GSXが参画する日本サイバーセキュリティファンドの第一号投資先にLRM株式会社が決定
ファンドに参画するセキュリティ企業25社との連携で成長を加速GSXからも出資を行い、両社サービスを相互にクロスセルすることで事業を拡大
グローバルセキュリティエキスパート株式会社(本社:東京都港区海岸1-16-1、代表取締役社長:青柳 史郎、証券コード:4417、https://www.gsx.co.jp/ 以下、GSX)が参画する日本サイバーセキュリティファンド1号投資事業有限責任組合(以下、NCSF)は、第一号投資先として従業員のセキュリティリテラシーを高める国産クラウドサービス「セキュリオ」を提供するLRM株式会社(兵庫県神戸市中央区栄町通1-2-10、代表取締役CEO:幸松 哲也、https://www.lrm.jp/、以下、LRM)に投資することを決定しました。さらに、GSXはLRMとの間で資本業務提携契約を締結し、直接的にも出資を行います。
NCSFには25社のセキュリティ関連企業がLimited Partnerとして参画しており、25社とLRMが販路の共有などのシナジーを発揮することで、事業成長だけでなく、業界の発展に貢献して参ります。
GSXはこれまで提供してきた従業員向けセキュリティ教育サービスである標的型攻撃メール訓練「トラップメール」、eラーニングサービス「Mina Secure」に、LRMが提供する「セキュリオ」が加わることで、多様化するお客様ニーズに対応することができるようになり、既にGSXのお客様への導入が進んでいます。同時に、LRMのお客様約2,600社に対しGSXのコンサルティングサービスや脆弱性診断などを補完して提供することにより、両社の成長加速を実現して参ります。



従業員向けセキュリティ教育の必要性とツールの課題
サイバー攻撃被害の原因として人為的なミスは永年の課題であり、IPAが毎年公表している情報セキュリティ10大脅威(*1)でも毎年上位10位にランクインしています。従業員向けセキュリティ教育の需要は年々高まっており、セキュリティ教育サービスの市場規模は2024年度に100億円を超えています(*2)。
セキュリティ態勢の強化は、EDR(Endpoint Detection and Response)といったツールで防ぐことに加え、システムやデータを扱う人の意識(Security Awareness)を高めることで実現されます。ツールの導入は費用面や導入・運用工数など実行のハードルが高い一方で、従業員向けのセキュリティリテラシー教育(Security Awareness Training)はツール導入に比べると手軽に実施できることもあり、サイバー攻撃被害の拡大とともに、企業規模を問わず実施が進んでいます。
サイバーセキュリティに関する知識を高めるためのeラーニングやメール訓練などのサービスは日本国内でも多数提供されています。サービス内容や価格などニーズは多角化しており、近年では外資企業のサービス導入も進んでいますが、LRMが提供する「セキュリオ」は国内で開発・運用されており、日本国内の多様なニーズを反映し、日本人に適したサービスとして高い評価を受けています。


