アドバンテッジパートナーズ、ユーグレナ、東京センチュリーの3社が、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスからキューサイ株式を共同取得することで合意
株式会社アドバンテッジパートナーズ(本社:東京都港区、代表取締役:喜多 慎一郎、以下「AP」)がサービスを提供するファンド(以下「APファンド」)、株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲 充、以下「ユーグレナ」)、および東京センチュリー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:野上 誠、以下「東京センチュリー」)の3者は、本日、3者が出資する特別目的会社(以下「SPC」)※1を通じて、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:カリン・ドラガン、以下「CCBJH」)が保有するキューサイ株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:神戸 聡、以下「キューサイ」)の全株式を共同取得すること(以下「本取引」)を、CCBJHと合意し、株式譲渡契約を締結しました。株式譲渡契約に基づき2021年1月29日付で株式譲渡が実行される予定です。
<合意内容>
● APファンド、ユーグレナ、東京センチュリーの3者が、キューサイ全株式を共同取得
● ユーグレナは、1年以内を目途にキューサイを連結子会社化する方針
● 業界の老舗企業であるキューサイと、経営改善や事業構造転換に強みを持つAP、ESG/SDGs領域やデジタル領域に強みを持つベンチャー企業のユーグレナ、PMI※2経験も豊富な東京センチュリーが手を組むことは、ユニークかつ事業の企業価値向上の実現に向けた最適なフォーメーション
● キューサイは3者と協働し、「通信販売を中心とする健康食品/化粧品販売企業」から、お客さまが年齢を重ねることに上手に向き合っていくことを支援する「ウェルエイジング支援カンパニー」への事業転換を目指す
本取引は、老舗企業であるキューサイと、経営改善や事業構造転換に強みを持つAP、ESG/SDGs領域やデジタル領域に強みを持つベンチャー企業のユーグレナ、PMI経験も豊富な東京センチュリーが手を組んで全面的に支援するという、国内でも極めてユニークな事例であり、対象会社の企業価値向上に向けて最適化されたフォーメーションとなっております。本取引のスキームとしては、APファンド、ユーグレナおよび東京センチュリーからの共同出資および銀行借入により得た現金を対価として、SPCがCCBJHの保有するキューサイの全株式を取得します。SPCへの当初出資比率は、APファンドが67.22%、ユーグレナが12.84%、東京センチュリーが19.94%ですが、本取引から1年以内を目途にユーグレナがSPCへの出資比率を最大49%まで高め、キューサイを連結子会社化することを予定しております。
今後、キューサイはAPと東京センチュリーが有する経営改善・PMIのノウハウを活用して商品ラインアップの拡充やブランディングを強化するとともに、ユーグレナの有するデジタルマーケティングのナレッジを活用することでプレシニア層へと顧客基盤の拡大を目指していきます。
具体的には、キューサイ、AP、ユーグレナおよび東京センチュリーの4社は、政府が「健康寿命の延伸」を目指していることや経済産業省が「ウェルエイジング(Well Aging)」を推進している環境下において、今後のヘルスケア業界においては、アンチエイジングとは異なり、年齢を重ねることに上手に向き合っていくことを支援する「ウェルエイジング支援」が一層求められてくると考えております。4社が各々の強みやリソースを結集し、シニア層からプレシニア層まで顧客の年齢層を広げるとともに、顧客の年齢に応じた健康実現をサポートする商品/サービスを磨くことで、キューサイが「通信販売を中心とする健康食品/化粧品販売企業」から「ウェルエイジング支援カンパニー」へと進化していくことを目指します。
CCBJHは2010年のキューサイ買収来、キューサイの持続的成長と企業価値最大化を目指し、ブランド刷新と製品導入への一貫した取り組みを重ねてまいりました。今般、ヘルスケア・スキンケア事業の次のステージでの成長をサポートいただくには、AP、ユーグレナ、豊富なPMI経験を有する東京センチュリーから構成される力強いパートナーに譲渡することが最適であると判断しました。
