マイクロオーダー射出成形技術と車載向け軽量・放熱・電磁シールド技術の動画を公開
2025年5月28日
積水化学工業株式会社
積水テクノ成型株式会社
マイクロオーダー射出成形技術と車載向け軽量・放熱・電磁シールド技術の動画を公開
~射出成形技術で、医療・バイオ分野から自動車用電子制御ユニット(ECU)まで、さまざまな分野で革新を目指す~
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太)の100%子会社である積水テクノ成型株式会社(代表取締役社長:山﨑潤、以下「積水テクノ成型」)は、
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医療・バイオサイエンス分野などで活用が期待される「マイクロオーダー射出成形品」
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車載向け(電子制御ユニットECU等)「軽量・放熱・電磁シールド性を両立した高機能樹脂技術」
の2つの製品・技術領域について、紹介する動画を公開いたしました。積水テクノ成型では、射出成形のパイオニアとして培ってきたノウハウをさらに進化させ、社会や産業のさまざまな課題解決に取り組んでいます。公開した動画では、医療・バイオサイエンス分野向け微細成形から、自動車業界が求める軽量化・機能性の高いECU部品への新たなアプローチまで、分かりやすく解説しています。
■技術概要
1.マイクロオーダー射出成形 - 数十ミクロンレベルの凹凸を持つ精密成形 -
高さ20μmのリブ形状や高さ15μmの凸形状などの精密な形状をプラスチック成形品に施す技術です。従来の加工方法(樹脂切削品、シリコーン樹脂注型、フィルム貼り合わせなど)では、加工時間の長さや形状自由度の制限、コスト高が課題でした。射出成形技術を活用することで、大量生産性と安定品質を同時に実現。医療・バイオサイエンス分野で用いられるマイクロウェルやマイクロプレートなどの試料保持製品も、低コストかつ短納期での提供が可能となります。
● バイオミメティクス構造にも対応
ロータス効果を利用した撥水・防汚構造や、モスアイ構造を取り入れた光反射防止など、バイオミメティクスを応用した微細パターンにも対応。
● 幅広い分野への応用
医療・バイオ分野のみならず、スマートフォンや情報通信機器など幅広い分野への応用が可能。

2.車載向け(ECU)軽量・放熱・電磁シールド技術
近年、自動車の電動化やAD/ADAS(先進運転支援システム・自動運転)の高度化により、多数の電子制御ユニット(ECU)が車両に搭載されています。ECUに求められる課題は、放熱性能の確保と電磁シールド(EMC対策)、そして車体を軽くして航続距離を延ばす軽量化です。従来のECU筐体は金属製が主流ですが、金属から樹脂への代替により、同形状で約45%の軽量化が可能になります。また、軽量化はEVやハイブリッド車にとって航続距離向上に大きく貢献するだけでなく、製品輸送コストや環境負荷の低減も期待できます。
● 高機能樹脂の開発で放熱性能・電磁シールド性能を両立
新たな高機能樹脂材料と独自の射出成形技術を組み合わせることで、優れた放熱性と電磁シールド性を同時に実現。
小型化・複雑化にも対応できる豊富な成形ノウハウで、最先端の車載部品づくりをサポート。
■動画について
「マイクロオーダー射出成形品」 ~ 医療・バイオサイエンスへの応用事例
https://www.youtube.com/watch?v=N4bCMERnCyY&t=5s
「車載ECU向け 高機能樹脂技術」 ~ 軽量化・放熱・電磁シールドの両立
https://www.youtube.com/watch?v=BoFDtjY2KFI&t=1s
▶マイクロオーダー射出成形品サービスページ
https://www.sekisui-techno-new-product.co.jp/index/sp02/
▶車載ECU向け軽量・放熱・電磁シールド技術サービスページ
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