オリンパス、内視鏡機器群のログデータ、運用・レポートデータを集計・可視化するクラウド型サービス「Health Cloud for Clinical」を発売
当社初のクラウド型の病院向けデータ分析ソリューション
内視鏡検査では、内視鏡で観察した体内の画像や検査情報を患者さんごとに記録します。また、医師が病変のある部位や大きさ、診断情報など多くのデータを蓄積し、医学的な研究や学会発表資料に活用しています。今回発売する「Health Cloud for Clinical」は、これらの内視鏡検査で発生するさまざまな情報の効率的な記録とデータ管理を実現する内視鏡部門システムで、内視鏡装置に記録されている検査時の操作ログ(撮影時刻や機能利用状況)を簡単に集計し、グラフ化します。また、クラウド型サービスのため、契約期間中は常に最新版の使用が可能です。
発売の概要
販売名 | 発売日 |
Health Cloud for Clinical | 2024年4月1日 |
主な特長
1.診療実績、検査実績、機器管理などのデータの集計・可視化
2.グラフの自動生成、フィルター機能、報告書作成機能の搭載により医師の働き方改革を支援
開発の背景
これまで、オリンパスの内視鏡部門システムに蓄積されたデータからは、月次、日次の集計表など、出力できる実績が限定的でした。また、これら以外の集計をする際、検査データを出力した後に表計算ソフトを利用する必要があり、忙しい医師にとって工数のかかるものでした。内視鏡装置の操作ログデータを集計対象として取り扱っていないことも課題でした。そこで、この度発売された「Health Cloud for Clinical」は、オリンパスの内視鏡マネジメントシステム「Solemio QUEV(ソレミオ キューブ)」・内視鏡用DICOMコンバーター「QUEV DICOM(キューブ ダイコム)」・内視鏡画像・レポート管理ソフトウェア「Vivoly+(ヴィヴォリープラス)」と連携可能なクラウド型サービスとして、より幅広いデータの抽出や集計作業を可能にし、医師の業務の効率化をサポートします。
主な特長の詳細
1.診療実績や検査実績などのデータの集計・可視化
治療数・悪性疾患の診断数等の診療・診断実績を、主実施医・副実施医・機器等の観点から「見える化」します。また、検査中に使用したNBI(狭帯域光観察)などの画像強調内視鏡技術(IEE:Image Enhancement Endoscopy)の使用率・時間も集計でき、医師のトレーニング指標としての活用に寄与します。これは、症例単位でも「見える化」可能で、機能の使い方を振り返ることで、日々のトレーニングに活用することができます。基本的な検査運用の実績を機器の稼働状況や利用傾向を曜日別、時間帯別、利用時間別など広い観点からの集計も可能です。
2.グラフの自動生成、フィルター機能、報告書作成機能の搭載により医師の働き方改革を支援
格納されたデータからグラフを自動生成できるほか、報告書作成機能を利用することで、グラフを月次・年次のレポートデータとして出力することが可能となり、医師の業務の効率化をサポートします。また、フィルター機能等を通じて、特定の検査や検査室の特長を把握することで、内視鏡室運営の改善点の洗い出しに役立ちます。曜日別、検査項目による時間外検査の実態を把握することで、残業時間抑制の一助となり、職員満足度の向上にも寄与します。
本リリースに掲載されている社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。
オリンパスについて
オリンパスは「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊さの実現を目指しています。世界をリードするメドテックカンパニーとして、私たちは医療従事者の方々と共に、病変の早期発⾒、診断、そして低侵襲治療に役立つ最適なソリューション・サービスの提供を通じて対象疾患における医療⽔準の向上に貢献してまいります。創業から100余年、オリンパスはこれからも世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供することで、社会への貢献を目指します。詳しくはオリンパスの公式サイト(www.olympus.co.jp)ならびにX(@Olympus_Corp_JP)をご覧ください。
すべての画像