今年の12月22日は「働く女性の日」家事・育児で負担に感じていること1位は「就労で疲れて十分な家事・育児ができていないと感じること」
今年12月22日は「働く女性の日」です。毎年「冬至の日」が「働く女性の日」と制定されていますが、一年で一番夜が長い大人の日であること、仕事の後もゆっくりと話せる日との思いから制定されました。ジェンダー平等や、労働力不足などの社会課題がある現代では、女性が働くことが当たり前となっています。女性の就業率の上昇により共働き世帯が増加していく中で、家事や育児についても仕事時間とのバランスが現状どのようになっているのか、理想の形を調査しました。
家事・育児に関して負担に感じていることを調査したところ、男女どちらも「就労で疲れて十分な家事・育児ができていないと感じること」が1位(それぞれ家事50.6%、育児41.6%)となりました。
誰が家事育児を負担していると認識しているかについては、90%以上の女性が家事・育児を半分以上自分が負担していると認識していました。男性の回答では、パートナーが家事・育児を全て担っているという回答もありましたが、女性では全てパートナーが担っているという認識をしている回答者はいませんでした。
パートナーとの家事・育児分担への男女の満足度は家事で22.7ポイントの差、育児で34.0ポイントの差があり、男女で比較すると女性の方が不満を強く感じているようです。パートナーに担当してもらいたい家事を聞いたところ、男性の70.9%が「担当してもらいたいものは特にない/今行っている担当で十分だ」と回答し、女性の回答は「部屋の掃除をする(29.8%)」が1位で次いで「トイレ掃除をする(25.9%)」が2位、3位が「担当してもらいたいものは特にない/今行っている担当で十分だ」(24.3%)となったことから、男女それぞれで家事・育児負担で相手に求めることの認識に乖離が生まれていることが読み取れます。
調査結果のトピックス
1. 家事・育児で負担に感じていること1位は「就労で疲れて十分な家事・育児ができていないと感じること」
2. 90%以上の女性が家事・育児を半分以上自分が負担していると認識
3. パートナーとの家事・育児分担への男女の満足度 家事で22.7ポイント差 育児で34.0ポイント差
調査結果トピックス詳細
1.家事・育児で負担に感じていること1位は「就労で疲れて十分な家事・育児ができていないと感じること」
家事・育児に関して負担に感じていることをそれぞれ調査したところ、男女総合で見ると「就労で疲れて十分な家事・育児ができていないと感じること」が1位(それぞれ家事50.6%、育児41.6%)となりました。
家事に関して負担に感じていることは「就労で疲れて十分な家事ができていないと感じる」が50.6%、「家事時間が長い」が39.6%、「パートナーの家事に対する意識の低さ」が27.1%と続きました。
育児に関して負担に感じていることは「就労で疲れて十分な育児が出来ていないと感じる」が41.6%、「急な発熱やトラブルの際の預け先がない」33.1%、「育児時間が長い」26.5%と続き、「パートナーの育児に対する意識の低さ」21.6%、「パートナーとの育児観の相違による調整や衝突」20.9%、「育児に関する決定権が自分に偏っていること」20.7%と横並びに続きました。
その他の回答では、選択肢にはなかったものの「子どもの面倒を見ていると家事の時間が無くなる」という意見が目立ちました。家事・育児・就労と、3点のバランスを取ることに課題感を持っている保護者が多いことが実態として明らかになりました。
一方で、男性は育児に負担を感じていない割合が40.0%で1位でした。女性は16.8%となり、育児に負担を感じている人の割合は男女で23.2ポイント差となりました。
2.90%以上の女性が家事・育児を半分以上自分が負担していると認識
自分とパートナーで、家事を何割程度負担していると思うかという設問では、女性の90%以上が家事・育児を自分が半分以上負担しているという認識であることが明らかになりました。
女性に対し、男性で家事を半分以上負担していると認識している人は27.0%、育児を半分以上負担していると認識している人は18.0%となり、女性と男性の間で認識の差は約13〜20ポイント程度となりました。
また、女性は家事・育児共にすべてパートナーが担っていると答えた人はいませんでしたが、男性では家事・育児それぞれの設問で2%が家事・育児をすべて相手に任せていると回答しました。
3.パートナーとの家事・育児分担への男女の満足度 家事で22.7ポイント差 育児で34.0ポイント差
パートナーとの家事・育児分担への男女の満足度は家事で22.7ポイントの差、育児で34.0ポイントの差があり、男女で比較すると女性の方が不満を強く感じているようです。
