特別公開 「長崎 ―開港都市横浜の前提」【横浜開港資料館】
開港都市長崎の江戸時代のすがたを多彩な館蔵資料で紹介!

長崎は元亀(げんき)2(1571)年に開港して以降、貿易都市として発展をみます。江戸幕府はいわゆる「鎖国」政策によって、海外との交流に制限を加えますが、長崎には中国船(唐船(とうせん))やオランダ船によって海外の貿易品が運び込まれ、町は異国情緒に包まれていました。横浜も安政6(1859)年の開港以来外国貿易によって発展した都市ですが、長崎の海外交流の歴史は横浜より300年も長いのです。
当館は日本と外国との関係を物語る歴史資料を数多く所蔵していますが、そのなかには江戸時代の長崎に関わるものも含まれています。今回の展示では、江戸時代の長崎を幕末に開港した横浜の前提としてとらえつつ、選りすぐりの歴史資料約50点から紹介します。
◆特別公開「長崎―開港都市横浜の前提」 基本情報◆
会期 令和7年(2025)5月24日(土)~7月27日(日)
※6月30日に一部展示替えを行います
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
入 館 料 一般500円、小・中学生・横浜市内在住65歳以上250円
毎週土曜日は高校生以下無料、毎月第2水曜日「濱ともデー」は市内在住65歳以上無料、5月24日・25日、6月2日(臨時開館)は入館無料
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、6月3日
会場 横浜開港資料館 企画展示室
主催 公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団(横浜開港資料館)
おもな展示資料と見どころ
① 長崎の街から隔離された唐人屋敷
江戸時代、中国人はオランダ人の出島と同じように、日本人との接触をさけるため唐人屋敷(唐館)という施設に隔離されていました。本資料はその唐人屋敷の絵図面(手書き)で、幕府が崩壊した慶応3(1867)年に作成されたものです。


② 来航を許されなかった外国船を取り囲むようす
正保4(1647)年6月、貿易の再開を求めて来航したポルトガル使節ソウザを乗せた外国船を、諸藩の船・軍勢が包囲する様子を描いています。長崎には来航を許されなかった外国船の訪れが多くありました。絵図面は熊本藩の関係者が作成した古文書の綴りに添付されていたものです。
③ 浮世絵に描かれた長崎市街と丸山遊廓
この資料を描いた五雲亭貞秀は横浜でも多くの浮世絵を描いた人物です。本資料は右側に長崎の遊廓街(丸山遊廓)を、左手に長崎の町と出島を描いています。見ごたえのある貞秀の名品です。遊廓は長崎でも横浜でも名所となりました。





展示担当者による展示解説
5月25日(日)10時30分、7月5日(土)15時
※それぞれ30分程度 予約不要
会場:企画展示室入口
参加費:無料(ただし入館料が必要)
展覧会図録のご案内
横浜開港資料館編 『長崎―開港都市横浜の前提』
公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団発行
A4判、オールカラー24頁、660円(税込)
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