インターナショナルSOSが、リスクマップ2023年版を発表。世界各国のセキュリティ・医療リスク評価に加え、メンタルヘルスリスクの評価を初めて採用。
~グローバルリスクがモバイルワーカーに影響をおよぼす2023年には要注意~
2023年1月 – 世界中で働く従業員の健康と安全を支えるためのソリューションを全世界のクライアントに提供するインターナショナルSOS(日本法人本社:東京都港区 代表取締役 マーク・アタウェイ)は、リスクマップ2023年版(日本語:PDF版・デジタル版)を発表しました。
毎年公開されているリスクマップは、さまざまな組織やそのモバイルワーカーが世界各国のリスクレベルをより深く理解できるようデザインされています。このリスクマップでは、現在も続く新型コロナウィルス感染症(以下、COVID-19)の影響や、ウクライナ紛争のリスクが従業員に与え得る影響について、組織が具体的に認識し理解できるように貴重な情報を提供しています。世界中に波及し続けるグローバルリスクに対して、リスクマップのようなデータに基づいたツールを使用して対応することにより、現在のような予測困難な時代においても、組織は安全配慮義務の責任を継続的に果たせるようになります。
デジタル版のリスクマップでは、メンタルヘルス疾患を地球規模で示す階層を作成するためにInstitute for Health Metrics and Evaluation, Global Burden of Disease (https://vizhub.healthdata.org/gbd-results/) の外部データを用いており、任意の場所におけるメンタルヘルス疾患患者の割合を推定値で示しています(http://ghdx.healthdata.org/gbd-results-tool)。これにより、特に大規模な多国籍企業がメンタルヘルスの問題に極めて脆弱な地域を把握しやすくなるとともに、従業員が直面するメンタルヘルス疾患のまん延度を雇用主が認識して軽減を図れるようになります。推定では、全世界の人口の約14%(7人に1人)が現在1つ以上の精神疾患または物質使用障害に罹患しています。
インターナショナルSOSでメディカル・ディレクターを務めるIrene Lai医師は、「多くの地域で渡航や健康上のリスクが高まっており、組織はメンタルヘルスの問題による悪影響の軽減にも注力する必要が生じています」と述べています。重大な影響を与えるその他の深刻な医療問題も常に発生してはいますが、表面に現れづらいメンタルヘルスの問題を見逃すことはできません。組織は従業員の心身の健康に関するさまざまな問題に対処し、安全配慮義務の責任を適切に果たし続けなければなりません。
同医師はまた、「組織がこの難題に対処するには、持てるすべての手段を柔軟に活用することが重要です。たとえば、組織の意思決定者がリスクマップの詳細なデータを活用することで、医療へのアクセスが困難な場所や、メンタルヘルスの問題に特に脆弱な場所を判断し、従業員をより適切に守れるようになります」と述べています。
たとえば、カリブ諸島は医療リスクの顕著な改善が見られる地域の1つであり、これは主にCOVID-19に起因する渡航制限が緩和されたことによるものです。 また、治安環境が複雑なマリの医療リスクは、「Very High(非常に高い)」に上昇しました。そのため、難しい人道的状況に陥っており、需要の高まりに反して医療システムは弱体化しつつあります。
このリスクマップでは、モバイルワーカーの渡航先や就労の場となる可能性のある国々に関するより広範な治安状況について確認することもできます。このような情報を組織が活用することで、オーダーメイドのソリューションを作成し、すべての従業員が遭遇する可能性のある特定のリスクを緩和できるようにもなります。
セキュリティに関しては、ウクライナの危機により欧州のセキュリティの状況が変化
ウクライナ紛争が昨年の重大なセキュリティリスクであったことに疑いの余地はありません。この状況はセキュリティに焦点を絞ったマップに反映されており、ウクライナの一部ではセキュリティリスクが「Extreme(極めて高い)」レベルと示されています。
