<2025 AIトレンド通信 9月号>注目AIニュースと新機能速報
進化の波を乗りこなす!主要ツールから最前線トレンドまで徹底解剖
「日本をAI先進国に」を掲げ、AIのビジネス活用を学べるAI大学「SHIFT AI」を運営する株式会社SHIFT AI(東京都渋谷区、代表取締役 木内翔大)より、AIトレンド通信9月号をお届けします。
本号では、めまぐるしく変化するAI業界の最新情報を主要なAIツール別に、9月の注目すべきAI業界の動向を網羅的にご紹介します。

■主要AIツール別 9月最新動向ハイライト
■ OpenAI
ChatGPT「プロジェクト」機能、無料ユーザーにも提供開始
プロジェクトごとに色やアイコンを設定できるカスタマイズ機能が追加。無料ユーザーは5ファイル、Plusユーザーは20ファイルまでアップロード可能に。Web版とAndroid版から先行して利用可能、iOS版も近日中に対応予定。
「GPT-5 Thinking」に思考の深さを調整できる機能が登場
思考モードを調整できる新機能がリリース。Plus、Pro、Businessユーザーは「Standard(標準)」と「Extended(じっくり)」の2つを選択可能。さらにProユーザーは、最適で思考する「Light(軽め)」も最も深く思考する「Heavy(深め)」も選択できます。

GPT-5 Thinkingについて詳しくはこちら≫https://shift-ai.co.jp/blog/34188/
未成年ユーザー向け保護機能と年齢推定システムの導入
ChatGPTのようなAIチャットボットをメンタルヘルス相談に利用するユーザーが増加。特に未成年がAIとの会話後に自殺に至る事件が発生し、OpenAIへの安全対策強化の圧力が高まった。CEOのSam Altman氏は、自由・プライバシー・安全のバランスの難しさを認めつつ、若者の安全を最優先すると表明。
・年齢推定システムの導入
ユーザーのChatGPT利用状況に基づき年齢を推定。13〜18歳を識別し、疑わしい場合は18歳未満向けの体験に切り替え、必要に応じて身分証明書の提示も求める
・未成年ユーザーへの制限
恋愛的な会話や自殺に関する議論は一切行わない。自殺願望を示した場合は保護者や当局への連絡を試みる
エージェントコーディング用に最適化されたAIモデル「GPT-5-Codex」提供開始
コードの作成、リファクタリング、大規模な機能追加、テスト作成、コードレビューなど、実務レベルのソフトウェア開発タスクに対応できるよう設計されたモデル。ChatGPTアカウントと連携しており、クラウド上とローカル環境をシームレスに行き来しながら作業できる。ChatGPT Plus、Pro、Business、Edu、Enterpriseプランで利用でき、ターミナルや IDE では Codex CLI や IDE 拡張機能を介して、クラウドでは Codex Web、GitHub、ChatGPT モバイルアプリから利用可能。
ChatGPT Pulseが誕生!ユーザーに合わせた情報を毎朝生成
チャット履歴やカレンダーなどの接続済みアプリを元に、夜間にユーザーの関心を自動リサーチ。朝起きると、会話を始める前からおすすめ情報を届けてくれる。モバイル版のProユーザー向けに順次展開中。

ChatGPT Pulseついて詳しくはこちら≫https://shift-ai.co.jp/blog/37274/
新評価指標「GDPval」を発表
実社会で経済的インパクトの大きい44の職業に対して、どのAIがどこまで通用するかを検証するための指標。 GDPvalによる実際の評価では、Claude Opus 4.1が最も多くのタスクで「専門家と同等以上」の評価を獲得