APは日本国内において最多・最長の実績と豊富なプロフェッショナル人材を有し、これまでにPEファンド投資を通じて数々の投資先企業のターンアラウンドや事業成長/リポジショニングを成功させてまいりました。本件においては、メガネスーパーを、眼鏡を売る会社から、シニア世代の目の健康を維持する「アイケアカンパニー」への事業転換を果たすことで、ターンアラウンドを実現した実績を有しているチームが参画しており、本取引直後はキューサイの成長のための体制・土台づくりを主導しつつ、ユーグレナによる連結子会社化後も事業ドメインの再定義や新サービス開発等で支援/連携し、キューサイの成長ポテンシャルを最大限に具現化することを企図しております。
ユーグレナは、独自素材である微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)等を活用した健康食品/化粧品の通信販売を軸に成長を遂げてきたという点で、キューサイの事業との親和性を持っております。また、デジタルマーケティングの活用による若年層~ミドル層顧客の拡大、バイオ燃料開発やバングラデシュ支援といったESG/SDGsへの取り組み、「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を企業フィロソフィーとする独自のブランディングなど、キューサイの今後の事業成長をサポートしうる補完性も備えています。キューサイを連結子会社化し、APと東京センチュリーのサポートのもと相互の親和性と補完性を活かしながら事業連携を強化することで、若年層からシニア層までを網羅的にカバーし、お客さまのサステナブルな健康を実現するヘルスケア企業グループを実現することが可能となります。
東京センチュリーは、ユーグレナ、APグループ各々への出資を通じた事業パートナーとして、両者を事業と財務の両面から支援してまいりました。また、業界トップクラスの金融・サービス企業として、国内外の事業会社への出資やパートナー企業との合弁会社設立を通じたPMI経験も豊富に有しております。本取引においても、過去のPMI経験などを活かして、ユーグレナおよびAPとの強固な信頼関係を背景に、価値観と方針を共有化したチームでキューサイの事業成長を支援していきます。
以上のとおり、各々異なる強みを有する3社が連携しながら支援することで、キューサイの更なる成長とヘルスケア業界を代表する「ウェルエイジング支援カンパニー」への進化を実現していきます。
■AP パートナー 束原俊哉 コメント
「APは、日本のプライベート・エクイティ市場のパイオニアとして、23年間にわたって累計100件以上の投資実績を積み上げてきており、多様な企業への投資を行ってまいりました。当社は、キューサイの有する有形無形の資産や潜在的な成長ポテンシャルを高く評価しており、本件が合意に至ったことを、非常に嬉しく思っております。キューサイと同業界で事業を運営されてこられたユーグレナと、当社グループの戦略的パートナーである東京センチュリーという強力なパートナー2社と共に、キューサイの成長実現に向けて、全力でご支援させて頂く所存です。なお、本件は東京センチュリーと当社の協調投資「初」案件であり、資金量や事業支援アングルが求められる大型カーブアウトM&A市場への取組類型になり得る案件であると考えております。」
■ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充 コメント
「東証マザーズ上場・東証一部上場を経て、ヘルスケア通販を軸に成長を遂げてきたベンチャー企業である当社にとって、キューサイは企業理念/商品開発力/通販事業基盤のあらゆる点で、長らく尊敬し目標としてきた大先輩企業であり、今回このような形で事業参画させていただくことを大変嬉しく、光栄に思っております。また、APファンドと東京センチュリーという日本を代表する金融グループとパートナーシップを組ませていただき、大変心強く感じております。キューサイの通販ノウハウや商品開発を学びつつ、ベンチャー企業である当社の独自性やチャレンジ精神を組み合わせることで、両社のお客さまにサステナブルな健康をお届けできるような事業成長を一緒に実現してまいります。」
■東京センチュリー 執行役員副社長 中島弘一 コメント
「当社、東京センチュリーは、各分野のリーディング・カンパニーを戦略パートナーに迎え、共創による『金融×サービス×事業』のビジネスモデルを発展させてまいりました。2019年10月、APグループとの戦略的提携を発表後、共同投資を含めた協業を模索してまいりましたが、この度その第一号案件として、キューサイという素晴らしい企業様への投資について、弊社も長い間親しくさせて頂いているユーグレナと共にベストメンバーで合意に至りましたこと、心より嬉しく思います。投資後は弊社のリソースを活用し、キューサイの成長を全面的にサポートさせて頂く所存です。」
■コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス 代表取締役社長 カリン・ドラガン コメント
