IT業界で働く女性に関する調査結果を発表
女性がIT業界で働くハードルの高さは就活の段階から如実に!51%が「IT企業の求人は女性からの応募を想定していないのでは」と疑問視
[2019年5月16日、日本発表]
IT業界を牽引する世界最大級のトラベル・プラットフォーム Booking.com の日本法人 ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表:アダム・ブラウンステイン 以下:ブッキング・ドットコム)は、IT業界で働く女性に関する調査を実施し、この度その結果を発表します。
世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数2018」によると、経済、教育、健康、政治の4つの分野のデータから作成される各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数の世界ランキングの中で、日本は149ヵ国中110位(前年は144ヵ国中114位)と、日本の女性活躍は長年の課題となっています。
ランキング上位にはアイスランドやノルウェーなどヨーロッパの国々が中心となっており、日本よりもはるかに女性活躍の環境が整えられていることが伺えます。しかし、今回注目した「IT業界の女性活躍」に関しては、日本だけでなく世界的に、採用やキャリア形成の段階で環境を整える必要があることがわかりました
現在世界中のIT業界に従事する女性の半数近く(47%)が、「就職活動時のジェンダーバイアスが女性のIT業界進出を難しくしている」と回答。 また、IT業界に興味を持つ大学生の62%もそのように回答しており、就職活動時からのハードルの高さは、女性がIT 業界を志望すること自体の妨げになっている可能性があることが判明しました。
ブッキング・ドットコムCEOのギリアン・タンズは次のように述べています。
「昨今、IT業界におけるジェンダーダイバーシティについての議論の多くは、女性が小さい頃からSTEM教育(科学・数学・技術領域に重点をおく注目される教育方針)に興味を持ち、将来その分野でキャリアを築いていくために業界や教育機関、政府ができることは何かということに終始してしまっています。今回ブッキング・ドットコムが行った調査では、女性がIT業界に入るかどうかは、企業の採用プロセスのあり方(業界全体についての説明の仕方、サイトに掲載する求人内容やキャリアを形成するあらゆる機会の記載の仕方等も含めて)が極めて深く関わっていることがわかりました。世界各地の女性回答者の51%が、自身がIT業界で成功するためのもっとも大切な要素に、職場のダイバーシティを挙げていることから見ても、今回の調査結果は重要な発見だったと言えます。」
■IT業界での採用傾向は、女性を業界から遠ざけている!?
IT業界に従事する女性に、採用や才能の発掘が現場でどのように行われているかを尋ねると、「企業が仕事内容や機会の全貌を正しく伝えることができず、適材を募集できていないこと」が多くあることがわかりました。求人広告の書き方も原因の一つで、求める人材に「優れている」や「リードできる」といった、募集しているのは男性と思わせかねないような言葉を使うことも、女性の応募の躊躇に繋がる可能性があります。
実際に今回の調査では、約半数(51%)の回答者が「IT企業の求人は女性からの応募を想定して書かれていないと思う」と答えました。また女性のIT業界従事者および大学生の54%が、「IT企業の求人はコーディングやプロダクトデザイン、データ解析やエンジニアリングなど技術職のことを多く言及し、それ以外の職務には脚光を当てていないと感じる」と回答。このことから、技術職以外の一般職の募集であっても、IT企業に応募することをためらう女性が多いようです。
これを裏付けるように、IT業界への就職を希望する女性の大学生の実に72%が、「IT企業に勤めるには、部署(人事部、財務部、法務部、マーケティング部など)や職務内容にかかわらず、技術的なスキルや情報工学科の学位が必要だと思う」と答えています。インド(83%)や中国(79%)、ブラジル(74%)ではこの傾向がさらに顕著に現れました。
ブッキング・ドットコムCEOのギリアン・タンズはさらに次のように述べています。
