「The Space of Harmony」—現代に息づく“和”の美学を紡ぐ9名のアーティストによる企画展を開催!芸術の秋、国内ワイナリーから届くヌーヴォーとともにアートを嗜む。
西麻布【WALL_alternative】にてMYAF2025アフター企画として、11月17日(月)〜12月6日(土)まで開催。
エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:加藤信介、以下:ACA)が運営するオルタナティヴ・スペース【WALL_alternative】では、2025年11月17日(月)〜12月6日(土)まで、『MEET YOUR ART FESTIVAL 2025(以下MYAF2025)』の連動企画として「The Space of Harmony – Inspired by MYAF2025」を開催します。

本展「The Space of Harmony – Inspired by MYAF2025」は、10月10日(金)〜10月13日(月・祝)に東京・天王洲で開催されたMYAF2025内のアートフェア・キュレーション企画であり、“日々の営みに宿る美意識”を見つめた「和を以て日々を結ぶ」から着想を得た展覧会です。
本展では、“和”を多様な価値観や時間が共存するための感性として捉え、伝統的な技法や素材を現代的に更新しながら、繊細で力強い表現を生み出すアーティストたちの作品を通じて、「調和」の現在形を探ります。
MYAF2025出展アーティストである、入江早耶、テラダヒデジ、長谷川寛示をはじめ、蜂の巣を素材に、蜜蜂と人類の関係を通して“生と環境の再接続”を見つめる作品を制作する團上祐志や、鉛筆による精緻な描線で静謐な情感と日本的美を映し出す澤田光琉など、現代的な感性と和を表現するアーティスト作品を展示・販売します。
また、馬場隆志、藤田祥、三浦裕二、森大雅の4名による現代備前焼作家の作品とプロダクトも展示・販売します。1000年以上続く伝統を受け継ぎつつ、現代に生まれる新たな備前焼のあり方を追求・実践する作家たちによる作品です。
11月22日(土)には長谷川寛示と本展の作品を共同制作をした岡本裕治が在廊します。今後のアーティストの在廊予定については、WALL_alternative公式Instagramにて随時お知らせいたしますので是非ご確認ください。( https://www.instagram.com/wall_alternative/ )
また、併設されるバーでは全国の日本ワインを本展に合わせセレクトし、MYAF2025にて出張提供した全8ワイナリーのヌーヴォー(新酒)の開栓など、特別メニューを提供いたします。
※ヌーヴォー(新酒)は随時納品となりますので、メニューについてはスタッフまでお尋ねください。
出展アーティスト
入江早耶 / Saya Irie

1983年岡山生まれ、現代美術家。
日常神話学、破壊から再創造などをコンセプトとして、ありふれた日用品に潜むルーツや物語に着目し、新たな息吹を与えることに取り組んでいる。代表作に掛軸や写真などの二次元のイメージを消し、出たカスを用いて三次元の立体物に再構築するダストシリーズがある。
Instagram:https://www.instagram.com/iriesaya/
澤田光琉 / Hikaru Sawada

1999 滋賀生まれ
2021 京都芸術大学美術工芸学科油画コース 卒業
親しい関係であっても、対立を起こし、時に痛みを伴います。それは、認識や価値観の違いによる摩擦の炎症のようなものであり、相手を憶測によって捉えることの限界なのではないでしょうか。
表面的で全体的な理解に留まらず、細部に目を凝らし、相手を知ろうとする営みこそ、隔たりを埋める手段であると考えています。
近作「Calm Tone」などにおいて絵を描くということが、友達をなだめている時の心の働きに近かったように思います。光と影を何度も確かめるように線を重ねていくことで、対象を実体として捉え直す。それは、対立する要素をつなぎとめ、力の拮抗ではない、静かな均衡を探る行為に他ならないでしょう。モチーフである月や風景から、その思索を始めたいと思います。
Instagram:https://www.instagram.com/hikarusawada0127/
團上祐志 / Yushi Dangami

1995年愛媛県生まれ。
2019年武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻卒業。
團上は、絵画、立体、詩、ソーシャルプロジェクトなど、多領域にわたる表現を展開している。「この星を救う絵画」としたシリーズでは、蜂の巣を素材に、蜜蜂と人類の古代からの関係を主題とする作品を制作している。自然と宇宙生命、歴史と霊性の交錯する表現を通じて、私たちの生と環境の再接続と治癒を探る。
主な個展に、「Still dreaming of Earth まだ地球の夢をみる」(2024年、Koichi Yamamura Gallery/東京)、「Rejuvenated」(2024年、Public Record/ニュージーランド・オークランド)、「Regenerative」(2024年、Yuvan Gallery/東京)など。
また社会的起業家としても活動し、ルーツである武家屋敷を活用したアートスペースなどを拠点に、学際的アプローチによる地域・時代を越えた文化的対話の場を創出している。掲載メディアに、NHK、日本経済新聞、The Japan Times など。
Instagram:https://www.instagram.com/hikarusawada0127/
テラダヒデジ / Hideji Terada