「当社、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスにとって、長い歴史と著名なブランド、強固な顧客基盤と献身的な社員を擁するキューサイをグループの一員として有することは名誉なことでした。今般、AP、ユーグレナ、東京センチュリーと言った、日本での経験豊富かつ強力なパートナーを得て、キューサイの次のステージの成長を切り開いていくことができたことを心より嬉しく思います。新たな株主の元、キューサイは今後も発展と成長を続けていくことができると確信しています。当社は、2019年8月に発表した中期計画に基づき「すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値を創造する」という当社のミッションの一環として、主力の飲料事業の成長に向けた強固な基盤確立に引き続き注力してまいります。」
■キューサイ 代表取締役社長 神戸聡 コメント
「当社、キューサイは1965年に創業し、1982年からケール青汁の製造・販売を開始しました。その後、みなさまの生活の質(Quality of Life)の向上に貢献できるよう、ヘルスケア事業・スキンケア事業、食品分析など、商品・サービスの領域を広げてまいりました。これまでのコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスグループにおける事業連携経験を踏まえ、今後はAP、ユーグレナ、東京センチュリーのサポートのもと、これまで築いてきた商品開発力、顧客基盤、通販ノウハウをさらに発展させ、みなさまに新たな価値創造を実現してまいります。」
※1:株式会社Q-Partners(本社:東京都港区、代表取締役:束原 俊哉)
キューサイ株式会社の発行済株式の全てを取得することを目的に設立された特別目的会社(SPC)。
※2:Post-Merger Integration。M&A後、当初計画した統合効果を最大化するための統合プロセス
<会社概要:株式会社アドバンテッジパートナーズ>
APは、1997年に日本で最初のバイアウト専用ファンドに対してサービス提供を開始して以降、日本のプライベート・エクイティ投資市場の黎明期から市場の立ち上げを担ってきた国内独立系サービスプロバイダーです。APグループは、日本の中堅企業を対象としたバイアウトファンド、アジアの中堅企業を対象としたバイアウトファンド、マイノリティ投資を通して上場企業の成長支援を行うプライベートソリューションズファンドの運営を行っており、数々の案件で優れたターンアラウンド実績を有しております。APは23年間の投資活動を通して100件を超える累積の投資実績と、内部に蓄積された諸ノウハウ、そして経験豊富で能力の高い人材群を大きな強みとし、「ファンド投資先企業を、ファンドから離れた後も競争力ある企業として発展し得る企業へと支援する」、「単にファンドとその投資家に価値提供をするにとどまらず、他の株主、経営陣、従業員・家族、取引先、金融機関など、すべての関係者が弊社の投資支援活動を通して経済価値を享受できるよう、投資実行のプロセス、投資後の経営プロセスを管理・実践する」を理念として、投資活動を行っております。詳細については、ホームページ(https://www.advantagepartners.com/)をご覧ください。
<会社概要:株式会社ユーグレナ>
ユーグレナは、世界で初めて屋外食用大量培養に成功した微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を活用した食品/化粧品の販売、ならびにバイオ燃料/飼料の研究開発等を展開する東京大学発ベンチャー企業です。2014年の東証一部上場後は、健康食品/化粧品の通販事業を中心に急成長を遂げる一方、バイオ燃料の研究開発/実証製造やバングラデシュ支援などサステナビリティ(持続可能性)領域における事業も推進しております。創業15周年となる2020年8月には、CI(コーポレート・アイデンティティ)を刷新し、ユーグレナ・フィロソフィーとして「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を制定しました。詳細については、ホームページ(https://www.euglena.jp/)をご覧ください。
<会社概要:東京センチュリー株式会社>
東京センチュリーは、規制に縛られない自由な経営環境のもと、国内外のパートナー企業との協業を推進し、独自性のある金融・サービスを創出しております。広範な顧客基盤を有する「国内リース事業分野」、法人・個人向けオートリースにレンタカーを加えた「国内オート事業分野」、航空機事業や不動産事業を中心に成長を牽引する「スペシャルティ事業分野」、世界 30 以上の国と地域に拠点網を有する「国際事業分野」と、金融の枠を超えた幅広い事業領域で付加価値の高いビジネスを展開しております。