■Apple
iPhone 17のカメラに搭載のAI機能
フロントカメラで撮影する際、グループ写真の全員をフレームに収めるなどAIが自動で構図を調整する機能が搭載
iOS26でApple Intelligenceの機能拡張
・ライブ翻訳
Messages、FaceTime、電話通話でリアルタイムの翻訳と字幕表示を提供。AirPodsを使った対面会話の翻訳にも対応。
・Visual Intelligenceの進化
スクリーンショットを撮影し、ChatGPTに直接質問できる。また、GoogleやEtsyなどのアプリを使い、類似画像や商品の検索が可能。
・Genmoji / Image Playground
絵文字を生成したり、画像にスタイルを付与して生成する機能を提供。
・Workout Buddy
Apple WatchとAirPodsを組み合わせて利用し、ワークアウト中にパーソナライズされた励ましの音声を提供。
・ショートカット連携
PDFからの情報抽出や文書要約、テキストからの画像生成を自動化する新しいアクションを提供。
AirPods Pro 3によるライブ翻訳
iOS 26とApple Intelligence対応のiPhoneで実現する、AIとの連携によるライブ翻訳(ベータ版)。翻訳アプリと連動させ、対話相手の言葉をリアルタイムで翻訳し、AirPodsを通して音声で聞けるライブ翻訳に切り替え。翻訳処理はiPhone上のオンデバイスAIで行われる。2025年9月19日の発売時点では、日本語に対応しておらず、2025年末までにiOS 26.1のアップデートで日本語を含む複数言語に対応する予定。
「Nano Banana(2.5 Flash Image)」がWeb版Geminiで利用可能
登場当初は開発者向けのGoogle AI Studio、スマホ向けのGeminiアプリでの提供だったが、Web版のGeminiでも利用可能に。
Nano Bananについて詳しくはこちら≫https://shift-ai.co.jp/blog/35113/
Google Drive内の画像をGeminiが分析可能に
画像の要約、テキストの抽出、請求書などの情報整理、研修テキストの作成などが可能。Google Workspaceの特定のビジネスプランや、Google One AIプレミアムの契約者向けに順次展開。
現時点では英語のテキストを含む画像で最適に機能する。
検索の「AIモード」が日本語対応
Google検索の「AIモード」が 日本語に対応。Gemini 2.5のカスタム版により、従来は複数回に分けていた長く複雑な質問にも一度で回答可能に。検索結果の「AIモード」タブから、PC/モバイルのブラウザと Googleアプリ(Android/iOS)で利用できる。
待望のカスタムAI「Gem」の共有機能がリリース
自身が作成したカスタムAI「Gem」が、他のユーザーと共有できる。多くのユーザーからの要望に応えた、待望のアップデート。Web版のGem管理画面からワンクリックで簡単に共有リンクを発行可能。
Gemついて詳しくはこちら≫https://shift-ai.co.jp/blog/6802/
動画生成AI「Veo」をショートに実装
プロンプト1つで音声付きの動画クリップや背景を生成。動画生成AI「Veo 3 Fast」をYouTubeショートに実装。米国など一部クリエイターに先行展開中で、日本での導入は未定。
Nano Banana搭載AIツール「Mixboard」を発表
文字入力だけで、ボード上の画像を自由に作成・編集・結合が可能。ポスター・サイトのデザイン提案から部屋作りの計画まで、幅広い活用が期待できる。現在は米国限定のパブリックベータ版として提供中。

■ Perplexity AI
NotionやGitHubなど外部アプリ連携を強化
Perplexity Pro(有料版)がGmail、カレンダー、Notion、GitHubとの連携に対応。Enterprise ProユーザーはさらにLinearやOutlookとの連携も可能。連携したアプリ内の情報を横断して、AIが検索・回答を生成。
開発者向けに「検索API」をリリース
数十億のウェブページを整理・構造化した検索インフラから、コンマ数秒で正確な結果を出力。