「今回の調査結果は、IT業界が長い間、求人広告の書き方から採用プロセスに至るまで、男性応募者を引きつけ、女性を遠ざけるようなやり方をしているという見解を裏付けるものとなりました。会社に興味を持ち、応募する人が最初に接する窓口となる採用プロセスを、男女の採用比のバランスが取れ、包括的なものにすることで、業界を希望する女性を取り込むことができるようになると思います。また、IT業界で築ける様々なキャリアパスを女性に示してあげることも等しく重要です。」
■採用時だけではない、入社後も苦労が多いIT業界の女性
IT業界に入ったあとのキャリアを形成する機会について尋ねると、男性は将来のポテンシャルをベースに昇進する傾向にあるのに対し、62%の女性が「自分が昇進するためには、次の役職で必要なスキルを既に持っていなければいけないと感じる」と答えました。インド(75%)や中国(74%)ではこの回答がもっとも多く、業界でキャリアを築いていく上でのジェンダーバイアスが浮き彫りとなりました。
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ブッキング・ドットコムについて
1996 年にアムステルダムにて設立。Booking Holdings Inc.(NASDAQ:BKNG)の一部であり、現在世界70 カ国に 198 のオフィスを設け、17,000 人以上の従業員を擁しています。 旅の総合的な体験を提供するという『Empower people to experience the world』を企業理念に掲げ、思い描いた旅を簡単に実現できるようAIを含めたテクノロジーを開発・導入しています。世界最大の宿泊施設数を提供しており、228 の国と地域にある 14 万5,000以上の旅行先に登録されているリスティング(掲載室数)は2,800 万室以上。その中の約570万室は、別荘やアパートメントなどの多種多様な宿泊施設を掲載しています。毎日150万室以上がウェブサイトとモバイルアプリで予約されており、24 時間体制で 43 言語によるカスタマーサポートを提供しています。
IT業界を牽引する世界最大級のトラベル・プラットフォーム Booking.com の日本法人 ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表:アダム・ブラウンステイン 以下:ブッキング・ドットコム)は、IT業界で働く女性に関する調査を実施し、この度その結果を発表します。
世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数2018」によると、経済、教育、健康、政治の4つの分野のデータから作成される各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数の世界ランキングの中で、日本は149ヵ国中110位(前年は144ヵ国中114位)と、日本の女性活躍は長年の課題となっています。
ランキング上位にはアイスランドやノルウェーなどヨーロッパの国々が中心となっており、日本よりもはるかに女性活躍の環境が整えられていることが伺えます。しかし、今回注目した「IT業界の女性活躍」に関しては、日本だけでなく世界的に、採用やキャリア形成の段階で環境を整える必要があることがわかりました
現在世界中のIT業界に従事する女性の半数近く(47%)が、「就職活動時のジェンダーバイアスが女性のIT業界進出を難しくしている」と回答。 また、IT業界に興味を持つ大学生の62%もそのように回答しており、就職活動時からのハードルの高さは、女性がIT 業界を志望すること自体の妨げになっている可能性があることが判明しました。
ブッキング・ドットコムCEOのギリアン・タンズは次のように述べています。
「昨今、IT業界におけるジェンダーダイバーシティについての議論の多くは、女性が小さい頃からSTEM教育(科学・数学・技術領域に重点をおく注目される教育方針)に興味を持ち、将来その分野でキャリアを築いていくために業界や教育機関、政府ができることは何かということに終始してしまっています。今回ブッキング・ドットコムが行った調査では、女性がIT業界に入るかどうかは、企業の採用プロセスのあり方(業界全体についての説明の仕方、サイトに掲載する求人内容やキャリアを形成するあらゆる機会の記載の仕方等も含めて)が極めて深く関わっていることがわかりました。世界各地の女性回答者の51%が、自身がIT業界で成功するためのもっとも大切な要素に、職場のダイバーシティを挙げていることから見ても、今回の調査結果は重要な発見だったと言えます。」
■IT業界での採用傾向は、女性を業界から遠ざけている!?