家事分担への満足度に関して、おおむね満足している人を調査した結果、女性で「とても満足している(12.5%)」「まあ満足している(41.8%)」と回答した人が54.3%、男性が「とても満足している(22.0%)」「まあ満足している(55.0%)」が合計で77.0%となり差は22.7ポイントでした。
育児分担への満足度に関しては女性で「とても満足している(10.8%)」「まあ満足している(42.2%)」と回答した人が53.0%、男性が「とても満足している(24.0%)」「まあ満足している(63.0%)」と回答した人は合計87.0%で差は34.0ポイントでした。どちらも女性のほうが不満を感じている人が多いことがわかりました。また、男性は育児分担について「とても不満がある」と回答した人はいませんでした。
パートナーが現在担当していない家事の中でパートナーに担当してもらいたい家事を聞いたところ、男性の70.9%が「担当してもらいたいものは特にない/今行っている担当で十分だ」と回答し、2位の「部屋の掃除をする」は9.3%と、1位と2位に大きな開きがありました。また、女性の回答は「部屋の掃除をする(29.8%)」が1位で次いで「トイレ掃除をする(25.9%)」が2位、3位が「担当してもらいたいものは特にない/今行っている担当で十分だ」(24.3%)となったことから、男性は現在の負担に満足しているのに対し、女性はパートナーに担ってもらいたい家事が多くあることがわかりました。
パートナーが現在担当していない育児の中でパートナーに担当してもらいたい育児について、女性は「寝かしつけを行う(32.6%)」、「出掛ける時の準備(29.8%)」、「病院に連れて行く(24.1%)」、「体調不良による急なお迎えに行く(23.5%)」と続き、「担当してもらいたいものは特にない/今行っている担当で十分だ」は22.8%で5位となりました。一方で、男性は「担当してもらいたいものは特にない/今行っている担当で十分だ(76.9%)」が1位、「歯磨きを行う(5.1%)」と続き、「入浴させる(3.8%)」「病院に連れて行く(3.8%)」「お子さまに関する決定権を持つ(進学・習い事等)(3.8%)」が同率3位に続く結果になりました。
家事・育児におおむね満足している回答者の意見としては「一緒に出来ることはやってくれている」「分担したことをやってくれている」という意見が目立ち、不満があるとした回答者の意見としては「見えない家事を家事としてカウントしてくれない」「言われないとやらない」「働く時間も同じなのに自分の負担が多いのが不満」といった意見が多く、特に女性からの意見で目立ちました。中でも男性で不満があるとした回答者の中では「パートナーの仕事ぶりが雑だと感じる」「自分は就労後は時間がなく家事・育児ができない」などの意見がありました。
これらの結果から女性は自分が家事や育児の大半を担っている自覚があることからパートナーにも分担してほしい、あるいは自分の行う家事や育児に目を向けてほしいという気持ちが強く、反対に男性は家事や育児の大半を女性が担っている自覚があり、互いが不満なく家事・育児を分担するためには現在の分担に加え、さらに男性側も家事・育児に参画する必要がありそうです。
■調査概要
・調査方法 :はいチーズ!利用幼保施設へのWEBアンケート調査
・調査対象者:「はいチーズ!」を利用していて両親と子どもが同居している保護者628名
・調査実施日:2023年9月28日~2023年10月10日
【「はいチーズ!」 とは】
「はいチーズ!(https://sencorp.co.jp/service)」は『こどもにピース』をモットーに、保育園・幼稚園など子どもを預かる団体や保護者とともに子どもの幸せを育むことを目指す、総合保育テックサービスです。
運動会や発表会など季節行事の写真撮影から販売、問い合わせ対応まで、トータルでサポートする写真に特化したインターネット写真販売「はいチーズ!フォト」をはじめ、保育ICT「はいチーズ!システム」、アルバム制作「はいチーズ!アルバム」、動画配信「はいチーズ!ムービー」で子どもの記憶や記録を残し、給食・食育サービス「はいチーズ!ベジ」では子どもの健やかな成長を支援します。未来ある子どもたちの人生がより豊かで幸せに溢れたものになるように、心と身体の両面へアプローチするサービスを提供しています。
≪千株式会社 会社概要≫
代表取締役社長:千葉伸明
本社 :東京都千代田区紀尾井町1番3号 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー14F
設立 :2004年10月
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