1980 年茨城県生まれ。2022 年より作家活動開始。
日本の暦や行事、風習などの暮らしの中に息づく民俗的な営みをもとに、祈りや願いに込められた人々の想いに注目しております。史料に記された風景や祈りのかたちに心を寄せ、目には見えないけれど深く根づく日本の民俗的な感覚を、現代の視点から解釈し物語を重ねるようにして作品を制作しています。今を生きる私たち――同じ民としての感性に響く絵を目指しています。
現在の表現の出発点は、文字を描くことでした。
とりわけ表意文字である「漢字」においては、意味を担う記号としての役割をあえて崩し、原型をかろうじてとどめるギリギリのかたちへと再構成することを試みています。史料の中にもそうした崩れた文字の姿が多く見られます。それは、読み慣れたはずの文字に違和感を抱いたことが、「当たり前に読める」という漢字文化への無意識の深さ、そしてそれが私たちの中に宿る文化的な記憶によるものであるという気づきへとつながりました。
この経験が、やがて「絵」というかたちで日本文化を描く現在の表現につながっています。絵と文字、かたちと意味のあわいを行き来しながら、時間の層をまとった日本の民衆文化の気配をすくい上げ、見る人それぞれの中に眠る「日本」がふと呼び起こされるような、そういった作品を作り続けます。
Instagram:https://www.instagram.com/hideji_t/?hl=ja
長谷川寛示 / Kanji Hasegawa

1990年生まれ、三重県在住。2014年に東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、2016年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。
同年、曹洞宗の大本山永平寺での修行を経て僧侶となる。2024年に還俗し、彫刻表現を通じて時間や歴史、文化の変容を探求する。儚さと普遍性を融合させた作品は、移ろう価値観や存在そのものの意味を問いかける。
主な個展に「decay, remains」(2023、KANA KAWANISHI GALLERY、東京) など。 グループ展に「Têmporas/テンプラ KUROOBIANACONDA #4」(2022年、 Sokyo Lisbon Gallery、ポルトガル)、「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめ るアート、デザイ ン、テクノロジー」(2023、京都市京セラ美術館、京都)、「平衡世界 日本のアート、 戦後から今日まで」(2023、大倉集古館、東京)など。
Instagram:https://www.instagram.com/kanji_hasegawa/
馬場隆志 / Takashi Baba

父親は備前焼作家で、子供の頃から粘土がおもちゃだった。将来、焼物を作りたいという夢を抱き、その思いは一度もブレていない。東京芸術大学で彫刻を専攻したのは、独自の形を生み出したかったからだ。京都で釉薬の学校に行ったのも、発色の原理を学び、土でどれだけ多彩な色が出せるのか研究したかったからだ。
代表作である「Torso」は人体をモチーフにした花器で、花を生けると花が顔となり作品は完成する。釉薬を使わず、土の調合と窯焚きで土から湧き出る様にして発色する蒼は一つとして同じ景色は生まれない。一眼見て私の作品だと分かる備前焼を作りたい。私の作品制作は使う事が出来るオブジェを作っている感覚です。
Instagram:https://www.instagram.com/babatakataka/
藤田祥 / Syo Fujita

1978年和歌山県生まれ。美術全般を学んだのち陶芸の道に入り、橋本和哉氏に師事。歴史ある備前焼の「用の美」の魅力とともに、備前土が持つ力強さや可能性を伝えながら、日常生活に創造性を添える作品作りを続けている。
根底には、あらゆる命の生を育み、死を受け入れてきた歴史と重み、強さを感じる備前の「土」への敬意がある。
周知の通り、土は単一な素材ではない。岩石や小石、細かな砂、泥、火山灰、動植物の死がいなどが重なり合い、層となり、大地として足元を固める。様々な成分が関わって複雑な表情を見せる備前土は、ただ、掘り出しただけで美しい。その姿をありのまま表現するため、手作業で小石や不純物を取り除き、菊練りをせず、全て手びねりで成形した作品「地層」シリーズや、備前市三石地区の地下156mから採掘された濁りのない陶石のみを薪窯で無釉で焼き締めた「白備前」シリーズなど、どの作品も土への尽きない興味を原動力に生み出している。
近年の展示会で特に注目を集めている「白備前」は、備前焼のイメージを鮮やかに裏切る、透き通るような白さが特徴。かつての白備前は、江戸時代の備前焼陶工と岡山藩が起死回生を図るために制作に取り組み、明治〜昭和を駆け抜けた細工物の名手、三村陶景が自身の作品で意欲的に用いてきた印象が強い。そういった先人たちが切り開いてきた”白”へ敬意とともに、現代の採掘技術でしか得られない陶石を用い、新たな形で蘇らせるべく制作している。
表現したのは、自然の中で、毎秒形を変える儚さと、険しく凛とした強さを併せ持つ、海上に鎮座する氷山。採掘され尽くしたかに思えた備前土の中に、今なおさらなる可能性が秘められていることを伝えようとしている。
Instagram:https://www.instagram.com/syo_fujita/
三浦裕二 / Yuji Miura

