繊維商社のモリリン株式会社がアパレル商品PRに特化した画像生成AIシステム「MATOI(まとい)」を開発。同社デジタルチームM3 LABO®が米国AI企業とタッグを組み独自開発。
繊維専門商社のモリリン株式会社(本社:愛知県一宮市、代表取締役社長:森 俊輔)は、AI企業のNeural X(本社:カリフォルニア州ロサンゼルス、CEO:仲田 真輝)と業務提携を結び、繊維・アパレル業界に特化した人工知能(AI)「MATOI(まとい)」を開発しました。今回開発した技術は、アパレルのコーディネート写真または3D CADで組み上げたコーディネート画像にAI生成されたモデルの顔と背景を自動で加工するシステムです。これまで課題であった日本市場に適応したモデルや背景の生成を可能とし、店頭販促物やECサイトで使用する画像を短時間・低コストで提供することができます。Neural X社の骨格検知やさまざまな高度な生成技術によって、アパレル商品の特徴を損なうことなく、自然な表情のモデル・背景をAI生成することができ、指や肌などの細部まで正確に表現することができます。
当社では小売り企業様と協業し、本システムを活用した店頭ポスターやデジタル販促物の高速効果検証を行い商品販売力の向上を目指す取組みも行っております。
新開発AIシステム「MATOI(まとい)」の特徴
主な機能と特徴
プロンプトの入力を不要とし、日本のアパレル業界の販促物に特化したAI画像生成のシステムです。
①【モデル】
モデルの顔は一般的な日本人で、自然な笑顔が生成可能
モデルの年齢も変更可能
②【ロケーション】
背景も日本市場に合わせた一般的なロケ地が選択可能
(室内スタジオ、屋外壁、公園、アウトドア、街中、など)
③【自動調整】
光の方向や明るさを背景に合わせて自動調整
④【合わせのアイテムをAI生成】
コーディネート用の衣服の着せ替え
(※近日公開予定)バッグ・帽子などの合わせの小物のAI生成
本システムの生成AI技術の特徴
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骨格検知とピクセルワイズセマンティックセグメンテーション:
「MATOI」は複数の高度なアルゴリズムを組み合わせることで、人体の各部位を正確に認識し、着用している服を自然に再現し、自然な肌の色や顔の変更を実現しています。また、他の生成AIでは難しいとされる指や手の精緻な表現においても、この技術が貢献して実現しております。
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エッジ抽出技術:
服の輪郭や骨格を微細に分析し、自動調整することで、実際の服のフィット感や着丈が元画像から変更されない形で生成画像が作成されます。これにより、デジタル環境下でも服が自然に見え、実際の着用感をきちんと表現した画像が生成されます。
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ライティングとトーンマッピング:
生成される画像に対して、与えられた様々な環境下で実際に撮影されたかのような照明効果を実現します。サーフィスノーマルの計算を利用して、各画像の照明条件を最適化し、生成された画像の人物と背景画像の見え方のミスマッチを無くし、より自然な画像生成を可能にしています。
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表情認識AI:
高度な表情認識技術により、自然な笑顔の生成が可能になりました。このAIは微細な表情の変化を捉え、感情を豊かに表現することで、生成される人物の画像がより魅力的でリアルなものになります。
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高解像度化AI:
生成されたAI画像をさらに細部まで高解像度で美しいものにするために、高解像度化AIを開発しています。
Neural X(ニューラルエックス)について
NeuralXは、生命科学と最先端AI技術の融合を実現する先駆者として、生体模倣的シミュレーションと精緻な物理ベースの環境再現に特化したイノベーションを推進しています。この技術革新企業は、オンラインフィットネス業界に革命をもたらすTone.aiや、水産養殖業界のための革新的ソリューションNereusを展開し、魚の行動分析に基づく食欲、病気、成長、寄生虫、ストレスの先進的予測モデルを提供します。また、NeuralXはファッション業界にも進出し、生成AI技術を活用した画期的なサービスを提供しています。このサービスは、リアルなポートレートや背景の生成を通じて、ブランドの広告コンテンツやEC画像の作成を手伝います。NeuralXは、科学の最前線を追求し、人々の生活と業界の未来を形作る革新的なソリューションを創出し続けることで、世界に新たな価値をもたらすことを使命としています。
M3 LABO®(エムスリーラボ)について
モリリンがもつ素材の強みと、3D CADや生成AIなどのデジタル技術とを組み合わせることで、より良いモノづくりを目指し、発足された研究チームです。お取引先様とともに「お客様に支持される商品」の開発と、環境にも配慮した商品開発を目指します。
モリリン株式会社 イトからはじまる、すべてのコトへ
https://www.moririn.co.jp/
|MATOIに関するお問合せ先|
モリリン株式会社 MATOI担当 info.ai@moririn.co.jp
|本件に関する報道関係者からのお問合せ先|
モリリン株式会社 総合企画室 info.tokyo@moririn.co.jp(e-mail)
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