■ Genspark
プロンプト1つで動画編集が完了する「クリップジーニアス」を発表
コンテンツの分析からストーリー設計、編集、調整まで全自動。数クリックで自動マッシュアップによるシームレスな作成が可能です。専門的な編集スキルは一切不要。
写真を声だけでラクに編集・加工できる「フォトジーニアス」を発表
スマホアプリに写真を入れて、修正したい部分を日本語で指示するだけで対象物を崩さず、ピンポイントで編集可能。
■ xAI
Grokに処理速度が向上したモデル「Grok 4 Fast」が登場
Grok 4よりWeb検索に強く速い。マルチモーダルや長文にも対応。無料で利用可能。
イーロン・マスク氏がXのアルゴリズムを完全にAI化すると発言
11月までにAI化し、このアルゴリズムを約2週間ごとにオープンソース化するとのこと。
さらに、遅くとも12月までには、Grokに話しかけるだけで「自分の関心に合わせてフィードを最適化」できるようになると発言。
■NotebookLM
音声要約機能に新たなフォーマットが導入
従来の詳細解説に加え、概要、評論、議論の3種類が追加。使い分けることで、学習効率やインプットの質の向上に期待。
「レポート機能」が大幅アップデート
アップロードした資料の内容に基づき、レポート形式が自動的に生成。新たなブログ投稿形式のレポートが追加されたほか、構成や文体を指定して独自のレポート形式を作成可能に。レポート作成時に言語を選択でき、80以上の言語に対応。
■ Notion
業務を自律的に実行する「Notionエージェント」を発表
ページ編集やDB更新など、複数ステップのタスクをAIが丸ごと実行。Notion内の情報を継続的に学習・分析し、必要に応じて動的にルーティン業務の時間や手間を学習し、自動で最適なプロセスを実行します。特定業務を自動化する「カスタムエージェント」の作成も近日可能に。
■ Microsoft
「Microsoft 365 Copilot」にClaudeモデル追加
多岐にわたる複雑な調査を迅速かつ正確に行うことができるResearcherエージェントでは、OpenAIモデルとOpus 4.1を切り替えて調査・推論が可能。Copilot StudioでもSonnet 4やOpus 4.1を選び、エージェントを構築できるように。
■その他AI関連注目ニュース
■ Meta
「Meta Ray-Ban Display」が正式発表
レンズ内蔵の高性能ディスプレイを搭載。セットで販売されるEMG(ElectroMyoGraphy=筋電位)コントローラーである「Meta Neural Band」と組み合わせて使う。スマホとの間は、Wi-FiとBluetoothを組み合わせて通信手動で操作する「Meta Next Hand」で直感的な操作を実現。Meta AIアシスタントが音声や視覚情報を基にユーザーをサポート。米国で9月30日に799ドルで発売。


■ LINEヤフー
LINEに生成AIを活用した新サービス「LINE AI」と「LINE AIトークサジェスト」を導入
・LINE AI
友だちと会話するように質問したり、画像の内容を解析して情報を得たり、オリジナル画像を生成することができる。
・LINE AIトークサジェスト
トークのやりとりをAIがサポートしてくれる機能。返信文の提案や、文章の口調を自動変換が可能。また、やり取りに合ったスタンプのおすすめも行う。
LINE AI機能ついて詳しくはこちら≫https://shift-ai.co.jp/blog/36289/
■ アリババ
画像編集に特化した画像生成モデル「Qwen-Image-Edit-2509」を公開
「Qwen-Image-Edit」シリーズの最新版で、複数の画像を入力できる。人物+人物、人物+場面などの組み合わせで入力し、自然に合成可能。同社のチャットAI「Qwen Chat」から無料で試せる。
■ CoeFont
App Storeカテゴリ1位!日本発のAIライブ翻訳アプリ「CoeFont通訳」
日本語、英語、中国語、フランス語、スペイン語に対応し、ネイティブな会話を実現。「発話→通訳」のラグが最短1秒でリアルタイムでストレスなく対話が可能。ZoomやGoogle Meetなどのオンライン会議だけでなくモバイル利用も可能。
■ VEED
世界初!AIトーキングビデオモデル「VEED Fabric 1.0」で静止画が喋り出す
アバターはアップロードやAI生成で作成でき、完成後もBGMやアニメーションを編集可能。広告・教育・SNS動画まで150以上の言語で展開。日本語の自然な発話とリップシンクに対応。
■ Luma
世界初の推論型動画モデル「Ray3」を発表
推論能によって、複雑な指示も自ら考え理解し、信頼性の高い成果物を出力。さらに、新搭載のDraftモードで、制作過程でのアイデア検証や試行がよりスピーディーに。
■ ByteDance
Seedream 4.0を発表
2Kおよび4Kの高解像度での画像生成に対応。最大6枚の参照画像を使用して、新たな画像を生成可能。あらゆるアスペクト比で画像を生成可能。
■ Higgsfield AI
Nano Banana搭載の新機能「UGC Factory」を発表
このプラットフォーム限定で、Nano Bananaに音声付与が可能。1年間無料無制限で利用できます。Vee 3も9回無料で試演できるキャンペーンを実施中。
■Lovable
Webアプリ構築AI「Lovable」、音声入力に対応した「ボイスモード」を実装
日本語の音声認識にも対応し、有料プランだけでなく無料ユーザーも利用可能。
■ElevenLabs
新たな編集ツール「Studio 3.0」を発表
従来は音楽やナレーション、効果音を生成後、一度ファイルとして書き出し、それを別の動画編集ソフトに取り込む手間がかかっていたが。Studio 3.0内ですべて完結。
SFX生成AIがV2に進化、ループ機能や高品質化を実現
音質やサンプルレートが向上し、最大再生時間も22秒から30秒に延長。ループ再生に対応し、SFXライブラリも更新。
※SFX:特殊効果音
■株式会社SHIFT AI 代表取締役 木内翔大 コメント
9月のAI業界も、非常に多くの重要なアップデートがありました。特に、OpenAIの「GPT-5 Thinking」に思考の深さを調整できる機能が登場したことは、AIが以前よりもさらに高度な理解力と説明能力を持つようになったことを示しています。「Extended(じっくり)」や「Heavy(深め)」といった思考モードの選択肢は、より複雑な推論や複数の手順を踏む思考、連続したタスクの実行が可能になり、テキスト、画像、音声など様々な形式の情報を扱えるマルチモーダル機能も引き続き進化しています。これは、AIが私たちの複雑な業務をより正確に、効率的にこなす未来が近づいていることを示しています。
同時に、OpenAIがエージェントコーディング用に最適化されたAIモデル「GPT-5-Codex」を提供開始したことも大きな変化です。これは、コードの作成、リファクタリング、大規模な機能追加、テスト作成、コードレビューなど、実務レベルのソフトウェア開発タスクに対応できるよう設計されており、ChatGPTアカウントと連携してシームレスに作業できるため、開発現場でのAI活用を加速させるでしょう。GoogleのGeminiアップデートも注目すべき点が多く、「Nano Banana(2.5 Flash Image)」がWeb版Geminiで利用可能になったり、Google Drive内の画像をGeminiが分析可能になったことは、AIが画像、動画、クイズなどを通じて、ユーザーの知識やスキル構築を段階的に支援する新しい学習方法を提供します。また、検索の「AIモード」が日本語に対応し、ブラウザのAI機能が大幅強化されたことは、誰もがAIを使って新しいものを生み出すことができる環境が整いつつあります。
AIの進化は、私たちの働き方や学び方に大きな影響を与えています。これらの最新技術を理解し、活用できるスキルを身につけることが、これからのビジネスにおいて非常に重要です。私たちSHIFT AIは、「日本をAI先進国に」というビジョンのもと、これらの最新情報を皆様に提供し、実践的な学びの場を通じて、皆様一人ひとりのAI活用、そして日本全体のAI活用の推進に貢献してまいります。
【会社概要】

