ハンファジャパン、最先端AIプロセッシングを実現するSoC「Wisenet 9」を発表

~デュアルNPU搭載でAI分析機能が大幅に進化、AIベースによる高精細な画質と帯域幅の大幅削減を提供~

ハンファジャパン株式会社

 ハンファジャパン株式会社(所在地:東京都港区 代表取締役:張 熙載 以下、ハンファジャパン)は、世界トップクラスの総合セキュリティソリューションを提供するHanwha Vision(ハンファビジョン)社が独自開発した最先端AIシステムオンチップ(SoC)「Wisenet 9(ワイズネットナイン)」の日本市場での提供を開始することをお知らせいたします。

 「Wisenet 9」は、AI処理に特化した強力なデュアルNPU(Neural Processing Unit)を搭載しており、AIによる映像品質の飛躍的な向上、データ効率の最適化、そして柔軟なAI機能の拡張性を実現します。

「Wisenet 9」 の主な特長

 デュアルNPUによる高度なAI処理性能

「Wisenet 9」は、AI処理に特化したデュアルNPUを内蔵し、従来の「Wisenet 7」と比較して推論性能が3倍に向上しました。デュアルNPUの一方は画像処理、もう一方はオブジェクト検出や高度な分析を行い、複数のAIアルゴリズムを並列かつ高速に処理します。それぞれのリソースが独立しているため、画像処理と分析処理の性能が相互に影響することなく、リアルタイム性と精度を大幅に向上させています。

 AIベースの統合イメージエンハンスメントとデータ効率の最適化

AI技術を活用し、あらゆる監視環境下で最適な映像品質を提供するとともに、運用効率を最大化します。

・AI WDR (ワイドダイナミックレンジ)

極端な明暗差のある環境でも、AIが最適な露出を自動調整し、細部まで鮮明な映像を提供します。

・AIノイズリダクション (NR)

3段階のAI処理により、特に低照度環境下でのノイズを効果的に抑制します。センサーやデジタルゲインによって発生するノイズを大幅に削減し、よりクリアな視認性を実現します。また、生成データ量を削減することで、ネットワーク帯域幅とストレージ容量の効率的な利用に寄与します。

・総合的な画質最適化

AIが映像データをリアルタイムに分析し、自然なダイナミックレンジ拡張、鮮明化、色彩最適化といった調整を自動で行い、常に最高品質の映像を提供します。

■高度なAI分析機能と効率化技術

「Wisenet 9」は、AIを活用した高度な分析機能も搭載しています。

・AIによる詳細な属性分析と多様な検知機能:

強化されたAI技術により、従来のセキュリティの枠を超えた詳細な属性分析が可能です。色、所持品 (バッグ)、装着物(マスク、メガネ)、年齢層、性別など、多岐にわたる属性情報を識別します。さらに、人物・車両のカウント、転倒検知、群衆検知、ヒートマップ(滞留状況の可視化)、キューライン管理など、多様な分析機能を搭載し、迅速な状況把握と的確な意思決定を強力にサポートします。

・プライバシー保護とコンプライアンス遵守を実現するDPM機能:

DPM(Dynamic Privacy Masking)機能は、ユーザー設定に基づき、映像内の特定対象にリアルタ イムでカラーオーバーレイやモザイク処理を施します。個人のプライバシーを保護しつつ、各種規制や法令の遵守を可能にします。

・RE-ID技術による高精度な人物追跡:

RE-ID(Re-identification)技術により、複数のカメラ映像を横断的に分析し、時間の経過や服装の変化、異なる環境下においても、同一人物を高精度に識別・追跡できます。特定人物の動線把握や捜索活動の効率を大幅に向上させます。

 拡張可能なAIプラットフォームによる多様なニーズへの対応

急速に変化する市場の要求や多様化する業界特有の課題に対し、柔軟に対応可能なAIソリューションを提供いたします。

・業界特化型AIパックに対応:

リテール、製造、スマートシティなど、特定の分野に最適化された専門的な分析機能を提供する「AIパック」に対応します。

・AI音声分類に対応:

AIベースの音声分類機能により、銃声や破損音、叫び声などの緊急性の高い音を即座に識別し、発生した位置や方向を特定できます。

・Hanwha Visionオープンプラットフォームに対応:

サードパーティ開発者やユーザーが、独自のビデオ分析、ストレージ、その他の機能向けカスタムアプリケーションを開発・統合できる環境を提供します。ソリューションのカスタマイズ性と可能性を大きく拡大し、カメラの機能を標準的な運用を超えて拡張することが可能です。

■さらに強化されたEnd to Endセキュリティ

「Wisenet 9」は、従来の「Wisenet 7」で確立された堅牢なセキュリティ基盤を継承しつつ、End to Endの保護をさらに強化し、ユーザーのデータをより安全に守ります。Secure Storage、Secure OS、Secure Bootなどの主要なセキュリティ機能により、チップ内部の重要なデータを保護するとともに、不正なソフトウェアの実行を防止します。さらに、FIPS 140-3 Level 3認証を取得しており、厳格なセキュリティプロトコルに準拠した包括的なデータ保護を提供します。

 ハンファジャパンは、AI搭載SoC「Wisenet 9」の提供を通じて、国内の多様な市場に対してより高度で信頼性の高いインテリジェント監視ソリューションを実現し、安全・安心な社会基盤の構築に貢献してまいります。

【Wisenet 9を使用した製品情報はこちら】

https://www.hanwhavision.com/jp/news-center/1609781/

【本製品に関するお問い合わせ先】

ハンファジャパン株式会社 セキュリティ事業部

電話:03-5441-5903 メールアドレス:security-partner@hqj.co.jp

【ハンファビジョン株式会社について】

ハンファビジョンは、1990年の設立以後、世界最高レベルの映像技術をベースにした映像セキュリティをはじめ、アクセス制御、侵入検知など多角的に事業を展開。都市防犯から道路、空港、港湾、産業設備、軍事保護区域に至るまで、人の安全と幸福に責任を持つ役割を果たしている。また、高画質、高性能、高信頼性のプレミアムセキュリティ製品の供給拡大を通じて「安全‧安心」 という社会的価値を創出する。セキュリティのワンストップソリューションを提供する一方で、グローバルネットワークの構築と絶え間ない技術開発で世界をリードする総合セキュリティソリューション企業として跳躍し、ベトナム工場における25年末まで1,570万台に予想、2024年末現在で総売上1.6兆ウォンを達成した。

「ハンファビジョン」ホームページ:https://www.hanwhavision.com/jp/

【ハンファジャパン株式会社について】

韓国最大手企業の一つであり、Fortune Global 500、TIME誌「世界で最も影響力のある企業100社」に選出された株式会社ハンファの日本法人として1984年に設立。グリーンエネルギー事業、ケミカル事業、セキュリティ事業、プロダクトソリューション事業の4部門を展開し、化学品、鉄鋼、機械・設備、自動車部品、IT関連機器等、多部門にわたる基幹産業のアジア諸国間での輸出入業務と日本市場での販売事業を行っている。

「ハンファジャパン」ホームページ:https://www.hanwha-japan.com/

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会社概要

ハンファジャパン株式会社

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URL
https://www.hanwha-japan.com/
業種
電気・ガス業
本社所在地
東京都港区芝4-10-1 ハンファビル9階
電話番号
03-5441-5919
代表者名
張 熙載
上場
未上場
資本金
86億9800万円
設立
1984年02月