(*1)IPA「情報セキュリティ10大脅威 2025」 https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2025.html
(*2)ITR「サイバー・セキュリティ・コンサルティング・サービス市場2024」
国産クラウドサービス「セキュリオ」
セキュリオ(https://www.lrm.jp/seculio/)は、セキュリティ教育の実施・分析・繰り返しを、担当者の負担なく実施できるクラウドサービスです。標的型攻撃メール訓練機能、eラーニング機能、セキュリティアウェアネス機能など、従業員のセキュリティ意識を上げる仕組みが搭載されており、月額18,000円から利用することができます。これまでに、従業員10,000名を超える大手企業、グロース市場にIPOを果たしたテクノロジー企業、ベンチャーキャピタルから数十億円の資金調達をしている未上場企業、創業から間もない数名〜10数名の規模の企業まで、累計2,200社の導入実績があります。「セキュリオ」の主な機能は次の通りです。
-標的型攻撃メール訓練
サイバー攻撃を想定したメール訓練ができます。30種類以上の訓練メール例や結果の自動集計でスムーズに訓練が可能です。
-eラーニング
80種類以上の教材で社員のセキュリティ学習をサポートします。テスト採点も自動集計で、受講結果をかんたんに確認できます。
-セキュリティアウェアネス
1回3分の定期テストで継続的にリテラシー向上が図れます。問題は、240問以上から自動的に配信することができます。
-社内アンケート
従業員のセキュリティルール遵守状況をアンケートで確認できます。
LRM代表取締役CEO幸松 哲也氏よりコメント
このたび、長年にわたりセキュリティ業界を牽引されてきた株式会社GSX様との資本業務提携を発表できることを大変光栄に思います。
情報セキュリティ教育クラウド「セキュリオ」と情報セキュリティコンサルティングを提供するLRMにとって、セキュリティ業界のパイオニアであり、幅広い事業を展開されているGSX社との提携は、まさに飛躍的な成長を遂げるための大きな一歩となります。
今回の提携により、GSX社が培ってこられた高度な知見とノウハウを共有いただきながら、当社の情報セキュリティ教育クラウド「セキュリオ」のさらなる機能強化と、提供サービスの拡充を進めてまいります。また、GSX社の顧客基盤を活用することで、より多くのお客様へ「セキュリオ」やコンサルティングサービスを届けることが可能になり、事業拡大を加速させることができると確信しております。
情報セキュリティの重要性が高まる現代において、セキュリティ人材の不足や、従業員のセキュリティリテラシー向上は、多くの企業にとって喫緊の課題です。
LRMはこれまで、コンサルティングと「セキュリオ」を通じて、企業のセキュリティレベル向上に貢献してまいりました。今後は、GSX社との強固なパートナーシップのもと、両社の強みを掛け合わせることで、日本全体の情報セキュリティレベルの底上げに、より一層貢献していきたいと考えております。
この資本業務提携を機に、情報セキュリティ業界の発展に貢献するという共通の目標に向かって、両社一丸となって邁進していく所存です。
GSXの成長戦略:さらなる成長への確信を得る4つの要素とアライアンス戦略
GSXは、2028年3月期までの中期経営計画として、既存事業で年率25%の売上成長を掲げておりますが、今後、さらなる成長をより確かなものにすべく「成長のための4つの要素」を設定し、それぞれの目的に対し共に強力に事業を推進できる戦略的パートナー企業と資本業務提携を含めた提携関係を構築し、事業拡大と企業価値向上を目指して参ります。
【成長のための4つの要素】
-
販路拡大
戦略的提携パートナーの顧客網に対する商材の展開 -
事業領域拡大
新たな事業領域に進出することによる新規顧客の獲得 -
リソース拡大
各種サービスを提供する人的リソースが増強されることによる売上高向上 -
サービスラインナップ拡充
提供できるセキュリティサービスが増えることによる販売機会の拡大
「サービスラインナップ拡充」「販路拡大」で業績伸長
今回セキュリオをGSXが担ぎサービスラインナップを拡充することで、従来対応できていなかったお客様ニーズへの対応が実現されます。また、LRMのお客様に対しGSXのコンサルティングサービスなどを提供することで、販路拡大が実現されます。


日本サイバーセキュリティファンド1号投資事業有限責任組合(NCSF)からの出資について
NCSFはサイバーセキュリティ企業がL.P.(Limited Partner)として集まり、サイバーセキュリティ企業に投資する日本初のファンドです。投資企業を資金面で支援することだけではなく、投資先とL.P.が協業することで両社のビジネスを加速していくことも1つの目的としています。
今回のLRMへの出資においては、従業員向けセキュリティ教育市場の伸びに合わせ、LRMの近年の業績成長、国産ツールであることに加え、NCSFに参画するL.P.企業との事業シナジーが望めることから、第一号投資先企業として決定されました。
◆グローバルセキュリティエキスパート株式会社
社名:グローバルセキュリティエキスパート株式会社
東京本社:〒105-0022 東京都港区海岸1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワー10F
代表者:代表取締役社長 青柳 史郎
証券コード:4417
上場証券取引所:東京証券取引所グロース市場
資本金:545百万円(2025年3月末)
設立 :2000年4月(グローバルセキュリティエキスパートへの商号変更日を設立日として記載)
コーポレートサイトURL:https://www.gsx.co.jp/
◆LRM株式会社
社名:LRM株式会社
本社:〒650-0023 兵庫県神戸市中央区栄町通1-2-10 読売神戸ビル 5F
代表者:代表取締役CEO 幸松 哲也
資本金:1億円 (資本準備金除く)
設立 :2006年12月
コーポレートサイトURL:https://www.lrm.jp/
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