ラトックシステムとNYK西日本、協業で酒造の品温管理支援を強化
「もろみ日誌」と連携してクーリングタンクをIoT化
■協業の概要および目的
酒造現場では、品質の安定化と負担軽減のため、もろみの品温を冷却水で自動管理できる制御タンクの導入が進んでいます。一方、品温管理の完全な自動化は難しく、人が判断して温度を設定するケースが大半です。そのような中、どこにいても品温の確認や制御ができるIoT化へのニーズが高まっています。
この度、発酵タンクの製造・販売で実績のあるNYK西日本と、酒造向けIoTシステムの開発をおこなうラトックシステムの2社協業により、クーリングタンクとIoTシステムの連携を実現します。離れた場所からスマートフォンで、クーリングタンクの計測温度の確認と異常時の通知を受信。パソコンでは蓄積データの事績管理がおこなえます。さらに、スマートフォンから温調器の設定温度の変更にも対応予定です。
■利用イメージ
NYK西日本の樹脂ライニングタンク型クーリングタンクは、冷却効率が良く、またジャケット保有水量を少なくすることで過冷却しにくい(当社比)といった特徴があり、繊細な温度制御が可能です。
もろみ日誌対応のクーリングタンクでは、これまで通りの温度制御をおこないながら、タンクの品温センサーで計測したデータを、ゲートウェイを経由してLTE-M通信でクラウドに送信します。品温データやグラフは、アプリ「もろみ日誌クラウド」でいつでもどこからでも確認ができます。品温があらかじめ指定した温度範囲を超えるとスマートフォンに通知でお知らせします。クラウドは共有され、もろみ日誌に対応済みの機器であれば混在が可能です。また、お客様が既に樹脂ライニングタンク型クーリングタンクを導入済みの場合は、制御盤に変換ユニットを組み込み改造することでIoT化を実現できます。
■今後の展開
今後は遠隔からの温度の確認に加えて、温調器の設定温度の変更も遠隔から可能とします。また、ラトックシステムは酒造りに関わるデバイスやシステムとの連携を強化。自社開発の強みを活かし、ハードウェア変換やクラウド連携、アプリへの取り込みによるシステム連携を図っていきます。
■ラトックシステムについて
設立:1983年10月13日
代表取締役:近藤 正和
所在地:大阪府大阪市西区南堀江1-18-4 Osaka Metro南堀江ビル 8階
URL:https://sol.ratocsystems.com/(法人様向け)
事業内容 :創業1983年。パソコン・スマートフォン関連のハードウェア、ファームウェア、アプリをワンストップで開発、販売しています。IoTデバイス開発とAWSクラウド連携によるシステムづくりを強みとし、自社システムのほか、お客様システムへの組み込み需要にも応えています。
■NYK西日本について
設立:2003年4月1日
代表取締役:原 康夫
所在地:兵庫県加古郡播磨町新島33番地
URL:https://nyk-west.co.jp/
事業内容 :当社は創業以来、日本容器工業グループの一員として、無溶剤エポキシ樹脂によるライニングタンクの製造・販売を手掛けておりますが、弊社の樹脂ライニング技術は灘・伏見・播磨地域を中心に、数多くの醸造業界から高い評価を頂いております。従来の製品に加え、IoTサービスを取り入れた製品を充実させることで、微力ではございますが、醸造業界の更なる発展に貢献したいと考えております。
■関連URL
もろみ日誌(ラトックシステム)
https://sol.ratocsystems.com/service/moromi-diary/
樹脂ライニングタンク型クーリングタンク(NYK西日本)
https://nyk-west.co.jp/products/food-industry/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像