道東エリアの二次交通データ整備事業において、Googleマップを活用した経路・バス運行のリアルタイム検索を実現
株式会社ユニ・トランド
株式会社ユニリタ(東証スタンダード市場:3800、以下 ユニリタ)のグループ会社で、持続可能な地域社会の実現に向けて交通・物流の課題をデジタル技術で解決する株式会社ユニ・トランド(本社:東京都港区、代表取締役社長 高野 元、以下 ユニ・トランド)が幹事会社となる「地方創生モビリティコンソーシアム※」は、この度、公益社団法人 北海道観光機構(以下 同機構)より受託した、令和6年度 訪日外国人旅行者周遊促進事業である「道東エリア二次交通データ整備事業(以下、同事業)」を完了したことをお知らせします。
※ユニ・トランドの他に、ジョルダン株式会社、株式会社JTBの2社とアドバイザーである北海道大学で構成されています。
同事業の目的は、広大な面積を持つ北海道の観光において、地域周遊の重要な役割を持つ公共交通機関の情報(主に目的地へ到達する最後の交通手段となり得ることが多いバス路線情報)に関して、検索に必要な情報を整備するために「標準的なバス情報フォーマット」(GTFS※)と互換性を確保する国土交通省が推進するGTFS-JPによる静的データのオープンデータベースを構築し、更に遅延・到着予測運行情報等を表示できるGTFS-RTによる動的データも整備し、シームレスな移動検索が可能となるようにするものです。
※GTFS(General Transit Feed Specification)は、経路検索サービスや地図サービスへの情報提供を目的としてアメリカで策定された世界標準の公共交通データフォーマット。多くの地域でオープンデータとして公開されている。
今回の事業は、北海道道東(オホーツク・根室管内)エリアを対象とし、訪日外国人旅行者をはじめとする国内外の観光客の移動の不便を解消するために、公共交通のオープンデータを整備し、Googleマップ上での経路検索サービスの利用を実現するものです。これまでスマホ等で検索できなかった一部公共交通機関のルート、時刻表、料金、運行状況等のリアルタイム情報が見える化できるようになり、バスを乗り継いだ周遊が可能となりました。対象路線は、斜里バス株式会社様および根室交通株式会社様が運行する路線であり、複数のバスを乗り継いでの知床半島と根室半島を縦断するルートが可視化されます。
これまで、路線はあっても容易に検索できなかったために移動の選択肢が限られていた観光地へも各公共交通機関を乗り継いで移動可能な経路が瞬時にわかるようになります。
本事業により、
①観光地へのアクセス情報が分かり易くなることによる公共交通機関の利用促進
②運行遅延や渋滞情報のリアルタイム共有による利用者満足度の向上
③統一のデータフォーマットを通じた他地域とのデータ連携
を図ることができ観光産業の活性化が期待されます。
とりわけ利用者の満足度向上については、北海道ならではの視点があります。北海道の冬季における厳しい気象条件の中で発生する雪によるバスの遅延は、外で長時間バスを待つ利用者にとって大きな負担となっています。そこで本事業により整備されたシステムでは、遅延するバスの運行情報を事前に把握でき、より快適にバスを利用できる環境を提供しています。
なお、ユニ・トランドを幹事会社とする「地方創生モビリティコンソーシアム」では、令和元年以降、同機構より継続的に「二次交通情報発信事業」を受託し、北海道における日本最大の広域公共交通機関データのオープンデータベース化整備事業への取り組みを通じ、地域経済活性化と利便性向上を支援しています。
GTFS-JP整備前(現在の表示状況)「知床斜里駅⇒根室駅」で検索すると、公共交通が表示されません。


GTFS=JP整備後
今回の整備を行うと、以下のように検索結果が表示されます。
「知床斜里駅⇒根室駅」で検索すると、運行する公共交通が表示されます。

GTFS=RT整備後
今回の根室交通が運行する区間を整備すると、以下のように検索結果が表示されます。
「中標津空港⇒根室駅」で検索すると、運行する公共交通が表示されます。

このように、ユニ・トランドでは、デジタル技術を活用し、「バスの位置情報」や「路線や系統ごとの運行情報」などの「見える化」を通じ、地域住民や観光客の皆さまの利便性と利用率向上に役立つ取り組みを進めてまいります。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社ユニ・トランド マーケティンググループ
Mail:info@unitrand.co.jp
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