【Z世代のホンネ調査】大学生の91%が「面白くない」と回答!?LINE VOOMが流行らない理由を現役大学生が勝手に分析してみた。
LINE VOOMが流行らない理由はチャットアプリだから
株式会社RECCOO(本社:東京都渋⾕区、代表取締役:出⾕ 昌裕、以下、当社)が運営する
Z世代に特化したクイックリサーチサービス『サークルアップ』は、
最新のZ世代調査として「LINE VOOM」に関する調査レポートを発表します。
今回の調査ではLINE VOOM利用をはじめとした主にショート動画に対する現役大学生の意識を調査しました。
なお、サークルアップを活用してZ世代の調査を行いたい場合、
または調査結果を自社メディアの記事などに転載される場合は、こちらにお問い合わせください。
https://circle-app.jp/contact/
■大学生のLINE VOOM使用率はわずか4%

まず、LINE VOOMの使用頻度について尋ねたところ、「全く使用しない」と回答した学生が88%にのぼりました。次いで、「週3日以下」が8%、「週4日以上」が3%、「ほぼ毎日使用する」はわずか1%という結果になりました。
月間アクティブユーザーが9,700万人以上(2024年9月末時点)に達するLINEは、一見するとInstagramやTikTok、YouTubeなどのショート動画プラットフォームよりも影響力がありそうに思えます。しかし、実態としては若者の間でLINE VOOMはほとんど利用されておらず、流行っていないことが明らかになりました。
今回の調査にあたって筆者自身も、各ショート動画プラットフォームを10時間以上ずつ利用し、普段から動画を視聴・投稿している大学生5名とともに考察を行いました。
■91%の大学生が「LINE VOOMのコンテンツは面白くない」と回答

調査では、「LINE VOOMのコンテンツが面白い」と回答した学生はわずか9%でした。一方で、「面白くない」と回答した学生の主な理由として、以下のような意見が挙がりました(一部自由記述より抜粋)
-
YouTube ShortsやInstagramの方が手軽で、あえてLINE VOOMを見る必要性を感じない
-
他のSNSで既に見たことのある動画ばかりで新鮮味がない
-
TikTokやInstagramと比べて、自分の興味に合った動画が表示されにくい
-
LINE自体の使用頻度が減っており、VOOMというサービスを知らない
-
コメント欄の雰囲気(民度)が他のサービスよりも悪いと感じる
この結果を踏まえ、協力してくれた学生メンバーと話し合ったところ、「LINE VOOMは動画プラットフォームとしてもSNSとしても中途半端で、どちらの魅力も打ち出せていない」との結論に至りました。
また、人気動画プラットフォームの特徴として、個人の趣向に合わせたレコメンド(おすすめ)機能とコンテンツの生み出しやすさが整備されているという点が挙がりました。
YouTubeやTikTokは強いレコメンド機能に基づいて、コンテンツを提案してくれるので、飽きずに視聴することができますが、実際にLINE VOOMは自分の好みに合わせた動画を提案されにくいように感じました。その結果として、どのプラットフォームでも見ることのできる動画の転載ばかりになっているのかもしれません。
レコメンド機能が整備されていれば、視聴回数が増えるのでそれに伴い、クリエイターが増えます。
クリエイターがコンテンツを生成しやくなるツール(動画編集ツールや音源の種類、加工技術)が整備されていればより多様性に富んだコンテンツが生まれ、ショート動画プラットフォームは循環していきます。
実際に、日常的にInstagramやTikTokで動画編集をして投稿をしているメンバーに聞いたところ、
「撮ってすぐに編集ができるから、ついやってみたくなる。動画の編集の仕方を投稿している人もいるので真似するだけで簡単に良い動画が作れる。」
という意見を貰いました。
レコメンド機能も編集機能も弱いLINEVOOMは、クリエイターにもユーザーにもメリットが薄くなってしまい、悪循環に陥ってしまっているという結論に至りました。
■大学生が好むショート動画プラットフォームはYouTubeとInstagram

調査では、最もよく利用されているプラットフォームは「YouTube」、次いで「Instagram」でした。
Instagramが支持される理由としては、写真投稿やストーリーズ、リール(ショート動画)を通じて統一感ある自己表現が可能である点が挙げられます。加えて、チャット機能によって友人やインフルエンサーと繋がりながら、その延長線上でショート動画も楽しめる「いいとこ取り」な構造が人気の一因と考えられます。
ただし、ショート動画におけるレコメンド精度に関しては、TikTokやYouTubeの方が優れているという声もありました。Instagramはライフスタイルや旅関連など、特定ジャンルの動画は豊富ですが、幅広いジャンルをカバーするにはやや限界があるようです。
LINEは大学生にとってチャットツールとしては不可欠ですが、ショート動画に関してはInstagramのような導線設計や、TikTok・YouTubeのようなレコメンド機能が欠如しているため、クリエイターの参入も進まず、コンテンツの多様性も生まれていません。
その結果として、ユーザーが増えず、プラットフォームとして良い循環が作れていないという実態が浮き彫りになりました。
今回の調査を通じて、大学生の視点からLINE VOOMが改善すべき点として、以下の3点が明確になりました
-
レコメンド機能の強化
-
アプリ内でコンテンツを作成できるツールの整備
-
他SNSや動画プラットフォームとの連携
これらが整備されることで、LINE VOOMは今後、若年層からの支持を得られるプラットフォームへと変化する可能性があると考えられます。
■サークルアップとは?問い合わせでローデータを提供。
実際に⼤学⽣のデータで確認すると、リアリティのある感覚が掴めます。
現在、注目を浴びているZ世代ですが、「Z世代は○○」など表面的な捉えられ方をされてしまうケースも多く見受けられます。そこで当社は、サークルアップを活用して、現役大学生のプロジェクトチームと共に、リアルな本音を発信する【Z世代のリアルなホンネ調査記事】を配信しています。
今回の調査結果の一部も、お問い合わせいただいた企業にローデータの提供をしています。

【調査概要】
・調査日:2025年3月13日
・調査機関(調査主体):サークルアップ運営(株式会社RECCOO)
・調査対象:大学1年〜4年の大学生
・有効回答数(サンプル数):300人
・調査方法:サークルアップのアンケートオファー
・Z世代調査記事バックナンバーはこちらから
https://circle-app.jp/magazine/
お問い合わせ先(サークルアップのご活用/記事使用許可についてはこちらにご連絡ください。)
すべての画像