イマーシブシアター『魔法使いの約束』オフィシャルレポート
東京・鶯谷にある「ダンスホール新世紀」にて公演中の「イマーシブシアター『魔法使いの約束』」。
『魔法使いの約束』は、人間と魔法使いが共存する世界を舞台に、別世界から召喚された「賢者」と、「賢者の魔法使い」の使命を持った21人の魔法使いの群像劇だ。2019年アプリゲームのリリース以来、舞台やコミカライズ、アニメなど様々な形でメディアミックス展開を続けてきた『魔法使いの約束』が、この度イマーシブシアター公演を実施した。
本レポートでは、1月16日に行われたゲネプロ公演の様子をお届けする。
世界観に入り込もう
今回の舞台は、西の国にあるダンスホール《サロン・オルビス》。「舞踏客チケット」参加者は西の国で暮らす人間として、「幻影チケット」参加者は建物を漂う影として、入り口でアナウンスを受ける。
イマーシブシアターは公演を楽しむためのドレスコードなど、事前の準備も楽しみのひとつだ。参加前に公式サイトを読むことをお勧めする。『魔法使いの約束』の世界で暮らす人間として過ごすため、会場に入ってからの携帯の使用や世界観にそぐわない会話などは控えるようにしよう。

会場に入ると、本公演オリジナルキャラクターとなる、ダンスホールの支配人「ジュリアン」、バーテンダーの「ルヴァン」、ダンサーの「ソレイユ」、そして常連客の「ロッソ」による交流が始まる。
説明は公演前に行われるため、開演時間の30分〜1時間ほど前には会場に入ることが推奨されている。
ダンスホール《サロン・オルビス》では異変として「奇妙な現象」が起きており、その異変見たさで人が集まっているらしい。異変の内容や、その原因かもしれない<大いなる厄災>と戦う「賢者の魔法使い」にまつわる噂話など、『魔法使いの約束』を知っている人にも知らない人にも、わかりやすく物語の中で巻き起こっている出来事の情報が話されていく。
また、キャストと乾杯をしたり、腕輪を使ったダンスホール流の挨拶を習ったり、名前を尋ねられたり……。「舞踏客チケット」参加者は、西の国の住人として思い切り楽しむのがコツだ。



「幻影チケット」は影として動くため、会場内で会話をすることはできないが、時折、イマーシブキャストが影の存在を感知している場面が見受けられる。影だからこそ、キャストを間近で眺めたり、会場内を自由に動き回ったりすることができる。キャストから話される「賢者の魔法使い」の噂話を集めて回るような楽しみ方も可能だ。
いよいよ「賢者の魔法使い」が登場!
鐘の音が合図となり、ダンスホールの若き支配人・ジュリアンから「《サロン・オルビス》のダンスタイムが始まる」というアナウンスがされる。しかし、流れるはずの音楽が一向に流れない。様子がおかしいとざわめきが起きる中、奇妙な泣き声が聞こえ始めたのだ。
「またあの声だ!」と告げるのはバーテンダーのルヴァン。どうやら奇妙な泣き声が聞こえてきたのは一度や二度ではないらしい。

会場が不安に包まれる中、ダンサーのソレイユが「 きっともうすぐ『彼ら』が来てくれるはずなんです」 と大きな声で言う。
その時、どこからともなく魔法使いたちの呪文が聞こえてくる。ステージ上に「賢者の魔法使い」カイン、シャイロック、ムル、フィガロが現れた。


4人はソレイユが出した依頼書を受け取り、異変の調査に来たという。
さっそく調査を始めようとする魔法使いたちに「今日はお引き取りを」とジュリアンは言う。ジュリアンはダンスホールを引き継いだばかりで、おおごとにしたくないようだ。
フィガロは「泣き声は建物にまつわる人々の思念」と推測し、解決のため魔法使いたちの調査を提案。常連客のロッソはフィガロの提案に「魔法使いにうろつかれては評判が悪くなる」と難色を示す。
『魔法使いの約束』は、人間と魔法使いが共存する世界の物語だ。国ごとに国民性には特徴があり、今回の舞台となる西の国の住人たちは楽しいことが好きな人柄だが、それでも魔法使いという存在を苦手に思う人もいる。
事態をおおごとにしたくない者、憧れの人に会えて感激している者、解決をしたい者、魔法使いを信用できない者ーー様々な思いを抱きながらも、ジュリアン、ルヴァン、ソレイユ、ロッソの4人は魔法使いとペアを組み、異変の解決のため調査を進めることに。
ここから魔法使いたちの個別ルートに入っていく。
ルートに別れた後は、同時並行で様々なことが起きていく。途中で魔法使いたちが集まり、状況整理をするパートもあるため、物語の流れも追うことができるだろう。
目の前で繰り広げられるやりとりに、『魔法使いの約束』の世界に自分が「いる」と感じることができるだろう。
「舞踏客チケット」参加者は選択したルートごとに腕輪の色が異なり、同じ色の腕輪をした魔法使いと行動を共にすることになる。
「幻影チケット」参加者は移動の指定がなく、会場内を自由に動き回ることができる。まさに「目が足りない」状態になると思うが、特定の魔法使いについていくもよし、同じ場所に留まりそこに来た人々の会話を聞くもよし、盛り上がっているところについていくもよし。心の赴くままに行動してみてほしい。
今回は、各ルートの内容を抜粋してレポートするので、「幻影チケット」で参加予定の人は行動の参考にしてほしい。
同時進行で起きる様々な会話
冒頭、「飼い主と猫」のような関係のシャイロックとムルに、ソレイユやルヴァンがドギマギする一幕も。
一方、シャイロックとムルは、異変の手がかりになりそうなものがないか探しにいく。


