「ジーンクエスト ALL」遺伝子×「カロミル」食事データ連携およびその有用性についての検証を実施
遺伝的タイプと食事データを掛け合わせ、より個人に合わせた食事メニューの提案などを目指す
●実施の背景
ジーンクエストが提供する遺伝子解析サービスでは、BMIの遺伝的タイプを確認することができ、遺伝的タイプ毎の将来の年代別BMI推移傾向も確認することが可能です。その一方で、実際のBMIは遺伝子で全て決まるものではなく、日々の生活習慣が影響し、特に食事や運動の影響を大きく受けるとされています。その中で、「遺伝的な傾向と現在のBMIが一致していない方」に着目することで、疾患の予防や効率的な体重管理において有用な知見が得られるのではないかと考えました。具体的には、遺伝的に高BMI傾向でも実際に高BMIではない方の食事内容を調べることで、同じような遺伝的タイプの方への参考となる食事内容を提供し、将来の健康リスクを低減できるのではないかという着目点から今回の検証がスタートしました。
今回の検証では、食事や運動、体重データを収集するツールとして「カロミル」を、また、カロミル内のデータを連携できるダッシュボードツールとして「カロミルアドバイス」を提供し、遺伝的タイプとのデータ分析を行いました。「カロミルアドバイス」は、対象者が「カロミル」に記録した食事のデータについて、AIによって自動計算されたカロリー+28栄養素をグラフで確認できるほか、体重・BMI・運動などのデータもダッシュボード上にグラフで可視化され、手軽に分析ができます。記録データをCSVで出力し、遺伝的タイプとの関係性の分析にご活用いただきました。
◆検証のポイント 遺伝子解析結果と食事データを効率的に連携し、200名規模の分析対象群を構築 BMIに関連する遺伝的タイプと食事の傾向が、実際のBMIにどのように影響しているかを解析
◆検証方法 「ジーンクエスト ALL」で遺伝子解析を行ったユーザーのなかで、「カロミル」での食事記録とデータ可視化ができるダッシュボード「カロミルアドバイス」との連携が可能な方を募集 直近1年間で食事記録が7日以上あるユーザーに限定してデータを分析
◆検証結果 同程度の摂取カロリー、運動習慣だとしても遺伝的タイプによってBMIに違いが生じる可能性があることが判明 両データを将来的に活用することで、個人ごとの正確なBMI予測や病気予防への応用に期待 |
蓄積された食事データに対し、個人の遺伝子情報は生涯不変です。食事データに遺伝子のデータを後から連携させることで、遺伝的タイプごとでの最適な食事提案や特定疾患のリスクが高まる継続的な食事状況の判定を食事管理アプリに実装することも可能になると考えられます。また、新薬や食品の開発試験においても、その効果を高めるために人々の課題背景にある遺伝子×食事データを考慮した上でのモニターの価値は高まると考えられ、ユーザープラットフォームの構築も視野に遺伝子×食事データの可能性について、さらに検証し、企業向けのデータ提供を進めていきます。
※1 BMI: 体重(Kg) / (身長m)の2乗で算出される肥満度を表す指数。標準値は22であり、この数値が統計的に最も病気になりにくい体重とされている。
当社では、喫食データや栄養状況などのデータと、様々な業種が持つデータやサービスと掛け合わせて新たな価値を創造し、当社のミッションである「健康寿命を太く、長くする」に繋がるようさまざまなサービスを提供していきます。
■「ジーンクエスト ALL」について
個人の健康リスク・体質の遺伝的傾向・祖先のルーツについて350項目以上の遺伝子型を解析するサービスです。太りやすさなどの体質や、がん・糖尿病などの病気発症リスクに関する遺伝子情報、病気の予防のためにできることをチェックできます。
ジーンクエスト ALL:https://genequest.jp/dnatest/all/
【健康管理アプリ「カロミル」について】
食事・運動・体重管理アプリです。食事記録に関しては、写真1枚で毎日の食事を記録し、AI(人工知能)の画像解析技術によって自動で栄養価を割り出し登録します。カロリーだけでなく、たんぱく質、脂質、炭水化物、塩分、糖質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど28種類の栄養素の計算・記録もできるので、ダイエットのみならず、栄養バランスを考慮した健康管理が可能です。また、食事記録だけでなく運動・バイタルの管理機能もそなえ、「健康のトータルマネジメント」を実現しています。会員数は370万人を超えました(2024年6月時点)。
【カロミルアドバイスについて】
指導対象者(顧客)の「カロミル」アプリと連携し、食事や栄養指導がすべてオンライン上で完結できる、指導者向けのウェブツールです。指導対象者(顧客)の食事データの記録・蓄積が自動化されるだけでなく、AIが食事内容を自動で解析・栄養計算し、指導者の栄養計算など食事指導にかかる手間が大幅に削減されます。
【ライフログテクノロジー株式会社について】
管理栄養士、エンジニア、データサイエンティスト、人工知能の研究者で構成されたヘルスケア関連のテクノロジー企業です。2016月2月に創業以来、東京、宮崎の2拠点と、全国からリモートワークで活動するスタッフと共にヘルスケアアプリ「カロミル」の開発・運営を行っています。自社アプリの開発だけでなく、様々な業種の企業や大学、医療研究機関などと健康管理や食生活に関する共同研究、新たなサービスの立上げを行っています。
◆サービスに関するお問い合わせ先◆
ライフログテクノロジー株式会社 info@calomeal.com
社 名: ライフログテクノロジー株式会社(Life Log Technology, Inc) 所在地: 〒103-0027東京都中央区日本橋三丁目2番14号 新槇町ビル別館第一 1階 設 立: 2016年2月 資本金:9億5,459万円(資本準備金含む) 代表者: 代表取締役 棚橋繁行 |
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