インターナショナルSOSでセキュリティ・ディレクターを務めるSally Llewellynは、「ウクライナにおけるセキュリティリスクは明らかに重大であり、同国と隣接地域のいずれにもさまざまな形で影響を与えています。弊社では、この困難な時期にさまざまな組織と協力しつつ、あらゆるセキュリティ、健康、および渡航ニーズに対応するサポートを直接的かつ頻繁に提供しています。たとえば、大規模な多国籍企業向けの退避計画を整え、必要に応じて従業員がウクライナから退去できるようサポートし、ウクライナに残った組織への現地支援や、彼らにとっての重大なリスクに関するタイムリーな情報を提供しています。これはNGOや各種メディアだけでなく、帰国して家族に会いたいと考えている多くのウクライナ人従業員を擁して専門的なサービスを提供している企業にとっても非常に重要です」と述べています。
広範囲に影響をおよぼすウクライナ紛争や物価の上昇に伴って社会不安が高まっているにもかかわらず、欧州全体の根本的なセキュリティリスクの環境は変化していません。
ウクライナ以外で最も顕著にリスク評価が上昇したのは、交戦リスクの高まりによってセキュリティリスクの極めて高い区域が拡大したサヘル地域です。このような傾向はモザンビークやその他のアフリカ地域でも見られます。 一方、コロンビアでは、COVID-19の世界的流行が社会経済に影響をおよぼしたことが犯罪率の上昇を招き、その結果、高リスク区域が増大しました。
組織の従業員の多くはリスクに対してより敏感になり、パンデミック以前に比べて渡航に不安を感じるようになりました。そのため、組織はリスク評価の変化と傾向を把握しつつ業務プランを立てる必要があります。管理者は、より高リスクな地域への渡航前や渡航中に従業員が直面し得るリスクについて、信頼性の高い情報を確実に入手し、効果的な緩和策を実施し、従業員に対して明確なコミュニケーションプランを示さなくてはなりません。
インターナショナルSOSは、メンタルウェルネスに関連する多数の製品やサービスを提供しており、さまざまな組織のリーダーが困難な課題に対応できるよう支援し、従業員のより良い精神的回復をサポートしています。
リスクマップ2023年版について:
リスクマップは、医療およびセキュリティのリスクを評価する重要なリスク管理ツールであり、医療リスクは「Low(低)」から「Very High(非常に高い)」まで、セキュリティリスクは「Insignificant(極めて低い)」から「Extreme(極めて高い)」まで、それぞれ5段階で示されています (リスクマップ上の各レベルの詳細とその定義につきましては、こちらをご覧ください。(https://my.internationalsos.com/LP=7076)。このリスクマップは、インターナショナルSOSの専門家チームが分析した内外のデータを組み合わせて使用しています。
リスクマップ2023年版をご希望のお客様:
リスクマップ2023年版のPDF版とデジタル版(日本語)をご用意いたしました。
リスクマップ2023年版をご希望のお客様は、以下リクエストフォームよりお申込み下さい。後日メールにてご連絡させていただきます。
PDF版お申込み:https://www.internationalsos.co.jp/travel_risk_map/index.html
デジタル版お申込み:https://my.internationalsos.com/LP=9652
ウェビナーのご案内:
弊社の医師が、リスクマップ2023年版の医療リスク評価について、弊社ウェビナー『以前の常識はもう通用しない!渡航再開に必要なリスク管理- 2023年医療と安全の観点から』(1/31(火)開催)にて解説いたします。ご興味のある方は、ぜひウェビナーにご参加ください。
ご参加ご登録はこちらから:https://www.internationalsos.co.jp/info/2023/01/info0116.html
インターナショナルSOSグループについて
インターナショナルSOSグループは、世界中で働く従業員を、健康と安全に対する脅威から守り、命を救うことに力を尽くします。多様な環境に合わせ、心身の健康と安全のためのリスクマネジメントソリューションを提供し、お客様の事業の成長と生産性の向上を支援します。私たちは異常気象、伝染病、治安事案の発生時などに迅速に対応し、安心を届けます。革新的な技術と医療と安全の専門知識によって、リスクの予防に取り組み、実際に活用できるリアルタイムの情報分析と、現場での質の高いアシスタンスサービスを提供します。グッド・ガバナンスに欠かせない法令遵守の報告に関しても、インターナショナルSOSとのパートナーシップは、安全配慮義務の履行の実現と、組織のビジネスレジリエンス、事業継続性およびサステナビリティの強化を助けます。
