本市では、坂の多いエリアも含めて、空き家・空き地の活用支援や地域の魅力向上に取り組んでいます。
今回、空き家を活用した学生寮などの企画・提案をはじめ、CHINTAIとRePlayceの若い視点を活かす取り組みは、住教育の充実と地域課題の解決に繋がるものと大きな期待を寄せており、本市も両社と連携しながら、地域の活性化やエリア価値の向上を目指して共に取り組んでまいります。

<小松恵一プロフィール>
1982年神戸市採用。建設局道路部工務課長、建設局西部建設事務所長等を経て2022年に建設局副局長、翌2023年に建設局長に就任。
2025年7月に神戸市副市長に就任し、危機管理局、地域協働局、文化スポーツ局、環境局、建設局、都市局、建築住宅局、消防局、水道局を担当。
山本 将裕(株式会社RePlayce 代表取締役CEO)
HR高等学院は、このたび神戸市・CHINTAI様と産官学連携で神戸校を開校することになりました。地域企業と連動した探究学習と実践型キャリア教育、安心して学べる住環境支援を一体で提供し、「学ぶ・働く・暮らす」の好循環を神戸から創ります。
官民の力を束ね、一人ひとりの可能性を解放するインフラを築き、日本の教育と地域の未来を更新していきます。

<山本将裕プロフィール>
2010年にNTT東日本に入社。2020年にNTTドコモへ転職し「ドコモアカデミー」学長に就任。
2022年「はたらく部」を立ち上げ、2023年経済産業省「第13回キャリア教育アワード」の優秀賞を受賞。2024年4月、NTTドコモから事業をスピンアウトし株式会社RePlayceを設立。
社会全体で次世代を育成する、新しい学びの場である通信制高校サポート校「HR高等学院」を2025年4月に開校。
2025年に文科省アントレプレナーシップ推進大使に就任。

株式会社CHINTAI
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お部屋探しのリーディングカンパニーである株式会社CHINTAIは、「住まい」「お部屋」をベースに、暮らしを豊かにするためのさまざまなサービスを運営するメディア会社です。
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