ユーグレナには2012年の上場前から出資を行い、事業面・財務面における支援を通じて、深い関係性を築いてまいりました。APについても、APグループの統括会社であるAdvantage Partners (H.K.) Limitedに2019年の戦略的提携に基づき出資しており、プリンシパルインベストメント事業におけるパートナーとして協業を推進しております。詳細については、ホームページ(https://www.tokyocentury.co.jp/jp/)をご覧ください。
<会社概要:コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社>
CCBJHは日本の各地域にあった12のボトラー社が統合を経て2017年4月に誕生しました。全世界にはコカ・コーラ社製品を製造・販売している「コカ・コーラボトラー」が約250社あるなかで、売上高でアジア最大、世界でも有数の規模を誇ります※。事業エリアは、東京、大阪をはじめとする1都2府35県とし、あらゆるシーンで、みなさまのニーズにお応えする「総合飲料企業」として安全・安心な製品を日々お届けしています。(※2019年12月現在)
当社は2019年8月に2024年までの中期計画を発表し、同時に策定した新しい企業理念「Paint it RED! 未来を塗りかえろ。」のもと、これまでのビジネスで培ってきた誠実さと信頼に基づいた行動を通して、お得意さま、株主さま、地域社会、社員をはじめ、すべてのお客さまから選ばれるパートナーであり続けるとともに、お客さまへの価値を創造し、業界全体の成長をリードしてまいります。また、「SDGs(持続可能な開発目標)」の実現に向け、当社が設定した非財務目標「CSV Goals」では、コカ・コーラシステムがグローバルで掲げている昨今のプラスチック問題へのアクション「容器の2030年ビジョン」をはじめ、事業活動を通じた価値の創造へ向けて、具体的なアクションを実行してまいります。
詳細については、ホームページ(https://www.ccbji.co.jp/)をご覧ください。
<会社概要:キューサイ株式会社>
キューサイは通信販売を中心とする健康食品/化粧品販売企業の老舗企業であり、1965年の創業以来、冷凍食品製造技術を活用したケール青汁を源流に、創業者の“お客さまの健康に資する商品を通して、お客さまの幸せに貢献する”という強いビジョンのもと、数多くの価値ある商品を世の中に送り出すことで多くの顧客の支持を獲得し、55年に亘る長い歴史を築き上げてきました。代表的な製品に、「ザ・ケール」等のケール青汁、「ひざサポートコラーゲン」シリーズ、化粧品の「コラリッチ」シリーズ等があります。詳細についてはホームページ(https://corporate.kyusai.co.jp/)をご覧ください。
● APファンド、ユーグレナ、東京センチュリーの3者が、キューサイ全株式を共同取得
● ユーグレナは、1年以内を目途にキューサイを連結子会社化する方針
● 業界の老舗企業であるキューサイと、経営改善や事業構造転換に強みを持つAP、ESG/SDGs領域やデジタル領域に強みを持つベンチャー企業のユーグレナ、PMI※2経験も豊富な東京センチュリーが手を組むことは、ユニークかつ事業の企業価値向上の実現に向けた最適なフォーメーション
● キューサイは3者と協働し、「通信販売を中心とする健康食品/化粧品販売企業」から、お客さまが年齢を重ねることに上手に向き合っていくことを支援する「ウェルエイジング支援カンパニー」への事業転換を目指す
キューサイは、約250億円の売上高と約37万人の通販顧客数を誇り、55年の歴史を有する通信販売を中心とする健康食品/化粧品販売の老舗企業です。APファンド、ユーグレナおよび東京センチュリーは、キューサイの商品開発力、顧客基盤、そして通販ノウハウを高く評価し、3者が密に連携して戦略遂行を後押しすることで、キューサイがさらなる成長を実現するポテンシャルがあると判断しております。
本取引は、老舗企業であるキューサイと、経営改善や事業構造転換に強みを持つAP、ESG/SDGs領域やデジタル領域に強みを持つベンチャー企業のユーグレナ、PMI経験も豊富な東京センチュリーが手を組んで全面的に支援するという、国内でも極めてユニークな事例であり、対象会社の企業価値向上に向けて最適化されたフォーメーションとなっております。本取引のスキームとしては、APファンド、ユーグレナおよび東京センチュリーからの共同出資および銀行借入により得た現金を対価として、SPCがCCBJHの保有するキューサイの全株式を取得します。SPCへの当初出資比率は、APファンドが67.22%、ユーグレナが12.84%、東京センチュリーが19.94%ですが、本取引から1年以内を目途にユーグレナがSPCへの出資比率を最大49%まで高め、キューサイを連結子会社化することを予定しております。
