展示「Ambient Weaving II」を京都のHOSOO GALLERYで開催
機能性と美を両立する新規テキスタイル開発の一般初公開作品を含む最新成果を展示
本展示では、2020年より東京大学と細尾とともに取り組んできた、伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせ、機能性と美を両立する新規テキスタイルの開発に関する共同研究プロジェクトの最新成果を展示します。本年8月に開催した「Ambient Weaving Collection --環境と織物」で展示した一部作品に加え、一般初公開の作品である、光源との位置関係や温度変化といった複数の環境要素によって意匠が変化する掛け軸「Jiku」など、計8作品を公開します。
そして、本展示の最大の特徴として、細尾が制作した織物による茶室「織庵」とAmbient Weavingの作品を併置し、展示を構成しています。織庵は、和紙糸を用いた障子のような紗の織物によって囲われた織物による茶室です。茶室のルーツの一つとして、空間を囲うことで人々が寄り合う場を形成していたことが挙げられます。織庵は、このような「囲い」という茶室の始まりに立ち帰り、織物を起点に現代ならではの茶の湯文化を通じて、 空間の在り方を考察することを目指して制作されました。「Ambient Weaving Ⅱ」では、この織庵と共にAmbient Weavingの作品を紹介することで、「環境を形づくる織物」の可能性を模索します。
<展示会概要>
展示会名:Ambient Weaving Ⅱ
会期:2023年10月27日(金)~2024年3月17日(日)
会場:HOSOO GALLERY(京都市中京区柿本町412)
開館時間:10:30–18:00(祝日、年末年始を除く。入場は閉館の15分前まで)
入場料:無料
URL:https://www.hosoogallery.jp/
<Ambient Weavingについて>
Ambient Weavingは、2020年よりZOZO NEXT、東京大学、細尾による共同研究プロジェクトとして始動した、伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせ、機能性と美を両立する新規テキスタイルの開発に関する共同研究プロジェクトの過程で創出したコンセプトであり、そのプロジェクトの中で生み出された「環境情報を表現する織物」「環境そのものが織り込まれた織物」を指します。
本プロジェクトでは、西陣織の構造や意匠に先端素材やデバイスを掛け合わせることで、周囲の環境情報と織物を媒介する様々な機能と表現の両立を試みてきました。その中で、従来の染色プロセスでは塗工困難な色域の温度応答性色素を定着させた引箔、布に織り込めるほど薄くしなやかな発光・透明度変化デバイスなど、動的に見た目や特性を変化させる機能を西陣織に付与した、新たな意匠性を有するテキスタイル制作と要素技術開発を実現しました。
課題名:伝統工芸と先端技術を組み合わせたスマートテキスタイルの開発
共同研究チーム:株式会社ZOZO NEXT(代表取締役CEO・澤田宏太郎)、国立大学法人東京大学大学院情報学環(研究代表者・筧康明教授)、株式会社 細尾(研究代表者・細尾真孝)
URL:https://ambientweaving.lab.zozo.jp/
<株式会社ZOZO NEXTについて>
ZOZO NEXTは「Create the Future of Fashion and the NEXT Big Thing.」をミッションに掲げ、ファッション領域におけるユーザーの課題を想像しテクノロジーの力で解決することで、より多くの人がファッションを楽しめる世界の創造を目指しています。ファッションを数値化し、科学的に解明するための研究機関「ZOZO研究所」やファッションの未来に影響を与える6領域のテーマでZOZOグループの新規事業の創出を目的とする「MATRIX」などでR&Dをおこなっています。
株式会社ZOZO NEXT 公式サイト:https://zozonext.com/
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