【保育業務に6年以上携わる保育者91名に調査】子どもの負担やストレスを感じ取った保育者の約8割が、そうした場面の頻度は10年前頃より「増加した」と実感

〜外部の専門職・支援機関に「相談できる先がない」「利用しにくい」は約4割、園だけでは支えきれない実態〜

株式会社 明日香

株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、 https://www.g-asuka.co.jp/ )が運営する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ( https://konnect-labo.jp/ )」は、認可保育所(公立・私立)・認定こども園・認可外保育施設・幼稚園・小規模保育事業所・事業所内保育所のいずれかに勤務し、保育士資格または幼稚園教諭免許を保有して保育業務に6年以上携わっている、3〜5歳児の担当または園全体に関わっている保育者91名を対象に、保育現場における子ども同士のトラブルと必要な支援に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

  • 01|子どもの負担やストレスを感じ取った保育者の約8割が、10年前頃と比べてそうした場面の頻度が「増加した」と回答

  • 02|トラブル対応で難しさを感じること、「保護者への伝え方に迷う」が46.2%で最多

  • 03|外部の専門職・支援機関に「相談できる先がない」「利用しにくい」が合わせて40.7%

本調査のダウンロードはこちら:https://shorturl.at/3LFcs 

■調査概要

  • 調査名称:保育現場における子ども同士のトラブルと必要な支援に関する実態調査

  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

  • 調査期間:2026年9月28日〜同年10月12日

  • 有効回答:認可保育所(公立・私立)・認定こども園・認可外保育施設・幼稚園・小規模保育事業所・事業所内保育所のいずれかに勤務し、保育士資格または幼稚園教諭免許を保有して保育業務に6年以上携わっている、3〜5歳児の担当または園全体に関わっている保育者91名

※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります。

≪利用条件≫

1 情報の出典元として「子ねくとラボ」の名前を明記してください。

2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。

URL: https://konnect-labo.jp/

■保育者がこの1年間に見聞きした子ども同士の行為、「大人の目が届かない場所で嫌がらせをする」が44.0%でトップ

「Q1. あなたが、この1年間に、お勤め先で見聞きした子ども同士の行為(対人衝突)として、当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=91)と質問したところ、「大人の目が届かない場所で嫌がらせをする」が44.0%、「相手を傷つける言葉を繰り返し使う」が42.9%、「特定の子どもを繰り返し仲間はずれにする」が40.7%という回答となりました。

※本設問の「子ども同士の行為(対人衝突)」は本調査独自の定義であり、法に基づくいじめの認定とは異なります。

Q1.あなたが、この1年間に、お勤め先で見聞きした子ども同士の行為(対人衝突)として、当てはまるものを教えてください。(複数回答)

・大人の目が届かない場所で嫌がらせをする:44.0%

・相手を傷つける言葉を繰り返し使う:42.9%

・特定の子どもを繰り返し仲間はずれにする:40.7%

・言い合いからすぐに手が出る:39.6%

・特定の子どもの持ち物を繰り返し隠す:24.2%

・一度のトラブルが何日も続く:22.0%

・特定の子どもに繰り返し命令する:15.4%

・その他:0.0%

・当てはまるものはない:16.5%

・わからない/答えられない:4.4%

■子ども同士の行為を見聞きした保育者の65.3%が、10年前頃と比べて見聞きする頻度が「増加した」と回答

「Q2. Q1で「当てはまるものはない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。あなたが、Q1でお答えのような子ども同士の行為を見聞きする頻度は、10年前頃(2016年頃)と比べてどのように変化しましたか。」(n=72)と質問したところ、「大幅に増加した」が23.6%、「やや増加した」が41.7%という回答となりました。

※本設問は当時の調査データとの比較ではなく、保育者の実感に基づく回答です。

Q2.Q1で「当てはまるものはない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。あなたが、Q1でお答えのような子ども同士の行為を見聞きする頻度は、10年前頃(2016年頃)と比べてどのように変化しましたか。

・大幅に増加した:23.6%

・やや増加した:41.7%

・変わらない:13.9%

・やや減少した:11.1%

・大幅に減少した:0.0%

・10年前頃と比較できない:2.8%

・わからない/答えられない:6.9%

■子どもの負担やストレスを感じ取った様子、「些細なことで感情が高ぶりやすい」が48.4%で最多

「Q3. あなたが、この1年間に、子どもの負担やストレスを感じ取った様子として、当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=91)と質問したところ、「些細なことで感情が高ぶりやすい」が48.4%、「気持ちの切り替えに時間がかかる」が44.0%、「睡眠や食事のリズムが乱れている」が36.3%という回答となりました。

Q3.あなたが、この1年間に、子どもの負担やストレスを感じ取った様子として、当てはまるものを教えてください。(複数回答)