IT業界に従事する女性に、採用や才能の発掘が現場でどのように行われているかを尋ねると、「企業が仕事内容や機会の全貌を正しく伝えることができず、適材を募集できていないこと」が多くあることがわかりました。求人広告の書き方も原因の一つで、求める人材に「優れている」や「リードできる」といった、募集しているのは男性と思わせかねないような言葉を使うことも、女性の応募の躊躇に繋がる可能性があります。
実際に今回の調査では、約半数(51%)の回答者が「IT企業の求人は女性からの応募を想定して書かれていないと思う」と答えました。また女性のIT業界従事者および大学生の54%が、「IT企業の求人はコーディングやプロダクトデザイン、データ解析やエンジニアリングなど技術職のことを多く言及し、それ以外の職務には脚光を当てていないと感じる」と回答。このことから、技術職以外の一般職の募集であっても、IT企業に応募することをためらう女性が多いようです。
これを裏付けるように、IT業界への就職を希望する女性の大学生の実に72%が、「IT企業に勤めるには、部署(人事部、財務部、法務部、マーケティング部など)や職務内容にかかわらず、技術的なスキルや情報工学科の学位が必要だと思う」と答えています。インド(83%)や中国(79%)、ブラジル(74%)ではこの傾向がさらに顕著に現れました。
また、IT業界で働く女性の50%、大学生では59%が「IT業界のキャリアパスが最初の段階で明確に見えない」と回答しています。この懸念もまた、女性が業界に入ることをためらう原因の一つになっていると言えます。若い女性たちが将来の見通しやキャリアを形成するあらゆる機会を理解できるよう、IT業界全体で努力していく必要があります。
ブッキング・ドットコムCEOのギリアン・タンズはさらに次のように述べています。
「今回の調査結果は、IT業界が長い間、求人広告の書き方から採用プロセスに至るまで、男性応募者を引きつけ、女性を遠ざけるようなやり方をしているという見解を裏付けるものとなりました。会社に興味を持ち、応募する人が最初に接する窓口となる採用プロセスを、男女の採用比のバランスが取れ、包括的なものにすることで、業界を希望する女性を取り込むことができるようになると思います。また、IT業界で築ける様々なキャリアパスを女性に示してあげることも等しく重要です。」
■採用時だけではない、入社後も苦労が多いIT業界の女性
IT業界に入ったあとのキャリアを形成する機会について尋ねると、男性は将来のポテンシャルをベースに昇進する傾向にあるのに対し、62%の女性が「自分が昇進するためには、次の役職で必要なスキルを既に持っていなければいけないと感じる」と答えました。インド(75%)や中国(74%)ではこの回答がもっとも多く、業界でキャリアを築いていく上でのジェンダーバイアスが浮き彫りとなりました。
*調査はブッキング・ドットコムにより、世界10ヶ国(イギリス、アメリカ、フランス、ブラジル、オランダ、ドイツ、中国、オーストラリア、インド、スペイン)の計6,898名を対象に、2018年8月2日~9月6日の期間で独自に行われたものです。オンラインアンケート形式で、調査対象はIT業界に加わる高校生および大学学部生、業界経験の浅いIT業界従事者、業界経験豊富なIT業界従事者、およびIT業界への復帰者からなります。
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ブッキング・ドットコムについて
1996 年にアムステルダムにて設立。Booking Holdings Inc.(NASDAQ:BKNG)の一部であり、現在世界70 カ国に 198 のオフィスを設け、17,000 人以上の従業員を擁しています。 旅の総合的な体験を提供するという『Empower people to experience the world』を企業理念に掲げ、思い描いた旅を簡単に実現できるようAIを含めたテクノロジーを開発・導入しています。世界最大の宿泊施設数を提供しており、228 の国と地域にある 14 万5,000以上の旅行先に登録されているリスティング(掲載室数)は2,800 万室以上。その中の約570万室は、別荘やアパートメントなどの多種多様な宿泊施設を掲載しています。毎日150万室以上がウェブサイトとモバイルアプリで予約されており、24 時間体制で 43 言語によるカスタマーサポートを提供しています。
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