パリ・ロンドンで32万人を動員、日本のアール・ブリュットに世界が注目『アール・ブリュット 湧き上がる衝動の芸術』8/27発売
日本作家40名の美しく独創的なアウトサイダーアートが一堂に会する
- アール・ブリュットとは
「生(き)の芸術」と呼ばれるこの潮流は、日本においては2004年に設立された滋賀県のボーダレス・アート・ミュージアムN0-MAが牽引。2008年から2009年に開かれたスイスのアール・ブリュット・コレクションとの共催展覧会をきっかけに、欧州でも日本のアール・ブリュットが注目されるようになりました。2010年には、パリ市立アル・サン・ピエール美術館で日本人63名、約900点もの作品を展示したArt Brut Japonais展が開催され、12万人の観覧者数を記録。8年後の2010年にもArt Brut Japonais IIも6ヶ月で10万人を集め人気を証明しました。その後2012年からはオランダとイギリスを巡回する展覧会 OutSider Art from Japanも10万人を動員、成功を収めました。
- NHK Eテレ「日曜美術館」などテレビの特集や企画展が目白押し
本書は、国内外の展覧会はもちろん、テレビ番組でも注目を集めている日本作家40名による作品を270点超の図版で紹介。180度開ける造本で心ゆくまで鑑賞できます。話題を集めた欧州の展覧会でキュレーションに関わり、15年以上のあいだアール・ブリュットに携わってきたアートディレクター小林瑞恵氏が作品を選定し、見所や作品が生まれた背景などを紹介・解説しています。 www.amazon.co.jp/dp/447939348X
推薦:内田也哉子
縦横無尽な表現(アート)にひれ伏す!
自由と窮屈の間に線を引いていたのは、他でもない自分の心だった……
目次・収録アーティスト
第1章 いろ_重なり合う「いろ」から浮かび上がる世界
福井 誠_Fukui Makoto_大小さまざまな色の目の惑星、見つめる先の精細なカタチの宇宙
高橋 甫_Takahashi Yoshi_黒一色の世界に、鮮やかに描きあげた実在
魲 万里絵_Suzuki Marie_生命のかたちへのイマージュ
阿山隆之_AyamaTakayuki_色艶やかな生きものたちの楽園
岡元俊雄_OkamotoToshio_躍動するモノクロのポートレート
辻 勇二_Tsuji Yuji_此処にあり、此処にない現実と空想の街
八重樫 道代_Yaegashi Michiyo_突如生まれた極彩色の絵画
稲田萌子_Inada Moeko_淡く柔らかな、終わりなきぐるぐるの世界
美濃部 責夫_Minobe Sekio_四角に込めた美しきミニマルアート
佐藤朱美_Sato Akemi_浮かび上がる瞬間のイメージの色彩
第2章 かたち_枠のない想像から生まれる「かたち」の宇宙
KATSU_増殖する線が織りなす建造物
木村全彦_Kimura Masahiko_極細の光の粒が描くモチーフ
鵜飼 結一朗_Ukai Yuichiro_時空間を超えた異世界の創生
木村 茜_Kimura Akane_紙の奥に秘められた身体感覚
本岡秀則_Motooka Hidenori_紙にコレクションされた無数の電車
伊藤広哲_Ito Hiroaki_フォーカスしたのは暮らしを支えるテクノロジー
澤田真一_Sawada Shinichi_荘厳な美しさを放つトゲトゲの生きものたち
藤田 雄_Fujita Yu_遊び心満載の実験室
藤岡祐機_Fujioka Yuki_幅1ミリにも満たない正確無比な切り紙アート
国府田 良子_KodaRyoko_不思議なリズムが奏でる文字の配列美
第3章 そざい_暮らしにある「そざい」に秘められた未知の可能性
渥美圭亮_Atsumi Keisuke_日常の素材で生まれた鳥獣戯像
江中裕子_Enaka Yuko_心を開放していくコラージュ
勝部翔太_Katsube Shota_ビニールタイの極小の戦士たち
勝山直斗_Katsuyama Naoto_夜中に描かれる至福の壁画
佐々木 早苗_Sasaki Sanae_素材とかたちのハーモニー
渡邊義紘_Watanabe Yoshihiro_落ち葉に吹き込まれた生命
石野敬祐_Ishino Keisuke_理想を詰め込んだペーパー・ドール
梅木鉄平_Umeki Teppei_既視感のあるような、ないような不思議に包まれたオブジェ
萩尾俊雄_Hagio Toshio_広告怪獣、現る
山﨑健一_Yamazaki Kenichi_無数の光と緻密な図形にこめられた記憶
第4章 ものがたり_作品一つひとつに込められた「ものがたり」
西山洋亮_Nishiyama Yosuke_不規則性の美学
池田真悟_Ikeda Shingo_飽くなき遊び心がつくったマイノート
宮宏一郎_Miya Koichiro_独自の観察眼と評価指数で描かれる問いと未来
古久保 憲満_Kokubo Norimitsu_無限に広がるパラレルワールド
吉澤 健_Yoshizawa Takeshi_その文字は、街の記憶
平野智之_Hirano Tomoyuki_異世界をクリエイトする、独創ショートムービー
戸谷 誠_Toya Makoto_生涯をかけて描き続ける壮大な絵巻物
松田僚馬_Matsuda Ryoma_地球防衛団が綴る平和へのメッセージ
松本寛庸_Matsumoto Hironobu_柔らかく広がるカラフルな亜世界
西田裕一_Nishida Yuichi_凜々と舞う繊細で緻密な線画
[コラム]
アール・ブリュット誕生の軌跡と未来への可能性
海外から日本の商店街まで―差異を超えて人をつなぐ無形の資産―
枠のない独創性は、世界を再創造する―世界の環境系のアール・ブリュット―
著者略歴
小林 瑞恵(こばやし・みずえ)
1979年長野県生まれ。社会福祉法人愛成会副理事長。アートディレクター。
2004年障害のある人々が創作活動を行う「アトリエpangaea」を立ち上げ。2012年-13年日本のアール・ブリュットを本格的に紹介するヨーロッパ巡回展「Outsider Art from Japan」、2014年日本スイス国交樹立150周年記念事業「ART BRUT JAPAN SCHWEIZ」展(スイス)、2017年障害者の文化芸術国際交流事業2017ジャパン×ナント プロジェクト 日本のアール・ブリュット「KOMOREBI」展(フランス)、2018年 「Art Brut Japonais II 」展(フランス)で日本側キュレーター。2016年東京芸術文化評議会アール・ブリュット検討部会委員を務める。2019年第99回ピースボート「地球一周の船旅」水先案内人。「NAKANO街中まるごと美術館」も手がけ、数多くのアール・ブリュット作品を紹介。今後は企画協力、キュレーションを担当した2020年東京都主催のアール・ブリュット2020特別展「満天の星に、創造の原石たちも輝く カワル ガワル ヒロガル セカイ」が控えている。(会期:2020年9月5日(土)~ 12月6日(日) 会場:東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室 1、2 及び交流スペース 詳細は https://inclusion-art.jp/archive/exhibition/2020/20200905-52.html)共著に『スウェーデンのアール・ブリュット発掘―日常と独学の創造価値』(平凡社)がある。
書籍概要
署名:アール・ブリュット 湧き上がる衝動の芸術
著者:小林 瑞恵
発売日 : 2020/8/27
単行本(ソフトカバー) : 204ページ
定価:本体2,700円+税
ISBN-10 : 447939348X
ISBN-13 : 978-4479393481
出版社 : 大和書房
http://www.daiwashobo.co.jp/book/b507339.html
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