JBS と SureBizCloud、丸和バイオケミカルの次期販売生産管理システム刷新を支援 SAP S/4HANA® Cloud 導入で業務革新を加速
日本ビジネスシステムズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:牧田 幸弘、以下「JBS」、証券コード:5036)および JBS 連結子会社の SureBizCloud 株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:櫻田 浩、以下「Sure」)は、丸和バイオケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:古塩 賢太郎、以下「丸和バイオケミカル」)における次期販売生産管理システムとして、SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 洋史、以下「SAPジャパン」)のクラウド ERP「SAP S/4HANA® Cloud Public Edition」を導入するパートナーとなり、次世代事業を支えるための「業務革新ERPプロジェクト」(以下「本プロジェクト」)を開始しました。
本プロジェクトでは、JBS がクラウドインテグレーションの豊富な知見を活かし、システム全体の設計・構築をリード。Sure はクラウドERP 導入に特化した専門性を発揮し、計画策定から実装、現場への定着までを伴走支援。システムに合わせて業務を変革する Fit-to-Standard に準拠した新基盤システムの構築により、業務の標準化と最適化を推進し、個別最適から全体最適への転換を実現します。これにより、丸和バイオケミカルは経営基盤を刷新し、競争力強化に直結する DX を加速します。
【プロジェクトの背景、取り巻く環境】
経済産業省が 2018年に発表した DX レポートでは、企業のデジタル変革が進まないことによる深刻な経済的リスク、技術的リスクを「2025年の崖」として提唱していますが、依然として、日本の中小企業における DX は進んでおらず、課題として残っています。*1
また、経済産業省が発表した「レガシーシステムモダン化委員会総括レポート」においては、デジタル技術の進化が加速する一方で、レガシーシステムがその導入を妨げている状況に触れ、日本の産業競争力は低下の一途を辿るとしています。*2
*1 「DX動向2025」日米独比較で探る成果創出の方向性「内向き・部分最適」から「外向き・全体最適」へ | 社会・産業のデジタル変革 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
*2 レガシーシステム脱却に向けた「レガシーシステムモダン化委員会総括レポート」を取りまとめました (METI/経済産業省)
丸和バイオケミカルの主要事業である農薬業界には、気候変動や異常気象により、病害虫の発生パターンの変化、降雨変動といった予測不能なリスクがあり、市場では製品ラインナップの多様化やサポートの柔軟性、対応スピードに対する需要が今後ますます高まるものと考えられます。農薬使用現場の課題解決力に強みを持つ丸和バイオケミカルは、長年にわたり基幹システムとして AS/400 を使用してきましたが、改修や機能追加によるコストの肥大化、管理の複雑さ、業務の属人化に加えて、レガシーシステム故に AI のような最新技術を取り入れることが困難という課題がありました。
そこで、この先も市場ニーズに応えられる経営基盤でビジネスを次世代へつなぐことを目指し、AS/400 に代わる安定したシステム基盤としてグローバルスタンダードである SAP S/4HANA Cloud Public Edition を導入し、組織の全体最適、業務標準化を決断しました。
この業務革新 ERP プロジェクトは、約15年にわたり、同社の IT 環境を網羅的に支援してきた JBS が全体を統括し、JBS 子会社で、ERP・ビジネスソリューションに強みを持つ Sure が導入から実装、定着まで伴走支援します。
【プロジェクトの概要】
丸和バイオケミカルの次期販売生産管理システム刷新における主目的は、経営中枢として「AS/400に代わる、安定したシステム基盤の構築」、「企業としての未来を見据え、企業価値を最大化」、「システム(=標準)に合わせた業務プロセスへの変換」にあります。本プロジェクトは、JBS の 20年以上にわたる SAP システム導入の豊富な経験を活かして、ユーザーがシステムを使いこなせるようになるまでのロードマップを引いています。プロジェクト全体の計画、新システムの機能と業務プロセスをユーザーが理解し、効果的に活用できるようにするための支援プロセス(=イネーブルメント)の実施、移行計画をスタートし、以下のとおり進めていきます。

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フェーズ |
概要 |
|---|---|
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準備 |
プロジェクト計画、イネーブルメントの実施 |
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評価 |
システムにあわせて業務を変革する Fit-to-Standard の設計、移行計画 |
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実現化 |
実機の設定、ビジネスプロセスに沿った総合テスト、移行リハーサル、ユーザートレーニングの開始 |
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デプロイ |
エンドユーザー主体での実業務シナリオテスト、本稼働後のマニュアル作成、本番環境への移行 |
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運用 |
障害対応、問い合わせ対応、実機操作支援、運用引継ぎ |
【システム選定の決め手】
「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」は、規模を問わず企業の基幹業務をサポートする完全 SaaS 型の ERP パッケージです。
ERP トップベンダーの SAP はメインフレームの時代から約50年にわたり、一貫して ERP システムの提供を行っており、業界的な標準プロセス知見も多く持ち合わせています。導入企業が、将来的なアップグレードも容易な環境を手に入れ、Fit-to-Standard(標準適合)として業務をシステムに合わせるので、グローバルのベストプラクティスを活用できること、システム刷新の背景にある課題解決にとどまらず、さらなる企業成長に向けた会社全体の業務改革・経営基盤強化につながることが、本プロジェクトで「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」を導入する決め手となりました。
【今後の見通し】
本プロジェクトは、丸和バイオケミカルが掲げる「100年企業として持続的に成長していく」というビジョンを実現するための重要な戦略の一つです。事業承継および次世代型経営基盤の構築を目的とした取り組みであり、全社的な最適化と将来の経営戦略の実現を見据えています。「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」の導入による業務プロセスの抜本的な再構築(DX 推進)は、急速に変化する経営環境にも柔軟に対応し、持続的な成長を支えるための有効なソリューションであると考えています。本取り組みを通じて、丸和バイオケミカルとしての競争力強化のみならず、日本産業全体の国際競争力向上にも貢献してまいります。
【各社の概要】
■日本ビジネスシステムズ株式会社(JBS)
代表者 :代表取締役社長 牧田 幸弘
設立 :1990年10月4日
事業概要:クラウドインテグレーション事業
クラウドサービス事業
ライセンス & プロダクツ事業
■SureBizCloud 株式会社
代表者 :代表取締役社長 櫻田 浩
設立 :2025年8月8日 ※2025年10月1日より、JBS の連結子会社として独立、営業開始
URL :https://www.surebizcloud.co.jp
事業概要:IT ソリューションの設計・開発・運用支援
クラウドソリューションの設計・導入・運用支援
IT コンサルティングおよび関連製品の提供
■丸和バイオケミカル株式会社
代表者 :代表取締役社長 古塩 賢太郎
設立 :1972年2月1日
事業概要:農薬・肥料の販売、農業用資材・緑化用資材、園芸用資材などの販売
雑草、病害虫防除および緑地の維持管理、農薬の開発
■SAPジャパン株式会社
代表者 :代表取締役社長 鈴木 洋史
設立 :1992年10月16日
URL :https://www.sap.com/japan/
事業概要:ERP ソフトウェアの開発・販売・コンサルティング
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