インターナショナルSOSグループは1985年に設立され、世界の政府機関、フォーチュングローバル 500の3分の2にあたる多国籍企業、中小企業、教育機関、NGOを含む9,500社を超えるお客様から信頼を寄せられています。 13,000名以上の医療、安全およびロジスティクスの専門家が、90ヵ国1,000ヵ所以上の地域で、100ヵ国語以上の言語と文化に対応し、 24時間365日、サポートを提供しています。
http://www.internationalsos.co.jp
デジタル版のリスクマップでは、メンタルヘルス疾患を地球規模で示す階層を作成するためにInstitute for Health Metrics and Evaluation, Global Burden of Disease (https://vizhub.healthdata.org/gbd-results/) の外部データを用いており、任意の場所におけるメンタルヘルス疾患患者の割合を推定値で示しています(http://ghdx.healthdata.org/gbd-results-tool)。これにより、特に大規模な多国籍企業がメンタルヘルスの問題に極めて脆弱な地域を把握しやすくなるとともに、従業員が直面するメンタルヘルス疾患のまん延度を雇用主が認識して軽減を図れるようになります。推定では、全世界の人口の約14%(7人に1人)が現在1つ以上の精神疾患または物質使用障害に罹患しています。
インターナショナルSOSでメディカル・ディレクターを務めるIrene Lai医師は、「多くの地域で渡航や健康上のリスクが高まっており、組織はメンタルヘルスの問題による悪影響の軽減にも注力する必要が生じています」と述べています。重大な影響を与えるその他の深刻な医療問題も常に発生してはいますが、表面に現れづらいメンタルヘルスの問題を見逃すことはできません。組織は従業員の心身の健康に関するさまざまな問題に対処し、安全配慮義務の責任を適切に果たし続けなければなりません。
同医師はまた、「組織がこの難題に対処するには、持てるすべての手段を柔軟に活用することが重要です。たとえば、組織の意思決定者がリスクマップの詳細なデータを活用することで、医療へのアクセスが困難な場所や、メンタルヘルスの問題に特に脆弱な場所を判断し、従業員をより適切に守れるようになります」と述べています。
たとえば、カリブ諸島は医療リスクの顕著な改善が見られる地域の1つであり、これは主にCOVID-19に起因する渡航制限が緩和されたことによるものです。 また、治安環境が複雑なマリの医療リスクは、「Very High(非常に高い)」に上昇しました。そのため、難しい人道的状況に陥っており、需要の高まりに反して医療システムは弱体化しつつあります。
このリスクマップでは、モバイルワーカーの渡航先や就労の場となる可能性のある国々に関するより広範な治安状況について確認することもできます。このような情報を組織が活用することで、オーダーメイドのソリューションを作成し、すべての従業員が遭遇する可能性のある特定のリスクを緩和できるようにもなります。
セキュリティに関しては、ウクライナの危機により欧州のセキュリティの状況が変化
ウクライナ紛争が昨年の重大なセキュリティリスクであったことに疑いの余地はありません。この状況はセキュリティに焦点を絞ったマップに反映されており、ウクライナの一部ではセキュリティリスクが「Extreme(極めて高い)」レベルと示されています。
インターナショナルSOSでセキュリティ・ディレクターを務めるSally Llewellynは、「ウクライナにおけるセキュリティリスクは明らかに重大であり、同国と隣接地域のいずれにもさまざまな形で影響を与えています。弊社では、この困難な時期にさまざまな組織と協力しつつ、あらゆるセキュリティ、健康、および渡航ニーズに対応するサポートを直接的かつ頻繁に提供しています。たとえば、大規模な多国籍企業向けの退避計画を整え、必要に応じて従業員がウクライナから退去できるようサポートし、ウクライナに残った組織への現地支援や、彼らにとっての重大なリスクに関するタイムリーな情報を提供しています。これはNGOや各種メディアだけでなく、帰国して家族に会いたいと考えている多くのウクライナ人従業員を擁して専門的なサービスを提供している企業にとっても非常に重要です」と述べています。
広範囲に影響をおよぼすウクライナ紛争や物価の上昇に伴って社会不安が高まっているにもかかわらず、欧州全体の根本的なセキュリティリスクの環境は変化していません。
