東京大学、京セラ、東京農工大学、清水建設、NECネッツエスアイがユーザセントリックな通信を実現するAIネイティブな無線ネットワークに関する研究開発プロジェクトに関する共同研究開発を開始
-NICT公募の「日EU国際共同研究プロジェクト」新規委託研究を開始
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科
京セラ株式会社
国立大学法人東京農工大学
清水建設株式会社
NECネッツエスアイ株式会社
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(研究科長:加藤 泰浩、同研究科中尾研究室教授:中尾 彰宏、以下東京大学)、京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫)、国立大学法人東京農工大学(学長:千葉 一裕、同大学大学院工学研究院先端電気電子部門教授:梅林 健太)、清水建設株式会社(代表取締役社長:新村 達也)、及びNECネッツエスアイ株式会社(代表取締役執行役員社長 兼 CEO兼CENO:大野 道生)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)が公募した「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業」の要素技術・シーズ創出型プログラムで実施する「日EU国際共同研究プロジェクト(ユーザセントリックな通信を実現するAIネイティブな無線ネットワークに関する研究開発プロジェクト)」において採択された「(採択番号:09101)6G MIRAI-HARMONY: クロスレイヤ/マルチドメインAI 統合による6G モバイルシステム最適化の研究開発」に関する共同研究開発(以下「本研究開発」)を開始しました。なお、株式会社KDDI総合研究所 (代表取締役所長:小西 聡) は、研究協力者として本研究開発に参画します。本研究開発は、日本側で採択された「HARMONY」プロジェクトと、欧州側で採択された「6G-MIRAI」プロジェクトが連携し、新たに「6G MIRAI-HARMONY」とプロジェクト正式名称を定めました。
(図)プロジェクト体制参照
本プロジェクトは、6Gモバイルネットワークにおいて、ユーザが求めるパフォーマンス、サービス保証、信頼性、エネルギー効率などの多様なニーズ実現のため、垂直方向(クロスレイヤ方向)と水平方向(マルチドメイン方向)の柔軟なAI連携を促進するAI Harmonizationの研究開発を日EUで連携して実施します。さらに、将来の社会課題解決を目指し、日EU連携のテストベッド、実フィールドを活用し、産業ユースケースに基づいた概念実証を行います。また、国際連携による標準化提案やAI-RAN AllianceやO-RAN Allianceでの合意形成を目指します。

【実施内容と各機関の役割】
研究開発項目1
AIネイティブ・ユーザセントリックRANアーキテクチャ(東京大学、清水建設、NECネッツエスアイ)
モバイルネットワークを構成する様々な構成要素におけるAIを統合し、全体的なAIネイティブ・ユーザーセントリックRAN技術を統合するアーキテクチャを定義。
研究開発項目2
マルチAIネットワークの調和(東京大学)
エンドツーエンドの通信において必要なAI技術を統合し、調和的なネットワーク技術を構成。
研究開発項目3
AIネイティブRAN(東京大学、京セラ、東京農工大学)
AIを用いた無線技術の最適化を実現。
研究開発項目4
テストベッド実証実験によるアーキテクチャ・構成要素技術の評価(東京大学、清水建設、NECネッツエスアイ)
国際連携によるテストベッドや、主に産業用途のユースケースで構成要素技術の評価・検証を実施。
【期間】 2025年4月〜2028年3月末(予定)

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