集英社新書『人に寄り添う防災』(片田敏孝・著)が9月17日発売。台風、大雨、津波…あなたは生死を分ける緊急時に「主体的に」避難できるか? 3・11の“釜石の奇跡”で知られる著者が問う、画期的な防災論。
本書は、被災地でのフィールドワークや、内閣府「中央防災会議」での議論を紹介しながら、どうすれば、人が「避難」という主体的な行動に踏み切ることができるのかを考察する。
人を動かすのは、行政に与えられたマニュアルではなく、様々なコミュニケーションによって醸成された「心」である。「防災は人の科学であり、災害対応を対象としたコミュニケーション・デザインである」(本文より)。
高齢者・要支援者の避難誘導や、非常時において情報提供者が実践すべきコミュニケーションの要諦など、具体例に基づいた「命を守るための指針」を提言する。ロングセラー『人が死なない防災』の著者による、待望の新著。
◆著者プロフィール
1960年生まれ。東京大学大学院情報学環特任教授。日本災害情報学会会長。専門は災害情報学・災害社会工学。災害への危機管理対応、災害情報伝達、防災教育、コミュニケーション・デザイン等について研究するとともに、内閣府中央防災会議や中央教育審議会をはじめ、国や地方自治体の多数の委員会、審議会に携わり、防災行政の推進にあたっている。2004年から防災教育を行なっていた岩手県釜石市では、東日本大震災時に中学生が率先避難者となって住民を高台へ導いたことが広く知られた。著書に『人が死なない防災』(集英社新書)など。
◆書籍情報
書名:人に寄り添う防災
発売日:2020年9月17日
著者:片田敏孝(かただ・としたか)
定価:本体780円+税
体裁:新書版
URL:http://shinsho.shueisha.co.jp/
◆目次
はじめに――「自粛の要請」とコミュニケーション
第1章 荒ぶる自然災害──被災地でいまおこっていること
第2章 日本の防災の大転換
第3章 行政主導の防災の限界──ゼロリスク期待の幻想
第4章 地域社会は災害リスクとどう向かい合うべきか
第5章 災害に向かい合う人の心情を理解する
第6章 コミュニティ防災の本質──地域で防災を考える
おわりに
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