「湯浴み着プロジェクト」に参画いたします

湯浴み着を通して、誰もが銭湯や温泉などバスライフを楽しめる社会作りへ

株式会社バスクリン

2024年7月23日 11時00分

株式会社バスクリン（本社：東京都千代田区　社長：三枚堂正悟）は、入浴を通じて健やかで心地よい生活を提供することを目的に、講演活動や温泉地との地域共創活動、アスリート支援など「バスライフ推進活動」を行っています。このたび、本活動の一環として、株式会社ビームス（以下、BEAMSと記載）と任意団体「オストメイトといっしょ！秘密結社アッとストーマ」の「湯浴み着プロジェクト」に参画いたします。本プロジェクトを通して、誰もが銭湯や温泉など日本のお風呂文化を楽しめるような社会作りを目指してまいります。

【プロジェクト参画への背景】

湯浴み着とは、入浴時に身にまとう入浴用の衣類で、病気や怪我等により体に傷がある方も、公共の温浴施設で入浴を楽しめるようにと、日本で古くから用いられてきました。

現在、国内のオストメイト＊1の方は約20万人以上いるといわれています。その数は近年増加傾向にあり、今後さらに増えるとも見込まれています。また、ストーマを造設したことによる困り事を尋ねた調査では「温泉に行けなくなったこと」と約6割の方が回答＊2。日本オストミー協会の調査でも、約6割の方が銭湯や温泉の大浴場を「利用しない」と回答しています＊3。ご自身の体の状態や他者からの視線が気になり、銭湯や温泉での入浴を諦めてしまう現状があります。

このような状況に対して、BEAMSと、オストメイトとその友人たちでつくるFacebook上のグループ「オストメイトといっしょ！秘密結社アッとストーマ」が「湯浴み着プロジェクト」を発足。団体に所属するオストメイトの方や医師の意見を取り入れながら、自分の体を「隠す」だけではなく、身に着けることで気持ちがふわっとあがるような湯浴み着の開発に取り組まれてきました。

当社では、本プロジェクトの趣旨に賛同し、病気や怪我による影響や、さまざまな理由で肌を露出することに抵抗がある方が、湯浴み着をきっかけとして、銭湯や温泉などでの入浴を楽しめるようになればと考え、参画いたしました。今後、湯浴み着文化が全国に広まることで、多くの方が豊かなバスライフを送れる社会作りを支援してまいります。

＊1：オストメイトとは、さまざまな病気や事故などにより、お腹に排泄のための「ストーマ（人工肛門・人工膀胱）」を造設した方のこと。

＊2：出典 NPO法人ストーマ・イメージアップ・プロジェクト（SIUP）「ストーマ保有者の困った経験の実態調査報告書2020」

＊3：出典公益社団法人日本オストミー協会「第9回オストメイト生活実態基本調査報告書令」