ジュリアンは「異変を解決したら、怖いもの見たさで集まるお客さんが減ってしまう。いよいよダンスホールも取り壊しになってしまうかもしれない」と考えていた。そんな心情もあって、異変の解決をおおごとにしたくなかったのだ。
「異変を解決しても、ダンスホールに人が溢れるようにすれば良い」とカインは提案する。その後かつてのホールの様子をあるアイテムから知るふたり。ジュリアンと舞踏客チケットが話す中、そっと輪を抜けるカイン。彼の左目は「賢者の魔法使い」のひとり、北の魔法使いオーエンのものだ。その目が勝手に動いてしまい、カインがオーエンについて言及する場面が。

公演中、魔法使いたちが会話からそっと抜ける場面が何度かあるが、この様子を直近で見ることができるのは、影として会場にいる「幻影チケット」の人だ。影ならではの時間を楽しんでほしい。
ルヴァンは「シャイロックさんのカクテルをいただきたい」と申し出る。憧れのシャイロックと話し、カクテルも作ってもらえるなんて夢のようだと嬉しそうなルヴァンにカクテルを作りながら、シャイロックは魔法舎のバーで過ごす「賢者の魔法使い」たちの様子を教えてくれる。ルヴァンがお礼にとっておきのリキュールを取り出すと、なにやら昔の記録が……。
シャイロックは、ダンスホールとひとりの魔法使いの関係性に気づき、パイプをふかす。このシーンも「幻影チケット」の人が眺めることができるシーンなので、要チェックだ。

調査(?)を進めるムルとソレイユ。ムルが独特なステップを踏み始める。そのステップをどこで教わったのかソレイユが質問するも、ムルは「忘れちゃった!」と返す。そうしているうちに、影たちが曲に反応していることに気づき、物語はさらに進んでいく。
常連客のロッソから「昔からある不思議な花」の存在を聞くフィガロ。どうやら「熱烈に恋するふたりが踊ると、花の色が色付く」という噂もあるらしく、フィガロはロッソに「俺たちで噂が本当か確かめてみるのはどうか」と誘いを持ちかける。どぎまぎしている様子のロッソに、とあることを確信したフィガロは...。
最初は魔法使いが関わることに嫌悪感を示していたロッソだが、フィガロや魔法使いたちとの関わりを通じて、どう変化するのか。人間と魔法使いの関わり方も、本公演の楽しみ方だ。
果たして異変の解決は解決されるのか。鍵となるダンスの練習をして喉が渇いたフィガロが一杯飲もうとすると、カインは「呑みすぎって怒られるぞ」と釘を刺す。南の国のミチルやレノックスの名前を出しながら会話するふたり。要所要所で「賢者の魔法使い」たちの普段の様子を垣間見ることができ、より没入感が生まれるに違いない。
あなただけの出会いーー物語の結末は、あなたの目で!



いったいどんなクライマックスになるのか、そして異変の解決や、ダンスホールでの出会いが、どのような物語になっていくのかーー「舞踏客チケット」のみならず、「幻影チケット」の人も、ドレスコード指定が必要な理由は公演の終盤に明らかになるため、ぜひ体験してほしい。
各所で語られる「賢者の魔法使い(日替わり部分あり)」の様子や、レポートだけでは伝えきれない、体験の熱量や会場の雰囲気はX(旧Twitter)のハッシュタグ「#まほイマレポ」で見ることもできるので、参加を迷っているという方は参考になるだろう。
「イマーシブシアター『魔法使いの約束』」は1月25日(日)まで。チケットは先着発売中となり、数に限りがあるのではやめの購入を。
なお、パンフレットやブロマイドなど、公演のグッズも販売中なので、公演の思い出にぜひ。
▼チケット販売リンク(先着販売)
https://eplus.jp/mahoyaku-immersive/
▼公演グッズ販売リンク
https://coly-shop.com/item/list?category-1=19&category-2=220
▼「イマーシブシアター『魔法使いの約束』」公式サイト
https://mahoyaku.com/immersive/index.html
▼「イマーシブシアター『魔法使いの約束』」公式X
権利表記:©︎coly / NO MORE Inc.
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