天蓋山・北ノ俣岳・深洞湿原の登山道再生と「守り人」育成を目指し、クラウドファンディング開始
行政の手が届きにくい「登山道の危機」を民間の手で救う
岐阜県飛騨市(市長:都竹淳也)ではこれまで、北ノ俣岳・天蓋山・深洞湿原周辺の登山道整備や自然観察会、ボランティアによる保全活動を市事業として継続してきました。しかし、山域は広く、老朽化した木道や登山道の洗掘対策、湿原保全に必要な費用・人員は年々増加しており、行政だけでは長期的な維持管理に限界があります。
そのため、従来から現場を支えてきた地元住民や山岳ガイドらが中心となり、2025年11月に任意団体「やまのむらトレイルネット」が発足しました。事務局は飛騨市神岡振興事務所内に置き、「市(公)」と「民間(トレイルネット)」が役割を分担しながら登山道保全を進める公民連携の枠組みづくりを進めています。
今回のクラウドファンディングは、その具体的な第一歩として、やまのむらトレイルネットが主体となって実施するものです。

やまのむらトレイルネット(所在地:岐阜県飛騨市神岡町、代表:加藤 豊彦)は、北アルプス飛騨側の秘境フィールドである「天蓋山・北ノ俣岳・深洞湿原」の登山道・木道・避難小屋の再生と、自然を守る人材「守り人」の育成を目的として、2026年2月2日(月)~2026年4月2日(木)の期間、クラウドファンディングを実施いたします。目標金額は300万円で、いただいたご寄付は木道・登山道の修繕資材費やヘリ運搬費、ボランティア保険・安全装備、環境学習・自然体験プログラムの運営費などに活用します。
北アルプス飛騨側の“秘境” 山之村エリアで起きていること
岐阜県飛騨市山之村(森茂地区)は、
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北アルプスの展望台とも称される 天蓋山(てんがいさん)
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北アルプス主稜線へと続く 北ノ俣岳(きたのまただけ)
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貴重な高層湿原が残る 深洞(ふかど)湿原
といった、全国に誇れるフィールドを有するエリアです。
一方で、その「美しい景色」を支えてきた足元の“道”は、長年の風雪や登山者の踏圧により、深刻なダメージを受けています。
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老朽化して腐食・破損の進む木道
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雨水による登山道の洗掘・浸食
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笹薮の繁茂による道迷いリスクの増大
このまま放置すれば、登山者の安全が脅かされるだけでなく、湿原や森林といった繊細な自然環境そのものが失われてしまいかねません。

「誰かがやるだろう」から「私たちがやる」へ
こうした危機感から、2025年11月、地元住民・山岳ガイド・行政職員・自然保護に関心を寄せる有志が集まり、「やまのむらトレイルネット」が立ち上がりました。
本会は、
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山之村地区一帯の森林・湿原・登山道などの自然環境を保全すること
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登山者や地域住民が安全に親しめる場を維持すること
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自然資源を活かした交流・教育・観光活動を推進し、地域の活性化に寄与すること
を目的に掲げ、登山道・木道・避難小屋の維持管理、自然観察会・環境教育、ボランティアの企画・育成、行政・企業・NPOとの協働などに取り組んでいます。
※北ノ俣登山道については所管営林署および環境省(中部山岳国立公園)、天蓋山については民有地所有者、深洞湿原については国有林の維持作業許可を得ており、関係機関と連携しながら「既存の登山道を守り、活かす」プロジェクトとして位置付けています。
プロジェクト概要
3つの柱で「歩ける道」と「守る人」を増やす
本クラウドファンディングでは、次の3点を柱として取り組みます。
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登山道・木道・避難小屋の修繕・維持管理
北ノ俣岳や天蓋山、深洞湿原周辺の登山道・木道・避難小屋の危険箇所を修繕し、「安全に歩けるルート」を復活させます。 -
湿原や森の自然観察・保全活動の推進
深洞湿原や周辺の森林を対象に、調査・モニタリング・自然観察会等を通じて、繊細な生態系を守りながら利用する仕組みを整えます。 -
自然体験・環境教育を通じた「守り人」育成と地域振興
自然体験ツアーや環境学習プログラム、修繕ツアーなどを実施し、「ただ歩きに来る人」から「一緒に守る人」へと裾野を広げ、交流人口の増加と地域振興につなげます。

