宮西建礼『銀河風帆走』が第45回日本SF大賞特別賞を受賞しました!
ぼくらは星々を越えて飛ぶ。人類の存続を賭けて――別の銀河をめざし飛び続ける宇宙船たちを襲う試練を描き、第4回創元SF短編賞を受賞した表題作を含む第一作品集
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宮西建礼さんの『銀河風帆走』が第45回日本SF大賞特別賞を受賞しました。
日本SF大賞は1980年に日本SF作家クラブにより創設され、対象年度内に発表されたSF作品の中から最も優れた業績に贈賞されます。
今年は2月15日(土)に選考会が行われ、正賞が市川春子さん『宝石の国』、特別賞が宮西建礼さん『銀河風帆走』と決定いたしました。
また、故・楳図かずお氏、故・住谷春也氏、故・山本弘氏に功績賞が贈られることになりました。
詳細は日本SF作家クラブの公式サイトをご覧ください。
贈賞式は4月26日(土)、代官山蔦屋書店にて開催されるイベント「SFカーニバル」内で行われます。
『銀河風帆走』は宮西建礼さんの書籍デビュー作です。
宇宙を舞台に展開する「銀河風帆走」「星海に没す」と、高校生を主人公にした三編「もしもぼくらが生まれていたら」「されど星は流れる」「冬にあらがう」の全五編が収録されています。「銀河風帆走」は2014年、第45回星雲賞日本短編部門の、「もしもぼくらが生まれていたら」は2020年、第50回同賞同部門の参考候補作に選ばれました。
著者の宮西建礼さんは京都大学農学部資源生物科学科を卒業されています。「銀河風帆走」は2013年、大学在学中の受賞でした。現在第15回まで開催されている(第16回は選考中)創元SF短編賞のなかで、歴代最年少の受賞者です。
創元SF短編賞出身の著者の方がデビュー作で日本SF大賞を受賞するのは、第33回の宮内悠介さん『盤上の夜』第34回の酉島伝法さん『皆勤の徒』に続いて三人目です。
現代ハードSFの書き手のさらなる躍進にご期待ください。
■書誌情報
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銀河風帆走
宮西建礼
レーベル:創元日本SF叢書
判型:四六判仮フランス装
ページ数:270ページ
ISBN:978-4-488-02104-7
Cコード:C0093
定価:1,870円(税込)
装画:鈴木康士
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
内容紹介:
人類の存続を賭けて別の銀河をめざす、人格を持った宇宙船たちを襲う試練(銀河風帆走)、地球に衝突するコースをとった小惑星の軌道をそらす計画に挑む高校生たち(もしもぼくらが生まれていたら)、史上初の恒星間宇宙船同士による“一騎討ち”の行方(星海に没す)……ハードSFの俊英が放つ、瑞々しい感性に満ちた第一短編集。
解説=鈴木力
■著者プロフィール
宮西建礼(みやにし・けんれい)
1989年大阪府豊中市生まれ。京都大学農学部資源生物科学科卒業。2013年、大学在学中に「銀河風帆走」で第4回創元SF短編賞を受賞。著書に『銀河風帆走』(創元日本SF叢書)が、共著に『京大吉田寮』(草思社)がある。
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