「日本人の意識」は平成の30年間でどう変わったか? 『日本人の意識構造[第九版]』
~時代の過渡期における「日本人の意識」を、家庭、政治、仕事、日常生活など、多岐に渡る分野で分析! 社会学の研究者たちからも高い信頼を得る調査報告書~
NHK放送文化研究所が1973年から5年ごとに実施する「日本人の意識」調査。第10回(2018年)の調査結果をもとにした『現代日本人の意識構造[第九版]』(NHK出版、2020年2月25日刊)は、「生活の目標」や「人間関係」といった基本的な価値観から、「家庭」や「仕事」に対する考え方、「政治活動」や「ナショナリズム」などをテーマに、時代状況や世代交代による意識の変化を明らかにしながら、日本人の「いま」と「これから」を読み解きます。45年にわたってほぼ同じ方法で継続的に調査・蓄積してきたデータの分析は、社会学の研究者たちからも高い信頼を得ています。特に今回の調査結果は、平成の30年間でどの意識がどう変化しているか、変化していないのかがわかるという意味で注目に値します。平成最後の調査が明らかにした、現代日本人の姿とは? 日本人の心の変化を辿る貴重な一冊です。
新時代・令和を迎えたいま、私たち日本人の意識の変化を感じるでしょうか? 身の回りでは、仕事を辞めない女性が増えた、赤ちゃんを抱っこする男性が増えたなど、漠とした印象はありますが、国民全体を見渡したとき、本当に意識が変わっているかどうか、確実にはわかりません。しかし、人々の基本的な意識というものは、2、3年ほどでの変化は見えにくいものですが、30年、50年という時間軸で見ると、さまざまな変化が見られます。
「男女と家庭のあり方」の章では、結婚から老後まで、ライフステージごとに人々の意見がどのように変化してきたのかを見ていきます。たとえば、結婚観については、「人は結婚するのが当たり前だ《するのが当然》」、「必ずしも結婚する必要はない《しなくてよい》」という質問への回答を、この質問を開始した1993年から比較すると、当初《しなくてよい》と答えた人は51%でしたが、最新の調査では68%まで増加し、約7割に迫ります。男女年層別で見ると、結婚は《するのが当然》という人が多いのは男女とも高年層だけで、他の年層では《しなくてよい》という人が多く、現在の日本人の考えを象徴する結果となっています。
その他にも、政治(政治に対する態度、結社・闘争性など)、仕事と余暇(理想の仕事、余暇の使い方など)、日常生活(生活充実の手段、貯蓄・消費態度など)といった、多岐に渡る分野における日本人の基本的な意識傾向が、この一冊に詰まっています。研究者から一般読者のみなさんにも、今回の調査結果を参考に、日本人の意識の変化の背景にある事象や、社会状況の変化について、思いをめぐらせていただきたいと考えます。
■『現代日本人の意識構造[第九版]』構成
はじめに
Ⅰ 序章
1 「日本人の意識」とは
2 「日本人の意識」調査の基本設計
3 分析方法
Ⅱ 男女と家庭のあり方
1 結婚観
2 子どもをもつこと
3 婚前交渉について
4 夫婦の姓
5 理想の家庭
6 家庭と仕事
7 夫の家事
8 子どもの教育
9 父親のあり方
10 老後の生き方
Ⅲ 政治
1 政治に対する態度
2 結社・闘争性
3 政治課題
4 政党支持態度
Ⅳ 国際化・ナショナリズム・宗教
1 国際化の現状と意識
2 日本に対する愛着
3 日本に対する自信
4 天皇に対する感情
5 信仰・信心
6 宗教的行動
Ⅴ 仕事と余暇
1 理想の仕事
2 仕事と余暇
3 余暇の使い方
Ⅵ 日常生活
1 側面別の満足感
2 生活全体の満足感
3 生活充実の手段
4 貯蓄・消費態度
5 欠かせないコミュニケーション行動
Ⅶ 生き方・生活目標
1 人間関係
2 能率か情緒か
3 生活目標
Ⅷ 終章
1 四五年で変わったこと・変わらなかったこと
2 世代ごとにみた特徴
付録Ⅰ「日本人の意識」調査
付録Ⅱ 解析方法
付録Ⅲ 日本社会の変化
■商品情報
発売日:2020年2月25日
定価:1,650円(本体1,500円)
判型:B6判
ページ数:272ページ
ISBN:978-4-14-091260-7
URL: https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912602020.html
「男女と家庭のあり方」の章では、結婚から老後まで、ライフステージごとに人々の意見がどのように変化してきたのかを見ていきます。たとえば、結婚観については、「人は結婚するのが当たり前だ《するのが当然》」、「必ずしも結婚する必要はない《しなくてよい》」という質問への回答を、この質問を開始した1993年から比較すると、当初《しなくてよい》と答えた人は51%でしたが、最新の調査では68%まで増加し、約7割に迫ります。男女年層別で見ると、結婚は《するのが当然》という人が多いのは男女とも高年層だけで、他の年層では《しなくてよい》という人が多く、現在の日本人の考えを象徴する結果となっています。
その他にも、政治(政治に対する態度、結社・闘争性など)、仕事と余暇(理想の仕事、余暇の使い方など)、日常生活(生活充実の手段、貯蓄・消費態度など)といった、多岐に渡る分野における日本人の基本的な意識傾向が、この一冊に詰まっています。研究者から一般読者のみなさんにも、今回の調査結果を参考に、日本人の意識の変化の背景にある事象や、社会状況の変化について、思いをめぐらせていただきたいと考えます。
■『現代日本人の意識構造[第九版]』構成
はじめに
Ⅰ 序章
1 「日本人の意識」とは
2 「日本人の意識」調査の基本設計
3 分析方法
Ⅱ 男女と家庭のあり方
1 結婚観
2 子どもをもつこと
3 婚前交渉について
4 夫婦の姓
5 理想の家庭
6 家庭と仕事
7 夫の家事
8 子どもの教育
9 父親のあり方
10 老後の生き方
Ⅲ 政治
1 政治に対する態度
2 結社・闘争性
3 政治課題
4 政党支持態度
Ⅳ 国際化・ナショナリズム・宗教
1 国際化の現状と意識
2 日本に対する愛着
3 日本に対する自信
4 天皇に対する感情
5 信仰・信心
6 宗教的行動
Ⅴ 仕事と余暇
1 理想の仕事
2 仕事と余暇
3 余暇の使い方
Ⅵ 日常生活
1 側面別の満足感
2 生活全体の満足感
3 生活充実の手段
4 貯蓄・消費態度
5 欠かせないコミュニケーション行動
Ⅶ 生き方・生活目標
1 人間関係
2 能率か情緒か
3 生活目標
Ⅷ 終章
1 四五年で変わったこと・変わらなかったこと
2 世代ごとにみた特徴
付録Ⅰ「日本人の意識」調査
付録Ⅱ 解析方法
付録Ⅲ 日本社会の変化
■商品情報
出版社:NHK出版
発売日:2020年2月25日
定価:1,650円(本体1,500円)
判型:B6判
ページ数:272ページ
ISBN:978-4-14-091260-7
URL: https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912602020.html
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