工場の無人化・自動化設備の開発・設計・製造を行うエバ工業、製造業AIデータプラットフォームCADDi導入により技術継承とグローバル連携を実現

〜 ベテランの知見を、国境や部門、世代を越えて共有可能な資産へ 〜

キャディ株式会社

製造業のデジタル変革に挑むキャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤 勇志郎、以下キャディ)は、エバ工業株式会社(本社:三重県、代表取締役:中村 研、以下エバ工業)における、製造業AIデータプラットフォームCADDiの活用事例を公開します。

課題と導入背景

一品一様の受注生産を競争力の源泉とするエバ工業では、長年にわたり技術継承と業務効率に課題を抱えていました。設計業務はベテラン社員の「記憶」に依存し、技術が属人化。担当者不在時には類似過去案件の調査が困難で、技術データの検索に時間がかかり、設計のリードタイムが長期化していました。加えて、実務を担うベトナム拠点の設計部隊とのグローバル連携においては、日本側で多くの資料を準備し、ベトナム拠点へ細かく指示出しを行う必要があり、コミュニケーションコストが大きな課題となっていました。

また、組織・人材面でも、営業担当者は設計・現場経験を積んだベテランが担当するため、若手社員の戦力化に5〜10年単位の時間を要することが常態化していました。この属人化解消と若手社員戦力化の時間短縮を実現するため、エバ工業は過去の設計資産を全社の共有財産とする必要性を認識し戦略的なDX投資として、図番や名称に頼らず、技術データ内のキーワードなどから必要な情報を呼び出せる製造業AIデータプラットフォームCADDiの導入を決断しました。


導入効果

CADDi を導入し、特にベトナム拠点が積極的に活用を始めたことで、業務プロセスの根本からの変革を実現しました。過去の技術データが全社で共有可能となり、検索時間が大幅に短縮され、技術部の生産性が向上しました。最小限の情報共有で、ベトナム拠点が自律的に類似案件情報を探し設計を推進できる体制が確立され、「CADDi なしでは設計できない」と言われるほどの知識基盤が構築されています。国境を越えたシームレスな連携が実現し、海外拠点メンバーの士気も向上しています。

技術継承と人材育成についても、過去の膨大な技術データや暗黙知資産を活用できるようになった結果、若手人材の育成期間が大幅に短縮でき、異例の即戦力化が実現しています。


担当者のコメント

エバ工業株式会社 技術部フェロー 出口 徳夫 氏

「これまでは、設計者の記憶の中で過去実績を探しながらであった業務がCADDiを活用することで、記憶に頼らず引用できます。ベトナム拠点でもCADDiは深く浸透しており、国境を越えた設計連携のあり方を、根本から変革したと感じています。」

エバ工業株式会社 技術部部長 早川 友輔 氏

「実務を担うベトナムの設計部隊が早期にメリットを実感できるよう、3D CAD作成データだけでなく2D CAD 作成データも対象に加えました。ベトナムのメンバーは、使い方の詳細を指導していないにもかかわらず、積極的な活用に加え自発的な提案が寄せられるほどです。事業全体の売上や利益というより大きな『成果』に繋げていけるようにしていきます。」

今後の展望

CADDiの導入効果は、技術部の生産性向上や営業部門の即戦力化に留まらず、人員を大幅に増やすことなく約1.2倍の案件をこなせる体制の実現にも寄与しています。

エバ工業は、長期目標である「ビジョン2035」のもと、部門の壁を越えた全社最適を図るため、営業・設計以外の部門、特に製造現場など後工程への活用展開を目指しています。ベテランの知見を、国境や部門、世代を越えて共有可能な資産へと昇華させたエバ工業の挑戦は、日本の製造業における技術継承とグローバル化の未来を拓く確かな道筋を示しています。

導入事例記事はこちら:https://caddi.com/ja-jp/case-studies/eba2/

■ 製造業AIデータプラットフォームCADDi(キャディ)について( https://caddi.com/ )

製造業のエンジニアリングチェーン・サプライチェーン上のデータを解析・関連付け、インサイトを抽出することで、生産活動と意思決定を高度化するプロダクトです。祖業である部品調達事業での経験とAIを用いたテクノロジーの力を活用し、点在する経験とデータを資産に変え、競争力を高めます。

キャディ株式会社

キャディ株式会社

キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに掲げ、点在するデータ・経験を資産化し、新たな価値を創出する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発・提供するスタートアップ企業です。アプリケーションである「製造業データ活用クラウドCADDi Drawer」「製造業AI見積クラウド CADDi Quote」をはじめ、今後もプラットフォーム上に様々なアプリケーションを提供予定です。日本をはじめアメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開し、製造業のグローバルな変革を実現していきます。累計エクイティ資金調達額は257.3億円。

<会社概要>

本社所在地:東京都台東区浅草橋4-2-2 D’sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)

代 表 者:代表取締役 加藤勇志郎

設   立:2017年11月9日

資 本 金:257.3億円(資本準備金含む)

事業 内容:製造業AIデータプラットフォーム CADDiの開発運営

U R L :https://caddi.com/

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会社概要

キャディ株式会社

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URL
https://caddi.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都台東区浅草橋4-2-2 D'sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)
電話番号
03-6843-3802
代表者名
加藤 勇志郎
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2017年11月