1980年
岡山県都窪郡早島町に生まれる
1999年
岡山県立岡山工業高校 建築科 卒業
2000年
備前陶芸センター 修了
2000~2007年
備前焼作家 木村素静氏に師事
2007年~
様々な備前焼作家に窯焚きを学ぶ
2015年
瀬戸内市寒風須恵器復元プロジェクト参加
2022年
半地下式窖窯 築炉 初窯
Instagram:https://www.instagram.com/yujimiura55/
森大雅 / Taiga Mori

森大雅は、日本・備前において三代にわたる陶芸の伝統を受け継ぎ、何世紀にもわたる技術と現代的な革新を融合させています。備前焼で名高い陶芸家・木村玉舟氏に師事し、2000年には祖父から登り窯「風来窯(ふうらいがま)」を継承し、現在も使用しています。
2001年に東京で初の個展を開催して以来、フランスやイギリス、アメリカ、コスタリカ、台湾など世界各地で作品を発表し、指導や窯づくり、アーティスト・イン・レジデンスとして活動しています。備前の工房では、彫刻的な作品と実用的な器の両方を制作し、海外からの学生も受け入れています。
森家(旧姓:寺見)は、江戸時代に公式に認定された備前焼の六大窯元の一つです。森大雅はこの由緒ある窯の系譜を継ぐことに誇りと敬意を持っています。 創造的なパートナーシップや国際的な交流を通じて、協働と開かれた精神のもと、備前焼の未来を再構築しています。 彼の作品は備前市のギャラリー貝と、自身の工房ギャラリー(新しい備前市立美術館の向かい)に常設展示されています。
Instagram:https://www.instagram.com/taiga_mori/
芸術の秋!ナチュラルワインバーでアートと“国内ワイナリーから届くヌーヴォー”を楽しむ

会期中、併設のナチュラルワインバーでは、「MEET YOUR ART FESTIVAL 2025」にて出張提供を行っていた全国のワイナリー8軒によるヌーヴォー(新酒)を特別に開栓・提供します。
日本各地の風土や作り手の哲学が詰まったワインを、アートとともに楽しむ特別なひとときをお届けします。
<ルミエールワイナリー>
本物のワインを造るには、本物のブドウを育てること
Instagram:https://www.instagram.com/lumiere_winery/
<ドメーヌ・デ・テンゲイジ>
未来につなぐ、ほんまもんのワイン
Instagram:https://www.instagram.com/tengeijis/
<木谷ワイン>
生まれ育った奈良の風土をワインという形に表現したい
Instagram:https://www.instagram.com/kitaniwine/
<シンドウワインズ>
これが福岡/九州のワインというものをつくる
Instagram:https://www.instagram.com/sakamoto_shindowines/
<レガーレワイン>
山梨初の〝ネゴシアンソムリエ〟吉田健人が造るオリジナルワインLEGARE
Instagram:https://www.instagram.com/original.wine/
<ルミリュウワイン>
心の真ん中、記憶に残るワインを造りたい
Instagram:https://www.instagram.com/lemilieu.wine/
<シャルマンワイン>
日本名水百選・尾白川が流れる北杜市白州町にある『シャルマンワイン』
Instagram:https://www.instagram.com/charmant_wine/
<ナタン葡萄酒醸造所>
生きたワインたちとの、その瞬間瞬間の二度とない出会いを感じていただけることを願っております。
Instagram:https://www.instagram.com/natan_winery_shop/
アートとともに“秋の味覚”を楽しもう!バーでの特別施策も実施
WALL_alternative公式LINE登録またはInstagramフォローでドリンク1杯無料
会期中、WALL_alternative公式LINE登録またはInstagramをフォローいただいた方を対象に、ドリンク1杯を無料でご提供いたします。
すでにフォローいただいている方も対象となりますので、作品の鑑賞と合わせてぜひご利用ください。
LINE登録はこちらから:https://lin.ee/LEY2k1PZ
都内美術館の半券提示で、ワイン試飲チケットをプレゼント
※美術館利用日と同日のみ有効。

【展示概要】
The Space of Harmony – Inspired by MYAF2025
会期:2025年11月17日(月)〜12月6日(土)
※日曜定休
時間:18:00-24:00
会場:WALL_alternative (東京都港区西麻布4-2-4 1F)
入場:無料・予約不要
HP URL: https://avex.jp/wall/exhibition/694
企画・主催:WALL_alternative
グラフィックデザイン:桑田亜由子
【WALL_alternative概要】
営業時間:18:00-24:00 ※日曜定休
住所:東京都港区西麻布4-2-4 1F
Instagram:https://instagram.com/wall_alternative
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