【世界初】Green Carbon株式会社が展開する「Agreen」と、RegrowのDNDCモデル「農業由来の排出量を精緻に特定する技術」を掛け合わせ、高品質なカーボンクレジット創出を目指す

アジアの農業由来のカーボンクレジットをデータと科学で変革させるMOUを締結

グリーンカーボン

ネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下:Green Carbon(読み:グリーンカーボン))は、米国の農業気候テクノロジー企業Regrow Agriculture, Inc.(最高経営戦略責任者:ビル・サラス、以下:Regrow(読み:リグロウ) )と技術連携し、高品質なカーボンクレジット創出を目指すMOUを締結したことをお知らせします。

Regrowが保有するDNDCモデル※1(農業由来の排出量を精緻に特定する技術)と、Green Carbonが展開するカーボンクレジット創出支援ワンプラットフォームサービス「Agreen(読み:アグリーン)※2」を技術連携させることで、国際的なカーボンクレジット市場の基準に準拠した信頼性の高いカーボンクレジットの創出を目指します。

本MOUを機に、アジアでGreen Carbonが推進している水田のAWD(間断灌漑※3)導入によるメタンガス削減プロジェクトから技術導入が開始されます。

〇本リリース及び詳細に関する問い合わせはこちら

https://green-carbon.co.jp/contact/

○Green Carbon株式会社会社概要のダウンロードはこちら

https://green-carbon.co.jp/download-form/


◆MOU締結の背景と技術連携概要

Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど幅広い分野でのプロジェクトを展開しています。各地域の自然資源の特性に適したカーボンクレジット創出プロジェクトの開発を行うとともに、衛星データを活用した適地選定とモニタリングにより、効率的かつ透明性の高いプロジェクト運営を実現しています。

中でも稲作は、特にメタンガス排出による温室効果ガス(GHG)排出量が多い農業分野の一つですが、AWDを活用した水管理手法を導入することで、排出量削減と水使用効率の向上を同時に実現し、カーボンクレジットの創出にも繋がります。上記技術は、衛星データを活用したMonitoring, Reporting and Verification(MRV)システムと組み合わせることで、信頼性の高い技術となります。

このような成果の拡大を目指し、Green Carbonは、米国の農業気候テクノロジー企業 RegrowとMOUを締結し、Regrowが保有するDNDCモデル(農業由来の排出量を精緻に特定する技術)と掛け合わせることで、東南アジアおよび世界における農業分野のカーボンクレジットプロジェクト開発を加速させます。


◆技術連携概要と役割

Green Carbonが展開するAgreenは、カーボンクレジット創出に必要な農業データ(水管理・肥料など)を農家から収集しており、さらに衛星データと連携した湛水解析技術を持ち合わせています。しかしながら、排出量算定に関しては、方法論に基づいているものの一部圃場での算出に留まっていたため、今回のMOUを機にRegrowのDNDCモデルとAgreenをAPI接続し、データをインプットさせることで、Agreenで収集した水田の全圃場データのメタンガス(CH₄)、二酸化炭素(CO₂)の算出が可能となります。本連携により、他社では算出できない精度のデータを扱い、Agreenに表示する事ができ、高品質なカーボンクレジット創出を求める需要家にも質の高いデータを提示できます。

まとめると、Green Carbonは農業データの収集から質の高いデータを扱うことで、カーボンクレジットの創出から販売まで一気通貫して自動化する事ができ、世界初の技術となります。

Green Carbon の役割は、現地でのプロジェクト開発、ローカルパートナーの確保、カーボンクレジットの生成管理を担います。Regrow は、DNDC(DeNitrification-DeComposition)モデリングシステムを通じて、農地土壌におけるGHG排出量、土壌炭素の動態、栄養循環の定量化およびAPIベースの統合を技術支援として提供します。

〇プロジェクトフェーズについて

第1フェーズは、Verra※4・Gold Standard※5にリスト化されているベトナムの水田プロジェクトや、フィリピンで進めているJCM(2国間クレジット※6)プロジェクトで開始され、その後2030年までに東南アジア地域をはじめとした各国に展開し、AWDだけでなく他の方法論(バイオ炭、カーボンファーミング)にも順次拡大してまいります。本連携により、環境に配慮した農業手法の普及が進み、より多くの農家がカーボンクレジット市場に参加し、取得向上にも寄与し、グローバルな脱炭素目標に貢献することが期待されます。


◆Regrow Chief Science Officer Bill Salas氏コメント

「RegrowのDNDCモデリングおよびMRV技術の知見と、Green Carbonの現場経験・ネットワークを組み合わせることで、AWDのような実践的な排出量削減を、科学的に信頼性が高く、かつ現実的に実施可能なものにできます。私たちは、農業分野におけるカーボン市場の信頼性・拡張性を高め、農家と気候の両方に恩恵をもたらします。」


