帝人ファーマとCureApp、高血圧治療補助アプリに関する共同販促契約を締結
~デジタルセラピューティクスの普及を目指して~
報道関係者各位
帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:種田正樹、以下 帝人ファーマ)と株式会社CureApp(キュア・アップ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐竹晃太、以下 CureApp)は、4月1日付で「CureApp HT 高血圧治療補助アプリ」(以下、高血圧治療補助アプリ)に関する共同マーケティング活動および販売委託契約(以下、共同販促契約)を締結しました。今後、両社の緊密なパートナーシップにより、高血圧症の基本治療である生活習慣の修正をサポートできる高血圧治療補助アプリをより多くの患者さんへ提供し、未充足な医療ニーズを解決できるデジタルセラピューティクス(DTx)※1の普及を通じて健康の増進を目指していきます。
※1 デジタルセラピューティクス(DTx):疾患の治療、管理、予防を目的とする、規制当局によって治療効果について承認を受けたデジタル医療機器
高血圧治療補助アプリとは
日本国内において国民病とも言われている高血圧症の患者数は4,300万人とされており、関連死亡者数は年間10万人にも及んでいます。高血圧症の治療としては薬物療法および非薬物療法があり、生活習慣の修正はいずれにおいても重要とされていますが、個人で取り組む必要があることから、継続率を高め、習慣化を図っていくことが課題となっています。
「CureApp HT 高血圧治療補助アプリ」は、薬と同様に治験にて有効性と安全性が確認され、製造販売承認を取得している医療機器です。保険適用にて医療機関において医師から処方され、患者さんがスマートフォンにダウンロードして使用します。医師の診察時以外の治療空白期間に治療介入を行い、高血圧症に関する正しい知識の獲得や患者の行動変容を促し、生活習慣の修正を実現、定着をサポートします。
・販売名:CureApp HT 高血圧治療補助アプリ
・承認番号:30400BZX00100000
・本製品は医師の診断のもと処方され、患者が使用する管理医療機器です
高血圧治療補助アプリ情報サイト https://cureapp.co.jp/productsite/ht/
今回締結した共同販促契約について
このたびの共同販促契約は、CureAppの製品力および知見に、睡眠時無呼吸症候群や糖尿病など生活習慣病に関連した医薬品や医療機器を展開する帝人ファーマの事業基盤が加わることで、高血圧治療補助アプリのさらなる普及が実現できると考え、締結に至りました。
これまでのCureAppによる販促活動に加え、帝人ファーマが全国の医療機関へ高血圧治療補助アプリに関する情報を提供することで、採用施設や処方件数の拡大を図っていきます。
帝人ファーマ株式会社 代表取締役社長 種田正樹のコメント
今回、治療アプリ開発のトップランナーであるCureAppと、高血圧治療補助アプリの普及に向けた協働ができることを嬉しく思います。
このたびの高血圧治療補助アプリに関する共同販促は、医薬品やさまざまな医療機器のみならず、多職種連携システムなどの幅広い製品およびサービスを提供している当社独自の事業基盤を充分に活かすことができると考えています。高血圧症の治療選択肢を広げることを通じて、患者さんのQOL向上への貢献を目指していきます。
また、当社は睡眠時無呼吸症候群や糖尿病など生活習慣病に関連する自社製品とのシナジーを通じ、当社が有する事業基盤をさらに強化していきます。
株式会社CureApp 代表取締役社長/医師 佐竹晃太のコメント
当社は、治療アプリ等の事業化を通じ医療分野における社会課題を解決し、「すべての人が安心していつでも良質な医療を享受できる社会の実現」に取り組んでいます。治療アプリはここ数年で国内外で研究開発が進んでいますが、当社の高血圧治療補助アプリは国内で唯一実臨床での降圧効果が確認されています。2024年の診療報酬改定では、高血圧症などの生活習慣病の管理がより一層重要視されるようになり、当社の治療アプリが生活習慣指導に課題を感じている先生方のお役に立てると考えています。また、本国では通常一般消費者向けの医家向け医療機器の広告が規制されていますが、一般消費者が適切な治療を選択できるようにする狙いで2024年3月には高血圧治療補助アプリの一般消費者向け広告が解禁されました。そのような中、国内市場で医療機器を用いた新たな治療法の普及に確かな実績のある帝人ファーマに、高血圧治療補助アプリの社会実装に向けて一緒に取り組んでいただけることを大変嬉しく思います。高血圧の原因治療である生活習慣の改善をサポートする高血圧治療補助アプリを両社で協力し広めていくことで、より多くの高血圧患者さんの健康に貢献して参ります。
