セーフィー、衛星通信「Starlink」とクラウドカメラを活用し「遠隔臨場」を実証

沿岸部の風力発電設備建設現場でネットワークの安定を実現

セーフィー株式会社

 クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、風力発電設備の建設現場となる沿岸部において「遠隔臨場」を実現する実証試験(以下、実証試験)を行いました。本試験は、通信環境が不安定なエリアにおいて、衛星通信「Starlink」と屋外向けメッシュWi-Fiルーター「PCWL-0410(PicoCELA)」の組み合わせを活用することで、当社ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」「Safie Pocket2 Plus(セーフィー ポケット ツー プラス)」を安定稼働させることを目的としたものです。

(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2022)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(56.4%)


■実証試験の背景

 国内の産業では慢性的な人材不足が進行する中、建設業や製造業だけでなくあらゆる「現場」を持つ業種にて、ウェアラブルカメラやWeb会議システムを活用した遠隔臨場が進んでいます。遠隔臨場は現場監督員の「移動時間の削減」における作業効率向上に寄与するだけでなく、熟練者や教育者が本社にいながら各現場の様子をチェックし、複数のスタッフに指示出しやアドバイスができるようになるため、効率的な人材教育・育成の実施も適えています。


 一方、トンネル内や沿岸部、山間部などの通信環境が元来悪い場所では、ウェアラブルカメラやWeb会議システムを安定品質で利用できない可能性もあることが示唆されています。安定した通信環境の中「遠隔臨場」を実施するため、現場ではシステム設定の見直しや新たなネットワーク環境の構築など、様々な工夫が施されています。


■実証試験の概要 

 これまで、クラウド録画サービスによって様々な業界の”現場DX”を推進してきたセーフィーは、より広いトータルネットワークソリューションの構築を実証することで、通信環境が不安定なエリアや広域エリアなど、あらゆる環境下でのクラウドカメラの活用の幅を広げてまいりました。


 今回の実証試験は、ネットワーク環境が脆弱な沿岸部で行われている風力発電設備工事現場において、セーフィーが開発しキヤノンマーケティングジャパンと協力して提供しているクラウドカメラを活用した遠隔臨場を実現できるか確認する目的で実施されました。既に導入されている「Safie Pocket2」2台並びに「Safie Pocket2 Plus」1台を、衛星通信「Starlink」によるインターネット通信と屋外メッシュWi-Fiルーター「PCWL-0410(PicoCELA)」によるLAN環境の組み合わせに接続することで、通信環境が脆弱な場所においても安定したネットワーク環境の構築を行い、あらゆる現場で遠隔臨場を実施したいという意向がありました。


  • 実施場所:秋田県能代市

  • 実施期間:2023年5月23日~6月7日(計15日間)

  • 対応機器:「Safie Pocket2」(2台)、「Safie Pocket2 Plus」(1台)、「Starlinkアンテナ及びルーター」(1式)、「PCWL-0410(PicoCELA)」(3台)

  • 実施目的:通信環境が不安定なエリアにて安定的なネットワーク環境を構築し、クラウドカメラの活用を通して風力発電設備の据付業務や大型部品運搬時の現地調査などをリアルタイムに遠隔からサポートしたい

■実証試験の結果

【1】衛星アンテナの設置により、LTE不通エリアでのインターネット接続手段を短時間で構築に成功。映像のリアルタイム確認を実現

・取り組み:衛星アンテナの設置時には、遮蔽物の有無を確認し少ないところを選定

・結果:LTE通信が行き届いていない沿岸部においても、Starlink稼働用の電源を確保するだけでスピーディーにインターネット接続できるネットワークの構築が可能となりました。これにより、安定した通信環境でウェアラブルクラウドカメラ2台の映像をリアルタイムで確認できました。


【2】ルーターの設置位置を調整することで、安定した通信環境をフレキシブルに実現

・取り組み:現場でのウェアラブルクラウドカメラの活用場所に合わせて、ルーターの設置位置を変更

・結果:施工状況と作業内容に合わせてルーターの設置位置を変更することで、事務所エリアや風車建設作業エリアなどインターネット通信が必要な場所が変わった場合にも、フレキシブルに安定したネットワーク環境を構築することが可能となりました。

■導入事例ページにてウェアラブルクラウドカメラの活用事例を公開

 ウェアラブルクラウドカメラのご活用の詳細については「Safie」サービスサイトの導入事例ページにて公開しております。下記URLよりご覧ください。

https://safie.jp/casestudy/hitachi-power-solutions/


本件に関するお問い合わせ・ご質問は下記までご連絡ください。

https://safie.jp/contact/others/

■今後の展開

 今回、通信環境が劣悪な環境下でも、衛星通信「Starlink」や屋外向けメッシュWi-Fiルーター「PCWL-0410(PicoCELA)」の組み合わせを活用することで安定したネットワーク環境を構築、クラウドカメラによる遠隔業務の実現に繋げ作業の効率化を実施できました。また、使用したStarlinkや屋外メッシュWi-Fiルーターなどの機器に限らず、様々なネットワーク機器や技術を検討・活用し、より多くの条件下でネットワーク環境の構築を実現していくことで、クラウドカメラの活用の幅を広げられるようサービスやソリューションの改善・提供に努めてまいります。


■クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」とは

 Safieはカメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービスシェアNo.1のサービスです。 

 「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、人々の意思決定に映像をお役立ていただける未来を創造し、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。


 我々は「映像データであらゆる産業の”現場”をDXする」というビジネスコンセプトを掲げ、小売り、土木・建設、製造、医療などのあらゆる現場のDXを率先して推進しています。


セーフィーはデータガバナンスに関する取り組みを下記指針に遵守し啓発活動を行っております。

・データガバナンスに関する取り組み:https://safie.co.jp/csr/advisoryboard/

・データ憲章(2022年4月1日発行)

https://bucket.safie.link/pdf/csr/advisoryboard/safie_data_charter_JP.pdf


映像から未来をつくる


【セーフィー株式会社の会社概要】 

所 在 地 東京都品川区西品川1-1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー

設 立 2014年10月 

資 本 金 55.5億円

代 表 者 佐渡島 隆平 

事業内容 クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」の開発・運営および関連サービスの提供 

サービスサイトU R L https://safie.jp/ 

コーポレートサイトU R L https://safie.co.jp/

採用ページ https://safie.co.jp/teams

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会社概要

セーフィー株式会社

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URL
https://safie.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区西品川1丁目1番1号 住友不動産大崎ガーデンタワー
電話番号
03-6417-9556
代表者名
佐渡島 隆平
上場
東証グロース
資本金
55億8435万円
設立
2014年10月