株式会社SHIFT AIは、「日本をAI先進国に」というビジョンのもと、生成AIをはじめとするAI技術のビジネス活用を学べる、利用者数No.1※のコミュニティ「SHIFT AI」を運営しています。会員数は2万人を超え、法人向けのリスキリング支援サービス「SHIFT AI for Biz」や、教育機関向けの「SHIFT AI for School」など、幅広い分野でAI人材の育成を推進。さらに、独自メディア「SHIFT AI Times」の運営をはじめ、情報発信・研修・イベントを通じて、個人と組織の成長を支援し、日本全体のAI活用を加速させています。
社 名 株式会社SHIFT AI
所在地 東京都渋谷区渋谷2丁目24-12 渋谷スクランブルスクエア
代表者 代表取締役 木内 翔大
設立年月 2022年3月18日
資本金 8,300万円(資本準備金含む)
事業内容 コンサルティング / コミュニティ運営 / YouTubeチャンネル運営 / スクール運営
※利用者数No.1
GMOリサーチ&AI株式会社調べ
■調査項目/調査時点(2025年2月)における累計登録者数
■調査対象/企業が運営するAI活用事例や実践ノウハウなど、ビジネス目的でのAI活用に関する講義を提供するコミュニティサービスを対象とし、講義を行わないネットコミュニティや個人運営のコミュニティ、ビジネス目的以外のコミュニティサービスは対象外とする
【代表取締役 木内 翔大について】

木内 翔大(きうち しょうた)
株式会社SHIFT AI 代表取締役 / 一般社団法人生成AI活用普及協会 協議員 / GMO AI&Web3株式会社 AI活用顧問 / GMO AI&ロボティクス商事 AI活用アドバイザー
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フォロワー数 13.4万人 (2025年9月現在)
「日本をAI先進国に」をテーマに生成AIについて発信。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
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