元客室乗務員が、日航123便墜落の真相に迫るシリーズ第3弾『日航123便墜落 遺物は真相を語る』発売。遺物の化学分析でより真相が明らかに。

33年目の新事実。遺物の化学成分分析から真相に迫る

河出書房新社

河出書房新社(東京都渋谷区・代表取締役社長・小野寺優)は、当時日本航空に勤務していた元客室乗務員が日航機墜落事故の真相に迫るシリーズ第3弾『日航123便墜落 遺物は真相を語る』(青山透子著)を7月27日に刊行する。

2017年7月に刊行された第2弾『日航123便 墜落の新事実』は10万部を突破するベストセラーとなり、2018年5月26日 朝日新聞「売れてる本」でも紹介された。

著者は、元日本航空国際線の客室乗務員。国内線勤務を経て国際線に異動した彼女の在職中に、当時単独機航空事故としては世界最大という、日本航空123便墜落事故が発生。殉職した客室乗務員たちは、新人時代直接指導してくれた先輩たちだった。当初、報道される事実を信じていた著者は、政府から発信される言葉に「事故原因究明」が無いことに疑問を抱き、続いて報道される記事や事故原因にも客観的に矛盾を感じ、その疑念が晴れることはなかった。

その後職を辞し、航空業界などを目指す学生たちを指導する立場となって15年が経過した頃、受け持った学生たちが日航123便墜落事故のことをほとんど知らないという事実にショックを受け、改めて事故原因に迫るための調査に捧げる人生が始まった。

著者は、徹底した聞き取り調査と丹念な物証の再検証を重ね、これは「事故」ではなく「事件」だという確証を深めていく。そして第1弾『日航123便墜落 疑惑のはじまり』(初版は2010年4月マガジンランド刊『天空の星たちへ』、その後『日航123便墜落 疑惑のはじまり』と改題して河出書房新社より2018年5月に復刊)、第2弾『日航123便 墜落の新事実』で積み上げられた事実に加え、今回の第3弾でもさらに精度を増してこの事故の真相に近づく。

・ボイスレコーダーや、フライトレコーダーが正確に全部公開されていない懸念がぬぐえない。
・当時の検死医が提出した資料を群馬県警が戻そうとしない。
・発見場所によって、現場や検死体が故意に焼かれていることが否定できない。
 例えば、乗員の衣服は大体残されていたが、機長の衣服はまったく見つかっていない。
・遺物である機体の一部を化学分析した結果、機体に含まれない成分が検出された。
 その中に、化学合成オイルしか積載していない航空機であるのに、ベンゼンが検出された。
 総合的に判断して、ベンゼンを成分とするガソリンを使う火炎放射器が使用された可能性がぬぐえない。

等々、これまでの目撃証言などに加えて、さらなる分析・状況証拠を積み上げ、たんなる「事故」と判断する「不自然さ」を誠実に追求している。
時が経ち、多数の化学分析結果を加え、より客観的な視点で主張に確信を深めた本書。是非ご注目いただきたい。



【著者プロフィール】
青山 透子 (アオヤマ トウコ)/ノンフィクション作家
元日本航空国際線客室乗務員。国内線時代に事故機のクルーと同じグループで乗務。その後、官公庁、各種企業等の接遇教育に携わり、専門学校、大学講師として活動。東京大学大学院博士課程修了、博士号取得。
 


【書誌情報】
日航123便墜落 遺物は真相を語る
1600円(本体価格)
単行本 46 ● 196ページ
ISBN:978-4-309-02711-1 ● Cコード:0036
発売日:2018.07.27(予定)
『墜落の新事実』の著者の最新刊。今もっとも信頼の置ける著者が、遺物の化学成分分析などから、事故現場の状況を分析し、さらに精度を増してこの事故の真相に近づく。
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309027111/


日航123便墜落 遺物は真実を語る
《目 次》
第一章 この墜落は何を物語るのか 国産ミサイル開発の最中の墜落
上野村の桜の下で
刑法的アプローチ
公文書としての事故調査報告書は国民の信頼に値するものか
航空機事故調査と警察庁の覚書
墜落直前までの国産ミサイル開発本格推進
生データ開示の必要性
真正の生のボイスレコーダー
「恐れ」と「思考停止」を超えて炭化遺体の声を聴く
大学での講演会から
分厚い未公開資料
山開きの前の御巣鷹の尾根整備活動にて

第二章 焼死体が訴えていることは何か 乗客全員分の未公開資料から
火災現場での違和感
炭化遺体と格闘した医師たちの証言
八月十五日から十二月二十日まで検死活動を続けた女性歯科医師
身元確認はどう行われたか
スチュワーデスの制服は不燃服なのか
機長の制服行方不明事件
なぜJA8119号機でなければならなかったのか

第三章 遺物調査からわかったこと 機体の声が聴こえる
遺物の分析結果
化学者の見解と結果
遺体と機体の遺物が訴えていること
犯罪の命令に服従しなければならないのか
第四章 証拠物と証言が訴えていることは何か 未来の有り様を考える
次々に出てくる赤い物体の目撃情報
検死現場のビデオーー所有者へ返却できない理由
未来に何を残し、何を守りたいのか

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月