東京書籍、文部科学省「学びの充実など教育課題の解決に向けた教育分野特化の生成AI実証研究事業」に採択
〜 教科書データ活用基盤の構築による学習サービスの品質向上の実現 〜
東京書籍株式会社(本社:東京都北区、代表取締役社長:渡辺能理夫、以下「東京書籍」)は、文部科学省「生成AIの活用を通じた教育課題の解決・教育DXの加速 『学びの充実など教育課題の解決に向けた教育分野特化の生成AIの実証研究事業』 (令和6年度補正予算事業)」において、実証事業者として採択されました。
事業の趣旨
生成AIは、多言語対応が必要な外国にルーツを持つ子供や保護者への支援、一人ひとりに合わせた学習コンテンツの生成・提供といった教育現場の多様なニーズに応える可能性を秘めています。しかし、汎用的な基盤モデルだけでは十分な実証が難しく、教育分野に特化した参照データの整備、モデルのチューニング、現場実装の在り方など、多角的な検討が必要とされています。
本実証事業は、多様な子供たちの状況に対応し、個別最適かつ協働的な学びを実現するために、生成AIの活用可能性を整理・検証し、教育分野に特化したモデルやサービスの開発を通じて課題解決の道筋を探る取り組みです。詳細は以下をご参照ください。
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文部科学省事業概要ページ:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416148_00009.htm
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採択事業一覧PDF:https://www.mext.go.jp/content/20250808-mxt_syuukyo01-000042009_1.pdf
東京書籍の取り組み
本事業において当社は、「教科書データ活用基盤の構築による学習サービスの品質向上の実現」をテーマに実証研究を行います。
教科書という公的かつ信頼性の高い教育コンテンツを、生成AIが理解し活用できる形に整え、AI時代に対応した構造へと再構築するとともに、幅広いAIサービスが連携できる接続基盤を整備します。これにより、さまざまなAIサービスが教科書とつながり、信頼性の高い学習情報を活用できる環境の実現を目指します(本事業では中学校の社会、数学、理科、英語の4教科が対象予定)。
これは、教科書をAI時代の新たな教育インフラへと進化させ、将来の教育サービスの幅と質を大きく広げる取り組みです。
今後の展望
今回の採択は、当社が推進する教育DXの重要な一歩であり、生成AIを安全かつ効果的に教育現場へ取り入れるための基盤づくりを加速させるものです。実証研究を通じて得られる知見や技術は、教科書と生成AIの連携モデルとして確立し、全国の学校や教育機関、EdTech事業者との連携によって広く展開していきます。
さらに、構築した基盤を活用することで、授業支援や個別学習サービス、特別支援教育、多言語対応など、多様な教育課題に応える新しいサービスの創出が可能になります。これらの取り組みを通じて、「誰一人取り残さない学び」を実現し、日本の教育全体のデジタルトランスフォーメーションを力強く推進してまいります。
東京書籍株式会社について
東京書籍は1909年創業。「教育と文化を通じて人づくり」を理念に、小・中・高等学校の教科書を中心に、日本の教育を支え続けてきました。近年は教育DXの推進にも注力し、ICT教材や評価テスト、日本語検定事業など、教育の未来を支えるサービスを展開。大阪・関西万博では、「Own Education,
Own Life. ~誰もが自由に学び、教え、健やかに生きる社会~」をテーマに、未来の学びを提案するプレミアムパートナーとして参画しています。
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名称 : 東京書籍株式会社
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本社所在地 : 〒114-8524 東京都北区堀船 2-17-1
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代表取締役社長: 渡辺 能理夫
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創業 : 1909 (明治42) 年
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公式webサイト: https://www.tokyo-shoseki.co.jp/
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