帝人ファーマ株式会社について
帝人のヘルスケア事業は、グループのシナジーを最大化し、予防や健康増進、治療、リハビリや介護と、ヘルスケアサイクル全体を支えるソリューションを提供しています。その中核を担う帝人ファーマは、医薬品事業と在宅医療事業を両輪として事業展開しており、それぞれの技術を融合した強固な事業基盤をもとに、希少疾患をはじめとしたアンメットニーズの高い疾患に対する新たな治療選択肢を提供し、患者さんのQOL向上に貢献することを目指しています。
株式会社CureAppについて
2014年に2名の医師により創業した医療系スタートアップで、治療効果が治験にて証明され医療現場で医師が患者に処方する「治療アプリ」を研究開発・製造販売する医療機器メーカー。
2020年、スマートフォンで動作する疾患治療用のソフトウェア医療機器として、禁煙治療領域において世界初*の製造販売承認取得および保険適用となった。その後、高血圧症領域においても2022年4月に世界初**の薬事承認取得、同年9月に保険適用。その他、NASH / 減酒 / がん / 慢性心不全 / 慢性腰痛症など複数の疾患に対する治療アプリの開発を進めている。
また、民間法人向けの健康増進サービスであるascureモバイルヘルスプログラムも運営し、「ascure卒煙プログラム(禁煙)」、「ascureDr.受診勧奨(高血圧)」、「ascure 重症化予防(血圧コース)」において、現在360法人(うち健康保険組合が270組合契約)で導入されている。
*自社調べ ・調査年月:2020年12月 ・調査範囲: 製造販売承認および保険適用を受けたニコチン依存症治療アプリ
**自社調べ ・調査年月:2022年9月 ・調査範囲: 製造販売承認および保険適用を受けた高血圧症治療アプリ
CureAppが取り組む事業
ニコチン依存症 |
2020年8月薬事承認取得、同年12月保険適用・処方開始 |
高血圧症 |
2022年4月薬事承認取得、同年9月保険適用・処方開始 |
NASH(非アルコール性脂肪肝炎) |
サワイグループホールディングス株式会社と共同開発中 /治験開始 |
減酒 |
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター、 岡山市立総合医療センター 岡山市立市民病院と共同研究 治験を終え、製造販売承認申請中 |
がん |
乳がん患者向け治療アプリを第一三共株式会社と共同開発中 |
慢性心不全 |
医療法人社団ゆみのをパートナーに開発中 |
慢性腰痛症 |
福島県立医科大学と共同開発中 |
APS事業 |
治療アプリの処方プラットフォーム「App Prescription Service(APS)」を医療機関へ提供中 |
民間法人向け事業 |
ascure卒煙プログラム(禁煙) ascureDr.受診勧奨(高血圧) ascure 重症化予防(血圧コース) |
さらには、日本で生み出したモデルをベースに「日本発のデジタルヘルスソリューション」として、米国を中心にグローバルにおいても展開予定。
株式会社CureApp 会社概要
代表取締役社長:佐竹 晃太
本社所在地:東京都中央区日本橋小伝馬町12-5 小伝馬町YSビル4階
事業内容:プログラム医療機器開発、モバイルヘルス関連サービス事業
URL:https://cureapp.co.jp/
【本件に関する連絡先】
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部
TEL:03-3506-4055
株式会社CureApp 広報担当
Mail:pr-team@cureapp.jp TEL:070-4473-3944(担当:大目)
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