兵庫運河が「自然共生サイト」に環境大臣認定!

~いきもの育む兵庫運河~

神戸市

 兵庫運河は、明治32年(1899年)に整備された全長およそ6.5kmの日本最大級の運河です。1960年代、運河の汚染が深刻になったことから、きれいな水辺によみがえらせようと地域の人たちが力を合わせてきました。さらに、兵庫運河の自然を再生するため、人工の干潟や砂浜が整備されたほか、アマモの移植やアサリの保全、いきものの生育調査など様々な取り組みが行われたことで、現在は、水質は大きく改善し、多種多様な生物が生息しています。また、里海の持続を目指して環境学習の場としても利用されています。

 この度、兵庫運河が2025年3月14日に「自然共生サイト」※1に認定されることが決定しました。

「自然共生サイト」の認定は、2023年12月に国連のCOP15(生物多様性条約第15回締約国会議)で採択された新たな世界目標である「30by30」※2達成のための日本における取り組みの一環です。

今回の自然共生サイト認定を契機として、兵庫運河の魅力発信や保全の取り組みを推進していきます。

兵庫運河(あつまれ生き物の浜)

※1 自然共生サイト:環境省により企業、団体、自治体等によって生物多様性の保全が図られている区域を認定する仕組み。

※2 30by30:生物多様性のため2030年までに各国の陸と海の各々30%以上の面積を保全する世界目標。

1.自然共生サイトとして認定された場所

兵庫運河(運河のうち、保全活動等を行っている1,700m・13haの区域)

2.申請者

兵庫漁業協同組合、神戸市

3.概要

 兵庫運河は、明治32年(1899年)に船で安全に荷物を運ぶために整備され、第2次世界大戦以降は、貯木場として使われていましたが、近年その役割はなくなり、人工干潟を中心にハクセンシオマネキやミルクイなどの絶滅危惧種を含む豊かな生態系が保たれ、いきものを育み、豊かな自然に貢献する場に生まれ変わっています。

4.保全活動

 兵庫運河を人が働きかけ手を入れることで生物多様性に富み、恵み豊かになった海辺である「里海」に再生させるため、兵庫運河の自然を再生するプロジェクトとして、各団体が協力して、アマモの移植やアサリの保全、土壌改善などの活動が行われています。また、真珠をつくるアコヤ貝には水をきれいにする効果があることから、2005年から真珠の加工・販売を行う地元企業の協力を得て、真珠の養殖を実施する兵庫運河・真珠貝プロジェクトを行っています。さらに、次世代にわたって取り組みを継続させるために環境学習も積極的に行われているほか、藻場を創出するブルーカーボンの取り組みも評価され、Jブルークレジット認証※を受けています。これらの里海活動の先駆者となり、活動を全国に波及させ、日本全体を豊かな海に再生したいと考えています。


※Jブルークレジット:ブルーカーボン量を定量化して取引可能なクレジットにしたもの。国が設立を認可したジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)が創設し、認証・発行・管理。

5.サイトの詳細

サイトの詳細については、以下の環境省の自然共生サイトのホームページをご覧ください。

https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/

兵庫運河のアマモ
兵庫運河のアサリ
兵庫運河のハクセンシオマネキ
兵庫運河・真珠貝プロジェクト
兵庫運河・真珠貝プロジェクト(移植式)
兵庫運河きらきらビーチでの調査
みんなの運河大調査

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会社概要

神戸市

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URL
https://www.city.kobe.lg.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
兵庫県神戸市中央区加納町6丁目5-1
電話番号
078-331-8181
代表者名
久元 喜造
上場
未上場
資本金
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設立
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