・些細なことで感情が高ぶりやすい:48.4%

・気持ちの切り替えに時間がかかる:44.0%

・睡眠や食事のリズムが乱れている:36.3%

・登園時に保護者から離れにくい:34.1%

・表情が乏しく元気がない時間がある:33.0%

・「疲れた」と口にすることがある:31.9%

・特定の大人にまとわりつく時間が長い:20.9%

・その他:0.0%

・当てはまるものはない:13.2%

・わからない/答えられない:5.5%

■子どもの負担やストレスを感じ取った保育者の約8割が、そうした場面の頻度は10年前頃より「増加した」と実感

「Q4. Q3で「当てはまるものはない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。あなたが、子どもの負担やストレスを感じ取る場面の頻度は、10年前頃(2016年頃)と比べてどのように変化しましたか。」(n=74)と質問したところ、「大幅に増加した」が35.1%、「やや増加した」が40.5%という回答となりました。

※本設問は当時の調査データとの比較ではなく、保育者の実感に基づく回答です。また、子どもの人数ではなく、保育者が子どもの負担やストレスを感じ取る場面の頻度をお聞きしています。

Q4.Q3で「当てはまるものはない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。あなたが、子どもの負担やストレスを感じ取る場面の頻度は、10年前頃(2016年頃)と比べてどのように変化しましたか。

・大幅に増加した:35.1%

・やや増加した:40.5%

・変わらない:10.8%

・やや減少した:6.8%

・大幅に減少した:0.0%

・10年前頃と比較できない:2.7%

・わからない/答えられない:4.1%

■子どもの様子の背景にあると考えること、「保護者が仕事や家事に追われ余裕がない」が60.8%で首位

「Q5. Q3で「当てはまるものはない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。そうした子どもの様子の背景にあると、あなたが考えていることを教えてください。(複数回答)」(n=74)と質問したところ、「保護者が仕事や家事に追われ余裕がない」が60.8%、「家庭で動画やゲームに触れる時間が長い」が48.6%、「生活リズムが不規則になっている」が47.3%という回答となりました。

※本設問は保育者が子どもの様子の背景として考えていることをお聞きしたものであり、家庭環境が原因であると断定するものではありません。

Q5.Q3で「当てはまるものはない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。そうした子どもの様子の背景にあると、あなたが考えていることを教えてください。(複数回答)

・保護者が仕事や家事に追われ余裕がない:60.8%

・家庭で動画やゲームに触れる時間が長い:48.6%

・生活リズムが不規則になっている:47.3%

・習い事など決められた予定が多い:43.2%

・きょうだいや近所の子と遊ぶ機会が少ない:36.5%

・園で一人ひとりに関われる時間が短い:24.3%

・大人の不安や緊張が子どもに伝わっている:16.2%

・園の生活の中で落ち着ける時間が少ない:14.9%

・その他:2.7%

・わからない/答えられない:0.0%

■子ども同士のトラブルに対応する上で、「保護者への伝え方に迷う」保育者が約半数

「Q6. あなたが、子ども同士のトラブルに対応する上で、現在難しさを感じることを教えてください。(複数回答)」(n=91)と質問したところ、「保護者への伝え方に迷う」が46.2%、「どこまで介入するかの判断が難しい」が40.7%、「一人ひとりをじっくり見る時間が取れない」が33.0%という回答となりました。

Q6.あなたが、子ども同士のトラブルに対応する上で、現在難しさを感じることを教えてください。(複数回答)

・保護者への伝え方に迷う:46.2%

・どこまで介入するかの判断が難しい:40.7%

・一人ひとりをじっくり見る時間が取れない:33.0%

・職員間で状況を共有する時間が足りない:27.5%

・双方の子どもの気持ちを受け止めきれない:24.2%

・経験の浅い職員に伝えることが難しい:17.6%

・相談できる専門職が身近にいない:13.2%

・その他:0.0%

・特に難しさは感じていない:12.1%

・わからない/答えられない:6.6%

■「親対応が年々難しくなってきた」や「人手が足りず、トラブルが多いと全てに対応することが難しい」などの声も

「Q7. Q6で「特に難しさは感じていない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q6で回答した以外に、対応する上で難しさを感じることがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=74)と質問したところ、「親対応が年々難しくなってきた」や「人手が足りず、トラブルが多いと全てに対応することが難しい」など74件の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

・親対応が年々難しくなってきた。

・人手が足りず、トラブルが多いと全てに対応することが難しい。

・大人の目の届かないところでの行動が確認できない。

・職員間での微妙な意識のずれ 若手の意識の低さ。

■半数近くの保育者が、今後の保育現場に必要なこととして「子どもの気持ちを受け止める関わり」を選択

「Q8. あなたが、子どもが安心して過ごせる環境をつくるために、今後の保育現場に必要だと思うことを教えてください。(上位3つまで回答可)」(n=91)と質問したところ、「子どもの気持ちを受け止める関わり」が46.2%、「落ち着いて過ごせる時間や場所の確保」が36.3%、「一人ひとりに向き合える職員体制」が36.3%という回答となりました。