ウクライナ以外で最も顕著にリスク評価が上昇したのは、交戦リスクの高まりによってセキュリティリスクの極めて高い区域が拡大したサヘル地域です。このような傾向はモザンビークやその他のアフリカ地域でも見られます。 一方、コロンビアでは、COVID-19の世界的流行が社会経済に影響をおよぼしたことが犯罪率の上昇を招き、その結果、高リスク区域が増大しました。
組織の従業員の多くはリスクに対してより敏感になり、パンデミック以前に比べて渡航に不安を感じるようになりました。そのため、組織はリスク評価の変化と傾向を把握しつつ業務プランを立てる必要があります。管理者は、より高リスクな地域への渡航前や渡航中に従業員が直面し得るリスクについて、信頼性の高い情報を確実に入手し、効果的な緩和策を実施し、従業員に対して明確なコミュニケーションプランを示さなくてはなりません。
インターナショナルSOSは、メンタルウェルネスに関連する多数の製品やサービスを提供しており、さまざまな組織のリーダーが困難な課題に対応できるよう支援し、従業員のより良い精神的回復をサポートしています。
リスクマップ2023年版について:
リスクマップは、医療およびセキュリティのリスクを評価する重要なリスク管理ツールであり、医療リスクは「Low(低)」から「Very High(非常に高い)」まで、セキュリティリスクは「Insignificant(極めて低い)」から「Extreme(極めて高い)」まで、それぞれ5段階で示されています (リスクマップ上の各レベルの詳細とその定義につきましては、こちらをご覧ください。(https://my.internationalsos.com/LP=7076)。このリスクマップは、インターナショナルSOSの専門家チームが分析した内外のデータを組み合わせて使用しています。
リスクマップ2023年版をご希望のお客様:
リスクマップ2023年版のPDF版とデジタル版(日本語)をご用意いたしました。
リスクマップ2023年版をご希望のお客様は、以下リクエストフォームよりお申込み下さい。後日メールにてご連絡させていただきます。
PDF版お申込み:https://www.internationalsos.co.jp/travel_risk_map/index.html
デジタル版お申込み:https://my.internationalsos.com/LP=9652
ウェビナーのご案内:
弊社の医師が、リスクマップ2023年版の医療リスク評価について、弊社ウェビナー『以前の常識はもう通用しない!渡航再開に必要なリスク管理- 2023年医療と安全の観点から』(1/31(火)開催)にて解説いたします。ご興味のある方は、ぜひウェビナーにご参加ください。
ご参加ご登録はこちらから:https://www.internationalsos.co.jp/info/2023/01/info0116.html
インターナショナルSOSグループについて
インターナショナルSOSグループは、世界中で働く従業員を、健康と安全に対する脅威から守り、命を救うことに力を尽くします。多様な環境に合わせ、心身の健康と安全のためのリスクマネジメントソリューションを提供し、お客様の事業の成長と生産性の向上を支援します。私たちは異常気象、伝染病、治安事案の発生時などに迅速に対応し、安心を届けます。革新的な技術と医療と安全の専門知識によって、リスクの予防に取り組み、実際に活用できるリアルタイムの情報分析と、現場での質の高いアシスタンスサービスを提供します。グッド・ガバナンスに欠かせない法令遵守の報告に関しても、インターナショナルSOSとのパートナーシップは、安全配慮義務の履行の実現と、組織のビジネスレジリエンス、事業継続性およびサステナビリティの強化を助けます。
インターナショナルSOSグループは1985年に設立され、世界の政府機関、フォーチュングローバル 500の3分の2にあたる多国籍企業、中小企業、教育機関、NGOを含む9,500社を超えるお客様から信頼を寄せられています。 13,000名以上の医療、安全およびロジスティクスの専門家が、90ヵ国1,000ヵ所以上の地域で、100ヵ国語以上の言語と文化に対応し、 24時間365日、サポートを提供しています。
http://www.internationalsos.co.jp
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