DHL、国産SAFを使った日本初の定期航空貨物輸送を中部国際空港で開始

・中部国際空港は、DHL Expressの国際輸送便にSAFを供給 ・空港×地域×企業が支える「セントレアを起点としたSAFサプライチェーン」に参画

DHLジャパン株式会社

国際エクスプレスのリーディングカンパニー、DHLジャパン株式会社(代表取締役社長:トニー カーン 本社:東京都品川区、以下DHLジャパン)は、本日、貨物機として日本で初めて、国産SAF(持続可能な航空燃料)を使用した定期航空貨物輸送を中部国際空港で開始しました。本取り組みは、「セントレアを起点としたSAFサプライチェーン」の一環として実現したものであり、DHLジャパンは同サプライチェーンへの参画企業として、地域と連携した持続可能な航空輸送の推進を図ってまいります。

また、本日、中部国際空港において、DHLジャパンと中部国際空港株式会社の共催により、「セントレア国産SAF供給開始記念セレモニー」を開催しました。本セレモニーには、愛知県の大村 秀章知事をはじめ周辺地域で廃食用油回収を推進する自治体首長、国産SAF製造にかかわる事業社が参集し、中部国際空港発の循環型SAF供給モデルの本格始動を祝いました。

セントレア国産SAF供給開始記念セレモニーに参加した関係者:左から 知多市副市長 立川 泰造氏、大府市副市長 山口 智絵子氏、東浦町長 日髙  輝夫氏、常滑市長 伊藤 辰矢氏、愛知県知事 大村 秀章氏、DHLジャパン株式会社 代表取締役社長トニー カーン、中部国際空港株式会社 代表取締役社長 犬塚 力氏、日揮ホールディングス株式会社 専務執行役員 TCO秋鹿 正敬氏、コスモ石油マーケティング株式会社 代表取締役社長 社長執行役員 髙山 直樹氏、株式会社レボインターナショナル代表取締役CEO越川 哲也氏、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY最高執行責任者 西村 勇毅氏

DHLジャパン株式会社 代表取締役社長のトニー カーンは、「このたび、日本初となる定期貨物便での国産SAFの利用を開始出来ることを大変嬉しく思います。当社が推進する「Strategy 2030」において、代替燃料の活用は「New Energy Growth」戦略の中核を成す重要な取り組みです。当グループはこれまで継続的にSAFなどの代替燃料への投資を行っており、その過程で得た知見は、地域連携プロジェクトである『セントレアを起点としたSAFサプライチェーン』への参画にも大いに活かされると確信しています。単に持続可能な燃料の調達にとどまらず、地域と連携し、航空輸送における温室効果ガス排出の削減に向けて、実効性ある変革を推進してまいります」と述べています。

中部国際空港株式会社代表取締役社長の犬塚 力氏は、「セントレアで初供給となる国産SAFが、この度、DHL貨物機に供給開始されるという記念すべき日を大村知事や関係自治体、関係各社とともに迎えられたこと、心より嬉しく思います。今回DHL様のご尽力により『セントレアを起点としたSAFサプライチェーン』の構築が実現し、今後も持続可能な航空・物流インフラとして、多様なステークホルダーの皆様と連携しながら、環境と地域に貢献する空港運営を目指してまいります」と述べています。

愛知県の大村 秀章知事は、「国産SAFを日本で初めて貨物便に供給するという新たな挑戦が、ここ愛知県から始まることに大きな意義を感じています。地域の未利用資源を活かした地産地消型のエネルギー供給体制は、環境にやさしく、地域の未来を支える大きな力になります。今後も県内全域への広がりを目指し、県内企業や市町村と連携しながら、持続可能な社会の実現に向けて取り組みを進めてまいります」と述べました。

国産SAFが中部国際空港においてDHL Expressの貨物機へ給油される様子

DHL Expressは、今年1月に締結したコスモ石油マーケティング株式会社(代表取締役社長:髙山 直樹)との契約により調達する年間720万リットルの国産SAFを、中部国際空港発の貨物便に使用します。国産SAFは、コスモ石油株式会社(代表取締役社長:西 克司)、日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長兼社長CEO:佐藤 雅之)、株式会社レボインターナショナル(代表取締役CEO:越川 哲也)の3社により設立された合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(代表者:髙田 岳志)が、2025年4月よりコスモ石油株式会社堺製油所(大阪府堺市)構内のプラントで製造しています。

「セントレアを起点としたSAFサプライチェーン」は、地域の輸送ハブとしての役割を担う中部国際空港の呼びかけによる、地元の廃食用油の回収活動からSAFの製造、空港での供給、そしてSAFを使用した低炭素輸送に至るまでを一貫して地域および国内で完結する、循環型かつ持続可能な燃料供給体制です。空港、航空会社、産業界、自治体が連携することで、地域に根ざした脱炭素化の実現を目指しています。

セントレアを起点としたSAFサプライチェーン概念図

DHL Expressの脱炭素への取り組み

DHL Expressは、2050年までの温室効果ガス排出量ネット・ゼロ達成を目指した「ミッション2050」を掲げ、これまで、世界各地で配送車両の電動化、航空輸送時のSAF使用、施設におけるカーボンニュートラル化の推進に取り組んできました。また2023年より、業界初のSAFを活用した国際輸送サービス「GoGreen Plus」の提供を開始、現在、日本では約8,200社の企業に採用されています。

「GoGreen Plus」で使用されるSAFは、主にDHL Expressが2022年に英BP社およびフィンランドNeste社と、また2023年に米World Energy社と締結した業界最大規模の契約に基づき調達されています。そして2025年1月、日本のコスモ石油マーケティング株式会社との調達契約締結により、DHL内でアジア初のSAF調達が実現しました。

GoGreen Plusサービスについての詳細は、こちらのウェブサイトをご覧ください。

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会社概要

DHLジャパン株式会社

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URL
https://dhlexpress.jp/
業種
倉庫・運輸関連業
本社所在地
東京都品川区東品川 1-37-8
電話番号
03-5479-2786
代表者名
トニー カーン
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
1979年08月