全盲・車椅子ユーザーが大学での初講義
約70名の大学生に、自身の経験をもとに視覚障害や車椅子での生活を伝えました。
障がいがある人もない人も、誰もが一緒に楽しめるビーチづくりを目指す NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが運営する、就労継続支援B型事業所の利用者で、全盲かつ車椅子ユーザーの谷口が、6月19日、兵庫県赤穂市にある、関西福祉大学にて、全盲と車椅子での生活をテーマに、大学生約70名を対象とした講義を行いました。9月以降の講義を募集しております。

活動実績が評価され、大学での初講義
これまで神戸市の中学校や特別支援学校、長崎県の高校福祉科の生徒の皆さんを対象に、オンライン・オフラインで、視覚障害や車椅子での生活について講演を行ってきました。
これまでに延べ159名の方に講演をお聞きいただき、多くのご好評をいただいています。
今回は、これまでの活動報告をご覧になった大学の先生からお声がけをいただき、大学1年生約70名を対象に講義を実施しました。
講義では、視覚障害や車椅子での生活、視覚障害に関する豆知識などについてお話ししました。
学生の皆さんは、視覚障害者の日常生活や視覚障害に関する豆知識に興味を持ってくださり、講義後には多くの感想を寄せてくださいました。
学生さんからの感想を一部ご紹介
【感想①】
視覚障害には全盲・弱視・色盲があることは知っていましたが、中心暗点や視野狭窄という言葉は初めて知りました。今回の講義を通して、目が見えている私たちにとっての当たり前は、決して当たり前ではないのだと改めて感じました。食べ物がどのように育っているのか、生き物がどのような姿をしているのかを確認することができず、周りの人が当たり前を前提に話していても半信半疑になってしまうことがあるというお話が、とても印象に残りました。
また、お札が新しくなるたびに識別マークの位置が変わることを知り、大変な苦労があるのだと感じました。マークは全盲や弱視の方のためにあるのに、位置が変わることで分かりにくくなるのであれば、本当の意味での配慮になっていないのではないかと考えさせられました。その他にも、食事や普段の移動(歩道)など、日常生活のさまざまな場面で困難があることを知りました。また、「バリアフリーがバリアになることもある」というお話にも共感しました。私自身も聴覚障害や身体の不自由など複数の障害があり、日常生活で困ることが多くあります。もっとバリアフリーになればいいと思う一方で、バリアフリーが充実したことで逆に不便だと感じることもあるためです。障害があることで、助けようとしてくださる方の申し出を断ることに申し訳なさを感じていましたが、今回の講義を受けて、「断ってもいいんだ」と思えるようになりました。
【感想②】
視覚障害者は「できないこと」が多いのではなく、自分たちより優れていることがたくさんあることに気づきました。目が見えないからこそ、時間の確認や安全確認をしっかり行いながら生活していることを知り、とても尊敬しました。
普段私が困っていないことでも、視覚障害者にとっては困ることがあると知りました。特に印象に残ったのはタブレット決済です。ユニクロやGUではタブレットで決済する店舗もあり、画面にはくぼみなどの目印がないため、どこを押せばよいのか分からず困ることがあると知りました。
この授業を受けて、視覚障害者が困っている場面に出会ったら、まず助けが必要かどうかを尋ね、どのような手助けが必要なのかを聞くことが大切だと学びました。また、横からでは驚かせてしまうため、正面から声をかける必要があることも分かりました。
さらに、シャンプーやリンスの識別マーク、お札の工夫など、私たちの日常にも視覚障害者のための配慮が多くあることを学びました。
視覚障害があっても見た目に興味がないわけではありません。服のタグに点字を付けるなど、色の識別や服の種類が分かるような工夫がもっと増えればよいと感じました。
また、スーパーなどで買い物をする際は、点字がない商品も多く、値段や成分が分からないことがあります。音声で読み上げてくれるサービスがあれば、より安心して買い物ができるのではないかと思いました。
今後の展望
今後も、小学校・中学校・高校・大学などで、視覚障害や車椅子での生活について伝える講演活動を続けていきます。
また、講義だけでなく、街歩きや視覚障害体験など、実際に体験しながら学べるプログラムも取り入れ、「知る」だけでなく「感じる」ことで、障がいへの理解を深める機会を届けていきたいと考えています。
障がいの有無に関わらず、お互いを理解し合えるきっかけを一つでも多く増やせるよう、これからも活動を続けてまいります。学校での福祉学習や大学の授業、企業研修、地域イベントなど、講演のご依頼・ご相談をお待ちしております。
みんなのできないをできた!に変える。須磨ユニバーサルビーチプロジェクト
<法人概要>
法人名:NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト
所在地:兵庫県神戸市長田区駒ヶ林町1丁目14-10ドルフ21-102
代表者:木戸俊介
設立:2017年11月2日
URL:https://sumauniversalbeach.com/
事業内容:みんなの”できない”を”できた!”に変えるを合言葉に、障がいをおもちの方や
お年寄り、小さなお子さんまで、誰もが楽しめるユニバーサルデザインなビーチを普及していく活動をしています。令和3年度より、中学社会公民の教科書に「持続可能な未来を目指す人々」と題し、SDGs達成に向けた先進事例として掲載されています。
<主な受賞歴>
・官民連携アワード優秀賞受賞(2026年)
・ICCサミットカタパルト登壇(2025年・2026年)
・政府広報公式SNS掲載(2025年度)
・ブルーフラッグベストプラクティス賞世界2位(2023年度)
・観光庁ブルーフラッグ認証事例(2022年度・2023年度 )
・教育出版中学公民の教科書掲載(2021年度 )
・観光庁持続可能な観光の実現に向けた先進事例(2020年度)
・IAUD国際ユニバーサルデザイン賞金賞(2019年)
・ひょうごユニバーサル社会づくり賞(2018年)
<問い合わせ先>
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトPR事務局
事務局長 土原翔吾
HP:https://sumauniversalbeach.com/ のフォームより
TEL:080-3782-4405
e-mail:sumauniversalbeach@gmail.com
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