今後、キューサイはAPと東京センチュリーが有する経営改善・PMIのノウハウを活用して商品ラインアップの拡充やブランディングを強化するとともに、ユーグレナの有するデジタルマーケティングのナレッジを活用することでプレシニア層へと顧客基盤の拡大を目指していきます。
具体的には、キューサイ、AP、ユーグレナおよび東京センチュリーの4社は、政府が「健康寿命の延伸」を目指していることや経済産業省が「ウェルエイジング(Well Aging)」を推進している環境下において、今後のヘルスケア業界においては、アンチエイジングとは異なり、年齢を重ねることに上手に向き合っていくことを支援する「ウェルエイジング支援」が一層求められてくると考えております。4社が各々の強みやリソースを結集し、シニア層からプレシニア層まで顧客の年齢層を広げるとともに、顧客の年齢に応じた健康実現をサポートする商品/サービスを磨くことで、キューサイが「通信販売を中心とする健康食品/化粧品販売企業」から「ウェルエイジング支援カンパニー」へと進化していくことを目指します。
CCBJHは2010年のキューサイ買収来、キューサイの持続的成長と企業価値最大化を目指し、ブランド刷新と製品導入への一貫した取り組みを重ねてまいりました。今般、ヘルスケア・スキンケア事業の次のステージでの成長をサポートいただくには、AP、ユーグレナ、豊富なPMI経験を有する東京センチュリーから構成される力強いパートナーに譲渡することが最適であると判断しました。
APは日本国内において最多・最長の実績と豊富なプロフェッショナル人材を有し、これまでにPEファンド投資を通じて数々の投資先企業のターンアラウンドや事業成長/リポジショニングを成功させてまいりました。本件においては、メガネスーパーを、眼鏡を売る会社から、シニア世代の目の健康を維持する「アイケアカンパニー」への事業転換を果たすことで、ターンアラウンドを実現した実績を有しているチームが参画しており、本取引直後はキューサイの成長のための体制・土台づくりを主導しつつ、ユーグレナによる連結子会社化後も事業ドメインの再定義や新サービス開発等で支援/連携し、キューサイの成長ポテンシャルを最大限に具現化することを企図しております。
ユーグレナは、独自素材である微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)等を活用した健康食品/化粧品の通信販売を軸に成長を遂げてきたという点で、キューサイの事業との親和性を持っております。また、デジタルマーケティングの活用による若年層~ミドル層顧客の拡大、バイオ燃料開発やバングラデシュ支援といったESG/SDGsへの取り組み、「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を企業フィロソフィーとする独自のブランディングなど、キューサイの今後の事業成長をサポートしうる補完性も備えています。キューサイを連結子会社化し、APと東京センチュリーのサポートのもと相互の親和性と補完性を活かしながら事業連携を強化することで、若年層からシニア層までを網羅的にカバーし、お客さまのサステナブルな健康を実現するヘルスケア企業グループを実現することが可能となります。
東京センチュリーは、ユーグレナ、APグループ各々への出資を通じた事業パートナーとして、両者を事業と財務の両面から支援してまいりました。また、業界トップクラスの金融・サービス企業として、国内外の事業会社への出資やパートナー企業との合弁会社設立を通じたPMI経験も豊富に有しております。本取引においても、過去のPMI経験などを活かして、ユーグレナおよびAPとの強固な信頼関係を背景に、価値観と方針を共有化したチームでキューサイの事業成長を支援していきます。
以上のとおり、各々異なる強みを有する3社が連携しながら支援することで、キューサイの更なる成長とヘルスケア業界を代表する「ウェルエイジング支援カンパニー」への進化を実現していきます。
■AP パートナー 束原俊哉 コメント
「APは、日本のプライベート・エクイティ市場のパイオニアとして、23年間にわたって累計100件以上の投資実績を積み上げてきており、多様な企業への投資を行ってまいりました。当社は、キューサイの有する有形無形の資産や潜在的な成長ポテンシャルを高く評価しており、本件が合意に至ったことを、非常に嬉しく思っております。キューサイと同業界で事業を運営されてこられたユーグレナと、当社グループの戦略的パートナーである東京センチュリーという強力なパートナー2社と共に、キューサイの成長実現に向けて、全力でご支援させて頂く所存です。なお、本件は東京センチュリーと当社の協調投資「初」案件であり、資金量や事業支援アングルが求められる大型カーブアウトM&A市場への取組類型になり得る案件であると考えております。」
■ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充 コメント
「東証マザーズ上場・東証一部上場を経て、ヘルスケア通販を軸に成長を遂げてきたベンチャー企業である当社にとって、キューサイは企業理念/商品開発力/通販事業基盤のあらゆる点で、長らく尊敬し目標としてきた大先輩企業であり、今回このような形で事業参画させていただくことを大変嬉しく、光栄に思っております。また、APファンドと東京センチュリーという日本を代表する金融グループとパートナーシップを組ませていただき、大変心強く感じております。キューサイの通販ノウハウや商品開発を学びつつ、ベンチャー企業である当社の独自性やチャレンジ精神を組み合わせることで、両社のお客さまにサステナブルな健康をお届けできるような事業成長を一緒に実現してまいります。」
■東京センチュリー 執行役員副社長 中島弘一 コメント
「当社、東京センチュリーは、各分野のリーディング・カンパニーを戦略パートナーに迎え、共創による『金融×サービス×事業』のビジネスモデルを発展させてまいりました。2019年10月、APグループとの戦略的提携を発表後、共同投資を含めた協業を模索してまいりましたが、この度その第一号案件として、キューサイという素晴らしい企業様への投資について、弊社も長い間親しくさせて頂いているユーグレナと共にベストメンバーで合意に至りましたこと、心より嬉しく思います。投資後は弊社のリソースを活用し、キューサイの成長を全面的にサポートさせて頂く所存です。」
■コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス 代表取締役社長 カリン・ドラガン コメント
「当社、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスにとって、長い歴史と著名なブランド、強固な顧客基盤と献身的な社員を擁するキューサイをグループの一員として有することは名誉なことでした。今般、AP、ユーグレナ、東京センチュリーと言った、日本での経験豊富かつ強力なパートナーを得て、キューサイの次のステージの成長を切り開いていくことができたことを心より嬉しく思います。新たな株主の元、キューサイは今後も発展と成長を続けていくことができると確信しています。当社は、2019年8月に発表した中期計画に基づき「すべての人にハッピーなひとときをお届けし、価値を創造する」という当社のミッションの一環として、主力の飲料事業の成長に向けた強固な基盤確立に引き続き注力してまいります。」
■キューサイ 代表取締役社長 神戸聡 コメント
「当社、キューサイは1965年に創業し、1982年からケール青汁の製造・販売を開始しました。その後、みなさまの生活の質(Quality of Life)の向上に貢献できるよう、ヘルスケア事業・スキンケア事業、食品分析など、商品・サービスの領域を広げてまいりました。これまでのコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスグループにおける事業連携経験を踏まえ、今後はAP、ユーグレナ、東京センチュリーのサポートのもと、これまで築いてきた商品開発力、顧客基盤、通販ノウハウをさらに発展させ、みなさまに新たな価値創造を実現してまいります。」
※1:株式会社Q-Partners(本社:東京都港区、代表取締役:束原 俊哉)
キューサイ株式会社の発行済株式の全てを取得することを目的に設立された特別目的会社(SPC)。
※2:Post-Merger Integration。M&A後、当初計画した統合効果を最大化するための統合プロセス
<会社概要:株式会社アドバンテッジパートナーズ>
APは、1997年に日本で最初のバイアウト専用ファンドに対してサービス提供を開始して以降、日本のプライベート・エクイティ投資市場の黎明期から市場の立ち上げを担ってきた国内独立系サービスプロバイダーです。APグループは、日本の中堅企業を対象としたバイアウトファンド、アジアの中堅企業を対象としたバイアウトファンド、マイノリティ投資を通して上場企業の成長支援を行うプライベートソリューションズファンドの運営を行っており、数々の案件で優れたターンアラウンド実績を有しております。APは23年間の投資活動を通して100件を超える累積の投資実績と、内部に蓄積された諸ノウハウ、そして経験豊富で能力の高い人材群を大きな強みとし、「ファンド投資先企業を、ファンドから離れた後も競争力ある企業として発展し得る企業へと支援する」、「単にファンドとその投資家に価値提供をするにとどまらず、他の株主、経営陣、従業員・家族、取引先、金融機関など、すべての関係者が弊社の投資支援活動を通して経済価値を享受できるよう、投資実行のプロセス、投資後の経営プロセスを管理・実践する」を理念として、投資活動を行っております。詳細については、ホームページ(https://www.advantagepartners.com/)をご覧ください。
