最も弱い立場にある人々へのワクチン供給が急務

―新型コロナワクチンの接種開始を受けて、ワールド・ビジョンが警告―

世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、各国で始まった新型コロナウイルスのワクチン接種のニュースを歓迎する一方、最もぜい弱な立場にある人々に対しても迅速なワクチン接種が保障されなければならないと警告します。

 

狭い場所に密集して生活せざるを得ないロヒンギャ難民の人々狭い場所に密集して生活せざるを得ないロヒンギャ難民の人々


2020年のうちに新型コロナワクチンの接種がスタートしたというニュースは、私たちにとって明るい兆しです。しかしワクチンの供給は、一部の富裕国だけでなく、貧困や紛争等によってぜい弱な立場に追いやられている人々に対しても公平かつ速やかに実施されるよう、保障されなければなりません。

ワールド・ビジョン総裁/最高責任者、アンドリュー・モーリーは次のように語ります。
「これは、人々の人生を変える可能性を持った素晴らしいニュースです。しかし、ワクチンへのアクセスは、生まれた場所によって制限されるべきではありません。それは人権であり、人間は平等であるべきという基本的な考えに基づくものです。したがって、最新のテクノロジーを駆使して世界の賢者が生み出した素晴らしい成果を、多くの子どもたちやコミュニティが直面している不平等を増幅させるために使用されてはならないのです」

「密」を避けられない難民キャンプに暮らす人々、衛生状態の良くない都市スラムの住民、ロックダウンでさらに状況が厳しくなった貧困層の人々、多くの少数民族、家庭に問題を抱える子どもたち等、ぜい弱な立場に置かれた人々への迅速なワクチン供給が不可欠です。

ワクチンは安全かつ公正に投与される必要があります。グローバルリーダーは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を封じ込めるため、第一段階の割り当てを戦略的に行うこと、そして、最もぜい弱な人々と感染リスクの高い人々を人道的に最優先することの両方を確実に遂行する必要があります。その間、人々が新型コロナウイルスの感染拡大防止策を徹底することも重要です。

モーリーは続けます。
「この壊滅的なパンデミックを収束させる薬は、声が大きい人やお金のある人にだけ与えられるべきではありません。新型コロナは子どもたちの生活にも大混乱をもたらし、皆いつ終わるともしれない不安にさらされています。子どもたちは、神から与えられた可能性を生かし、豊かないのちを生きるべき存在です。ワクチン接種開始というポジティブなニュースを、子どもたちが前向きに感じられるようにしなくてはなりません
 
  • ワールド・ビジョンは世界の最もぜい弱な場所で活動しています
ワールド・ビジョンは、HIV/エイズ、エボラ出血熱、その他小児疾患の蔓延に対する支援活動を、途上国の地域コミュニティと連携して行ってきました。ワクチンが効果的に接種されるためには、地域社会に働きかける必要があり、信仰指導者、地域指導者等の協力が不可欠です。ワールド・ビジョンは、新型コロナウイルス緊急支援でも地域社会と連携しながら、世界70カ国5400万人以上に支援を届けています。詳しくはこちら(英語):https://www.wvi.org/emergencies/coronavirus-health-crisis/our-impact

 
  • ワールド・ビジョンとは
キリスト教精神に基づいて、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録されています。詳しくはこちら: https://www.worldvision.jp

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会社概要

URL
http://www.worldvision.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー3F
電話番号
03-5334-5350
代表者名
小西孝蔵
上場
未上場
資本金
-
設立
1987年10月