ブラザー、三重県の拠点でヤギによる「エコ除草」を終了
今年もヤギさんが頑張りました
8月10日に、5月14日から約3カ月間にわたり、ブラザー工業株式会社(以下、ブラザー)とその子会社である三重ブラザー精機株式会社(以下、三重ブラザー)が実施していた、ヤギによる「エコ除草」が終了した。エコ除草とは、ヤギが草を食べることで環境への負荷を少なく草刈りを行う取り組みで、三重ブラザーでは昨年に続き2回目の実施となった。
昨年は、雑草が少なくなっていく9月から12月にかけて実施されたのに対し、今年は、雑草が生えてきたばかりのうちに除草する目的で、5月から8月に時期を早めて実施された。しかし、夏に雑草が生い茂る速度は想像以上に早く、ヤギが雑草を食べるのがなかなか追いつかなかったが、雑草が最も成長する時期にヤギの力を借りたことで、その成長を抑制する効果は得られたという。「ヤギが雑草の新芽や先端の部分をしっかり食べ、それ以上大きくなるのを防いでくれた。暑い中よく健闘してくれました」と担当者は話す。
除草効果だけでなく、ヤギが従業員に与えた「癒し効果」も大きかった。昼休みに毎日ヤギの様子を見に行ったり、自宅から野菜を持参して与えたりする従業員もいたほど、ファンが多かったようだ。除草最終日には、猛暑の中頑張ったヤギをねぎらうメッセージカードが贈られ、工場敷地内に掲示された。
かねてより、ブラザーグループは環境スローガン「Brother Earth」のもと、海洋生物の保護や熱帯雨林の保全など、世界各国で各地域に根ざした生物多様性保全活動に取り組んでおり、ヤギによる「エコ除草」もその一環として行われた。三重ブラザーでは、これまでに、工場敷地内に生物多様性の豊かな森を形成することを目指し、敷地内の森を「斎宮こぶしの杜 三重ブラザー ~自然と共生し、資源が循環するモノづくり工場~」と名付け、ハナショウブなど地域由来の植物の苗を植える取り組みなど行ってきた。現在、こぶしの種を採取しているところで、今後、苗木に育て植樹することを目指している。
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