集めた資金の使い道
本プロジェクトの事業費は約350万円を見込んでおり、そのうち300万円をクラウドファンディングで募ります。
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約200万円:
木道・土留め等の修繕資材費、ヘリコプターによる資材運搬費など -
約55万円:
ボランティア保険、安全装備、機材メンテナンス、自然観察会や修繕ツアー等の運営費 -
約45万円:
クラウドファンディング手数料 -
残る50万円:
地元支援および飛騨市からの支援金とあわせて同事業の実施に充当
「道を直して終わり」ではなく、継続的な保全と人材育成につながるよう、計画的な配分を行います。

田部井淳子基金からの応援メッセージ
天蓋山の山頂に立つ山名標識は、2009年秋に、田部井淳子さんが山を愛する地域の皆さんからの依頼を受けて揮毫したものです。
一般社団法人田部井淳子基金からは、次のような応援メッセージをいただいています(一部要約)。
『天蓋山の山頂からは素晴らしい景色が広がっています。この美しい山を、これからも安全に、そして気持ちよく楽しめる場所として次の世代へつないでいくためには、登山道の整備や自然環境を守る取り組みが欠かせません。天蓋山を愛する多くの方々の想いが、これからもこの山に息づいていくことを願い、やまのむらトレイルネットの皆様の活動を応援いたします。』
“天蓋山の看板を書いた人”からのバトンを、今度は地域と登山者が受け取る形で、このプロジェクトを進めていきます。
代表コメント やまのむらトレイルネット 代表 加藤 豊彦
飛騨の雄大な自然を、誰もが安全に楽しめる場所として守り抜きたい。そんな思いでこの団体を立ち上げました。
北ノ俣岳や天蓋山、深洞湿原は、一度立てば忘れられない景色を見せてくれる場所です。しかし、その素晴らしさとは裏腹に、長年の風雪と踏圧によって、足元の道は確実に傷み続けています。
「誰かがやってくれるだろう」と見過ごせば、歩けない道が増え、やがて“行けない山”になってしまうかもしれません。そうなる前に、地域と行政、そして山を愛する皆さんと一緒に手を打ちたい――このクラウドファンディングは、その第一歩です。
支援して終わりではなく、「支援した道を自分の足で確かめに来る」関係性を育てていきたいと思っています。飛騨の山々を愛する皆様、どうか力を貸してください。

団体概要
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団体名:やまのむらトレイルネット 代表 加藤豊彦
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形態:任意団体
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設立:2025年11月30日
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事務所所在地:岐阜県飛騨市神岡町森茂地内
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目的:
山之村地区一帯を中心とした森林・湿原・登山道などの自然環境を保全し、登山者や地域住民が安全に親しめる場を維持するとともに、自然資源を活かした交流・教育・観光活動を推進し、地域の活性化に寄与すること。 -
主な活動:
登山道・木道・避難小屋等の修繕・維持管理事業/湿原・森林など自然環境の保全活動/ガイドツアー・自然観察会・環境教育等の普及啓発事業/安全登山の啓発及び情報発信/地域住民・行政との協働による地域振興事業/ボランティアの企画・募集・育成 ほか

問い合わせ先
やまのむらトレイルネット事務局(飛騨市 神岡振興事務所 地域振興課 内)
電話:0578-82-2253
岐阜県飛騨市
飛騨市は、人口約21,500人の小さな市で、周囲を北アルプスなどの山々に囲まれ、総面積の約93%を森林が占めるなど豊かな自然に恵まれたまちです。また、豊富な自然資源のほか、ユネスコ無形文化遺産である古川祭・起し太鼓、ノーベル物理学賞の受賞に寄与した「スーパーカミオカンデ」を始めとする宇宙物理学研究施設、大ヒットアニメ映画「君の名は。」のモデル地となった田舎町の風景など、多彩で個性豊かな地域資源の宝庫です。
飛騨市公式サイト https://www.city.hida.gifu.jp/
飛騨市公式観光サイト https://www.hida-kankou.jp/
PRTIMES飛騨市ページ https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/120394
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