大峰堂薬品工業が、Caccoのデータサイエンス支援によるDX化で入力業務の約8割を削減
良品率100%を目指した製薬DXの取り組みを公開

AI・統計学・数理最適化といったデータサイエンスの技術とノウハウをもとに、不正検知をはじめとしたクラウドサービスを提供するかっこ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 : 岩井 裕之、証券コード:4166、以下 Cacco)は、大峰堂薬品工業株式会社(本社:奈良県大和高田市、代表取締役社長:辻 将央、以下大峰堂)に対し、製薬業務のデータ活用支援を行っています。これにより、大峰堂では当初6人×8か月分と見積もっていたデータ整備業務の入力作業が約8割削減と大幅に効率化し、LIMS(Laboratory Information Management System)の導入と品質管理体制強化を推進しました。
大峰堂がどのように製薬DXに取り組んでいるのか、今回は事例を公開いたしましたので、お知らせします。
■導入の経緯
大峰堂は、1900年創業の老舗製薬企業として、原料調達から製造までを一貫して行う体制を強みとしています。特に漢方薬の錠剤化技術において高い技術力を持ち、2019年には世界で初めてドイツで漢方薬の製造許可を取得しました。現在は日本国内のみならず、海外展開も進めています。
同社は、良品率100%を掲げ、安心・安全な製品を届けるため、LIMS※1(Laboratory Information Management System)の導入によるデータインテグリティ※2対応に取り組んでいました。その過程で、製薬に必要な承認書や市販薬情報など、大量の文書データをデジタル化する必要が生じ、作業負荷と業務効率の課題が顕在化しました。これらの課題を解決するため、Caccoがデータ活用支援を提供する運びとなりました。
※1:LIMS:実験室情報管理システムともいい、サンプルデータ、試験結果、ワークフロー、機器管理などを一元化したデータベースを中心に構築されたシステム。
※2:データインテグリティ:医薬品の安全性を守るため、すべてのデータが正確かつ一貫しており、データの不整合や欠損、改ざん等されていない状態を指す概念。
■導入の決め手
1.専門技術を活用した業務の効率化
人手を多く要するPDF文書の文字起こしや、データ整形をするための定型的な作業を、プログラムに落とし込みました。これにより、人の手による作業は目視による最終チェックのみに集約され、6人で8か月を要すると想定されていた手作業が入力作業の約8割削減することができ大幅に効率化しました。
2.課題に応じた柔軟な提案とスピード対応
単なる作業にとどまらず、課題の背景や運用の状況をふまえた提案をタイムリーに行いました。システム導入後の活用を見据えたデータ定義の設定などにも貢献しました。
■大峰堂薬品工業株式会社 代表取締役社長 辻 将央 様からのコメント
LIMS導入の目的は単なる作業ではなく、それを活用して製薬の品質をさらに高めていくことにあります。今回、かっこさんの支援により、6人×8か月分と見込まれていた膨大な作業の効率化が実現し、社内リソースを通常業務や本質的な品質改善活動に集中させることができました。特に、単なる業務支援にとどまらず、現場の運用に即した専門技術に基づく丁寧な提案をしていただけたことに価値を感じています。
「良品率100%」という目標は決して簡単なものではありませんが、その実現に向けた基盤づくりとして、今回の取り組みが確かな一歩になったと感じています。
これからも、お客様に安心してお使いいただける製品づくりを目指し、取り組みを続けてまいります。
■Caccoのデータサイエンスサービスについて https://cacco.co.jp/datascience/
かっこ株式会社が提供するデータサイエンスサービスは、企業が抱えるマーケティング課題、業務生産性向上、データ利活用推進といった幅広いニーズに対し、AI・統計学・数理最適化などの技術を駆使して、最適なソリューションを提供します。
これまで、製造業においては、生産量最大化とロス最小化に向けた生産計画の立案により、年間最大1.3億円のコスト削減を実現しました。また、文具メーカーに対しては、需要予測および欠品による販売機会損失の最小化に取り組み、販売機会損失70%削減ならびに社内DX体制構築を支援いたしました。
あらゆる企業の課題や状況に応じた最適な分析・提案を行うとともに、データをより活用するための運用支援までを含めた伴走型のコンサルティングサービスを提供しております。
事例については、以下よりご覧いただけます。
https://cacco.co.jp/datascience/case_studies/
■かっこ株式会社について
Caccoは、「未来のゲームチェンジャーの『まずやってみよう』をカタチに」という経営ビジョンを掲げ、セキュリティ・ペイメント・データサイエンス技術をもとに、アルゴリズム及びソフトウエアを開発・提供し企業の課題解決やチャレンジを支援することを目指しております。 オンライン取引における「不正検知サービス」を中核サービスとして位置づけ、不正ログインから不正注文対策まで対応可能な国内での導入実績数No.1の不正検知サービス「O-PLUX」や金融機関や会員サイトにおける情報漏洩対策の不正ログイン検知サービス「O-MOTION」、フィッシング対策サービス等を提供しております。
データサイエンスサービスでは、製造業やアパレル、建設業など様々な業種において、データ活用・分析を通じ、コスト削減・業務効率化・利益向上などに貢献しております。
※記載されている会社名および商品・製品・サービス名(ロゴマーク等を含む)は、商標または権利者の登録商標です。
※本件による、今期業績への影響は軽微です。今後開示すべき影響が見込まれる際は、速やかに開示いたします。
会社概要
大峰堂薬品工業株式会社

住所 |
奈良県大和高田市根成柿574 |
代表者 |
代表取締役社長 辻 将央 |
設立 |
1947年 |
URL |
|
事業内容 |
漢方薬などの医薬品に特化し、製品を開発・製造、販売 |
関連サイト |
「大峰堂の漢方Store」 |
かっこ株式会社

住所 |
東京都港区元赤坂一丁目5番31号 |
代表者 |
代表取締役社長 岩井 裕之 |
設立 |
2011年1月28日 |
URL |
|
事業内容 |
SaaS型アルゴリズム提供事業 (不正検知サービス、 決済コンサルティングサービス、データサイエンスサービス) |
関連サイト |
不正検知メディア「不正検知Labフセラボ」 https://frauddetection.cacco.co.jp/media/ データサイエンスぶろぐ https://cacco.co.jp/datascience/blog/ 採用情報 |
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