電気通信大学、Akamaiのクラウドサービスでストレージ長期保存の課題を軽減
※1:https://www.uec.ac.jp/
※2:https://www.akamai.com/ja/solutions/cloud-computing
高度な先端科学技術の教育研究機関として知られる電通大は、情報・電気・通信を中核としつつ、物理工学・材料科学、生命科学、光科学、エレクトロニクス、ロボティクス、機械工学、メディアなど、理工学の基礎から応用まで、広範な分野での教育と研究を行っています。
電通大では日々膨大な量の研究データを蓄積しており、今後さらに爆発的に増えていくであろう研究データを長期保存するにあたり、大容量で安価なクラウドストレージサービスが必要と考えていました。複数社のサービスと比較検討する中で、Akamai のクラウドコンピューティングの1ヶ月間無償検証を利用し、Akamai のクラウドコンピューティングのS3互換マネージドオブジェクトストレージとGakuNin RDM (国立情報学研究所(NII) が提供し、研究者が研究データや関連資料を管理・共有するために利用している、研究データ管理サービス)との互換性の検証を行いました。この検証により、Akamai のクラウドコンピューティングのS3互換マネージドオブジェクトストレージがGakuNin RDMのS3互換ストレージとして接続可能であることが確認できたことから、電通大は、同サービスが研究データ長期保存のための選択肢の一つになると考えています。
更なる一歩として
電通大はLinux系OSを利用していますが、大きな課題にOSディストリビューションのライフタイムの終了への対応があります。それをきっかけにアプリケーションのポータビリティの確保のために、Kubernetes (K8s)に着目しています。K8sは、複数のクラウドプロバイダーとオンプレミス環境で動作し、コンテナ化された環境の上でアプリケーションをどこでも実行できるようにすることができるため、ベンダーロックインのリスクを軽減できます。
学内基盤にあるオンプレミス環境でK8sが稼働した際は、将来的にIaaS基盤とシームレスに繋げたいと考えています。
これが実現できれば、同大はマルチプラットフォームのK8sが有効活用できるようになり、高可用性とコストメリットを最大限に発揮できるだろうと期待しています。
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