※1:DNDCモデル

The Denitrification-Decomposition (DNDC) モデルは、農業生態系における炭素、窒素の生物地質化学的挙動に関する、プロセス指向シミュレーションモデルであり、炭素固定や微量ガス排出、農業生産、窒素挙動等の予測が可能である。気象、土壌、農作物、農業活動のパラメータを入力することで、メタンガス等の排出量の計算が可能。

※2:Agreen

カーボンクレジット創出に向けたワンプラットフォームサービスで、創出するカーボンクレジットの創出量・収益のシミュレーションから、プロジェクト登録・申請・販売までを一気通貫して支援します。

※3:AWD(Alternate Wetting and Drying)

水田において、水位に応じて一定期間の湛水と自然乾燥を繰り返す水管理手法。連続湛水に比べて水使用量を削減し、水資源保全とGHG排出削減に貢献します。

※4:Verra

2005年に国際排出量取引協会(The International Emissions Trading Association; IETA)、持続可能な開発のための世界経済人会議(The World Business Council for Sustainable Development; WBCSD)、 気候グループ(The Climate Group)の3団体によって創設されました。現在はVerraという民間の団体が管理しています。VCSとは、世界で最も広く使用されている、企業、団体、個人の行う温室効果ガス削減のプロジェクトから発行されるクレジットの認証基準のことを指します。温室効果ガスの排出削減または吸収量をクレジットとして扱うことが可能であり、近年注目を浴びています。クレジットとは、温室効果ガスの削減量が信用できるものであることを認証し、一般的な商品のように売買できる形にしたものです。

※5:Gold Standard

国連のクリーン開発メカニズム(CDM)を背景に設立された認証機関で、温室効果ガス排出削減に加え、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を求める高基準の認証制度です。農業部門におけるAWD手法の導入によるメタン削減は、GHG削減と同時に水資源の持続的利用にも寄与する活動として評価されています。

※6:JCM

JCMとは、日本が有する優れた脱炭素技術等の普及を通じて、パートナー国の温室効果ガス排出削減に貢献し、その削減分を両国の削減目標の達成に活用する制度です。フィリピンは2017年1月に日本とJCMを開始しており、両国間でプロジェクトの実施が可能となっています。


◆Green Carbon 株式会社

代表者   :代表取締役 大北 潤

所在地   :東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F

設立    :2019年12月

事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業

URL    : https://green-carbon.co.jp/

◆GREEN CARBON JAPAN VIETNAM COMPANY LIMITED

略称    :GREEN CARBON JAPAN VIETNAM CO,. LTD

代表者   :代表取締役 大北 潤

所在地   :10th Floor, The Nexus Building, 34-3B Ton Duc Thang, Ben Nghe Ward, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam

設立    :2024年8月

事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事 

URL    :https://green-carbon.vn/

◆Green Carbon事業紹介

Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。

事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約80,000t)に拡大しました。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。

◆Regrow Agriculture, Inc.会社概要

代表:Dr. Bill Salas(Chief Science Officer)

所在地:87 Packers Falls Road, Durham, New Hampshire 03824, USA

事業:気候変動に配慮した農業のための農業気候テクノロジーおよびMRVソリューションの提供

URL:https://www.regrow.ag/

◆Regrow Agriculture, Inc.事業紹介

Regrowは、世界の小売・食品・農業サプライチェーン企業に対し、農業のレジリエンスを高めるテクノロジーを提供しています。2023年にはTIME誌の「世界で最も影響力のある企業100社」に選出され、Cargill、General Mills、Nestlé、Kellanovaなどがパートナーに名を連ねます。Fast Companyの「世界で最も革新的な企業50(農業部門)」では第1位、2024年のInc.5000では全米成長企業第328位にランクインしました。


 ◆Green Carbon株式会社SNSはこちら
 Carbon Credits Journal:https://biz-journal.jp/carboncredits/
 Linkedin :https://www.linkedin.com/company/green-carbon-inc/
 Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=61557429326458
 X    :https://mobile.x.com/GreenCarbon2019

Wantedly:https://www.wantedly.com/companies/greencarbon2019
 Youtube :https://www.youtube.com/channel/UCYO4WnGOHDaVB1ikxheZasA

note   :https://note.com/green_carbon/


すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

Green Carbon株式会社

22フォロワー

RSS
URL
http://green-carbon.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂5-2-33 IsaI AKASAKA 607
電話番号
080-7307-8597
代表者名
大北潤
上場
未上場
資本金
3億29万円
設立
2019年12月