<会社概要:株式会社ユーグレナ>
ユーグレナは、世界で初めて屋外食用大量培養に成功した微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を活用した食品/化粧品の販売、ならびにバイオ燃料/飼料の研究開発等を展開する東京大学発ベンチャー企業です。2014年の東証一部上場後は、健康食品/化粧品の通販事業を中心に急成長を遂げる一方、バイオ燃料の研究開発/実証製造やバングラデシュ支援などサステナビリティ(持続可能性)領域における事業も推進しております。創業15周年となる2020年8月には、CI(コーポレート・アイデンティティ)を刷新し、ユーグレナ・フィロソフィーとして「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を制定しました。詳細については、ホームページ(https://www.euglena.jp/)をご覧ください。
<会社概要:東京センチュリー株式会社>
東京センチュリーは、規制に縛られない自由な経営環境のもと、国内外のパートナー企業との協業を推進し、独自性のある金融・サービスを創出しております。広範な顧客基盤を有する「国内リース事業分野」、法人・個人向けオートリースにレンタカーを加えた「国内オート事業分野」、航空機事業や不動産事業を中心に成長を牽引する「スペシャルティ事業分野」、世界 30 以上の国と地域に拠点網を有する「国際事業分野」と、金融の枠を超えた幅広い事業領域で付加価値の高いビジネスを展開しております。
ユーグレナには2012年の上場前から出資を行い、事業面・財務面における支援を通じて、深い関係性を築いてまいりました。APについても、APグループの統括会社であるAdvantage Partners (H.K.) Limitedに2019年の戦略的提携に基づき出資しており、プリンシパルインベストメント事業におけるパートナーとして協業を推進しております。詳細については、ホームページ(https://www.tokyocentury.co.jp/jp/)をご覧ください。
<会社概要:コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社>
CCBJHは日本の各地域にあった12のボトラー社が統合を経て2017年4月に誕生しました。全世界にはコカ・コーラ社製品を製造・販売している「コカ・コーラボトラー」が約250社あるなかで、売上高でアジア最大、世界でも有数の規模を誇ります※。事業エリアは、東京、大阪をはじめとする1都2府35県とし、あらゆるシーンで、みなさまのニーズにお応えする「総合飲料企業」として安全・安心な製品を日々お届けしています。(※2019年12月現在)
当社は2019年8月に2024年までの中期計画を発表し、同時に策定した新しい企業理念「Paint it RED! 未来を塗りかえろ。」のもと、これまでのビジネスで培ってきた誠実さと信頼に基づいた行動を通して、お得意さま、株主さま、地域社会、社員をはじめ、すべてのお客さまから選ばれるパートナーであり続けるとともに、お客さまへの価値を創造し、業界全体の成長をリードしてまいります。また、「SDGs(持続可能な開発目標)」の実現に向け、当社が設定した非財務目標「CSV Goals」では、コカ・コーラシステムがグローバルで掲げている昨今のプラスチック問題へのアクション「容器の2030年ビジョン」をはじめ、事業活動を通じた価値の創造へ向けて、具体的なアクションを実行してまいります。
詳細については、ホームページ(https://www.ccbji.co.jp/)をご覧ください。
<会社概要:キューサイ株式会社>
キューサイは通信販売を中心とする健康食品/化粧品販売企業の老舗企業であり、1965年の創業以来、冷凍食品製造技術を活用したケール青汁を源流に、創業者の“お客さまの健康に資する商品を通して、お客さまの幸せに貢献する”という強いビジョンのもと、数多くの価値ある商品を世の中に送り出すことで多くの顧客の支持を獲得し、55年に亘る長い歴史を築き上げてきました。代表的な製品に、「ザ・ケール」等のケール青汁、「ひざサポートコラーゲン」シリーズ、化粧品の「コラリッチ」シリーズ等があります。詳細についてはホームページ(https://corporate.kyusai.co.jp/)をご覧ください。
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