“活き活き感”を引き出す「感性評価AI」を開発 ~画像診断だけでコーセーの美容専門家評価の再現が可能に~
株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)は、電気通信大学 情報理工学研究科の庄野逸(しょうの はやる)教授との共同研究により、熟練の美容専門家のスキルをAI化した「感性評価AI」(※1)を開発しました。これは、お客さまの顔における感性印象の中でも、特に重要とされる“活き活き感”を向上させるために、一人ひとりに合わせて美容専門家が行う熟練のカウンセリングのスキルを再現した技術です。今後この技術をオンラインカウンセリングのサポートやセルフ診断などに応用し、よりお客さまの共感や満足を高めるサービスに繋げていきます。本技術を活用した美容カウンセリング手法については特許出願も行いました。
(※1)感性評価:「活き活き感がある」や「安心感がある」などの感覚的に捉えられる印象を評価する手法のこと
●例えば、右の“活き活き感”の低い顔画像では、鼻やほうれい線部分が”活き活き感”評価に強く影響を与えており、“活き活き感”を高めるためにはこの部分に対する美容提案が推奨される
(※2)「なりたい/大切にしたい顔の印象」に関する社内アンケート結果
2020年5月にコーセービューティコンサルタント1000人を対象とした「なりたい/大切にしたい顔の印象」に関するアンケートを実施しました。これによると「若々しさ」と「活き活き感」がほぼ同数で1,2位となり、3位には「健康感」が挙げられました。
この「感性評価AI」を用いることで、例えば“活き活き感”の評価に大きく影響を与えている顔部位を可視化することができます(図2)。興味深いことに、評価への影響度が大きい部位は、個人の顔形状や肌の見え方によって異なることが明らかとなり、さらには評価の高低に対応してある程度の共通性も見出されました。例えば、高い“活き活き感”の顔では頬部位が、低い“活き活き感”の顔では鼻やほうれい線周辺部位が最も評価に影響する傾向がありました。このことから、“活き活き感”を高めるための適切な美容提案は一人ひとり異なることが示唆されるとともに、今回開発した「感性評価AI」を用いることでその個人特徴を判別し、パーソナライズされた美容提案ができる可能性が示されました。
人間の脳の複雑な神経構造を人工的に模倣した、ニューラルネットワークと呼ばれるモデルを用いて、人間が自然に行う認知や学習と同じように、コンピュータに学習させる手法の一つです。
(※4) 転移学習
ある領域で学習したモデル(学習済みモデル)を別の領域に適用することで、限られたデータ量でも効率的に学習させることができる手法です。
(※1)感性評価:「活き活き感がある」や「安心感がある」などの感覚的に捉えられる印象を評価する手法のこと
図1「感性評価AI」の概念図
図2 “活き活き感”評価に影響する部位マッピング
●例えば、右の“活き活き感”の低い顔画像では、鼻やほうれい線部分が”活き活き感”評価に強く影響を与えており、“活き活き感”を高めるためにはこの部分に対する美容提案が推奨される
- 研究の背景 ~お客さま一人ひとりに合った“活き活き感”の提案~
(※2)「なりたい/大切にしたい顔の印象」に関する社内アンケート結果
2020年5月にコーセービューティコンサルタント1000人を対象とした「なりたい/大切にしたい顔の印象」に関するアンケートを実施しました。これによると「若々しさ」と「活き活き感」がほぼ同数で1,2位となり、3位には「健康感」が挙げられました。
- 今回の研究概要と開発技術
この「感性評価AI」を用いることで、例えば“活き活き感”の評価に大きく影響を与えている顔部位を可視化することができます(図2)。興味深いことに、評価への影響度が大きい部位は、個人の顔形状や肌の見え方によって異なることが明らかとなり、さらには評価の高低に対応してある程度の共通性も見出されました。例えば、高い“活き活き感”の顔では頬部位が、低い“活き活き感”の顔では鼻やほうれい線周辺部位が最も評価に影響する傾向がありました。このことから、“活き活き感”を高めるための適切な美容提案は一人ひとり異なることが示唆されるとともに、今回開発した「感性評価AI」を用いることでその個人特徴を判別し、パーソナライズされた美容提案ができる可能性が示されました。
- 今後の展望
- ワード解説
人間の脳の複雑な神経構造を人工的に模倣した、ニューラルネットワークと呼ばれるモデルを用いて、人間が自然に行う認知や学習と同じように、コンピュータに学習させる手法の一つです。
(※4) 転移学習
ある領域で学習したモデル(学習済みモデル)を別の領域に適用することで、限られたデータ量でも効率的に学習させることができる手法です。
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