※本設問は効果が実証された対策をお聞きしたものではなく、保育者が今後の保育現場に必要だと考えている取り組みをお聞きしたものです。

Q8.あなたが、子どもが安心して過ごせる環境をつくるために、今後の保育現場に必要だと思うことを教えてください。(上位3つまで回答可)

・子どもの気持ちを受け止める関わり:46.2%

・落ち着いて過ごせる時間や場所の確保:36.3%

・一人ひとりに向き合える職員体制:36.3%

・子どもの育ちや背景を学び直す研修:22.0%

・園と家庭が日常的に情報を共有する仕組み:20.9%

・地域の園や専門職と連携できる体制:15.4%

・保育者が働き方を選べる柔軟な勤務体制:11.0%

・その他:0.0%

・特にない:11.0%

・わからない/答えられない:6.6%

■園だけでは対応が難しい場面、「保護者との関係づくりが難しい場面」(38.5%)、「子どもの発達の特性への対応」(36.3%)が上位

「Q9. あなたが、この1年間に、園だけでは対応が難しいと感じた場面として、当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=91)と質問したところ、「保護者との関係づくりが難しい場面」が38.5%、「子どもの発達の特性への対応」が36.3%、「家庭の事情が背景にあると感じた場面」が30.8%という回答となりました。

Q9.あなたが、この1年間に、園だけでは対応が難しいと感じた場面として、当てはまるものを教えてください。(複数回答)

・保護者との関係づくりが難しい場面:38.5%

・子どもの発達の特性への対応:36.3%

・家庭の事情が背景にあると感じた場面:30.8%

・子ども同士のトラブルが長期化した場面:29.7%

・子どもの心のケアが必要と感じた場面:29.7%

・保護者同士の関係に影響が及んだ場面:25.3%

・職員だけでは判断できなかった場面:15.4%

・その他:0.0%

・特に難しいと感じた場面はない:14.3%

・わからない/答えられない:4.4%

■保育者の約4割が、外部の専門職や支援機関について「相談できる先がない」「相談先はあるが、実際には利用しにくい」実態

「Q10. あなたのお勤め先では、園だけでは対応が難しい場面について、外部の専門職や支援機関に相談できる体制がありますか。」(n=91)と質問したところ、「必要なときに相談できる体制がある」が38.5%、「相談先はあるが、実際には利用しにくい」が25.3%、「相談できる先がない」が15.4%という回答となりました。なお、「相談できる先がない」「相談先はあるが、実際には利用しにくい」を合わせると40.7%にのぼります。

Q10.あなたのお勤め先では、園だけでは対応が難しい場面について、外部の専門職や支援機関に相談できる体制がありますか。

・相談できる先がない:15.4%

・相談先はあるが、実際には利用しにくい:25.3%

・必要なときに相談できる体制がある:38.5%

・日常的に相談できる体制がある:12.1%

・わからない/答えられない:8.8%

■まとめ

今回は、保育士資格または幼稚園教諭免許を保有し、保育所・認定こども園・幼稚園などで保育業務に6年以上携わっている保育者91名を対象に、保育現場における子ども同士のトラブルと必要な支援に関する実態調査を実施しました。その結果、子どもの負担やストレスを感じ取った保育者の75.6%が10年前頃と比べてそうした場面が「増加した」と感じている一方、外部の専門職や支援機関について「相談できる先がない」「相談先はあるが、実際には利用しにくい」と答えた保育者が合わせて40.7%にのぼることが明らかになりました。

まず、この1年間に見聞きした子ども同士の行為では、「大人の目が届かない場所で嫌がらせをする」が44.0%で最も多く、見聞きした保育者の65.3%が10年前頃より頻度が「増加した」と回答しています。また、子どもの負担やストレスを感じ取った様子は「些細なことで感情が高ぶりやすい」が48.4%でトップとなりました。次に、トラブル対応で難しさを感じることは「保護者への伝え方に迷う」が46.2%、「どこまで介入するかの判断が難しい」が40.7%で、園だけでは対応が難しいと感じた場面でも「保護者との関係づくりが難しい場面」が38.5%で最多でした。さらに、今後の保育現場に必要なこととしては「子どもの気持ちを受け止める関わり」が46.2%で首位に挙がっています。

本調査から、長く保育の現場に携わる保育者の実感として、子ども同士の行為や子どもの負担・ストレスを感じ取る場面が以前より増えている様子がうかがえました。対応の難しさは保護者への伝え方や介入の判断といった場面に表れており、園の中だけでは抱えきれない場面も少なくありません。一方で、外部の専門職や支援機関については、相談先がない、あるいは利用しにくいと感じている保育者も一定数います。改正児童福祉法により、市区町村では妊産婦や子育て家庭を包括的に支える「こども家庭センター」※の設置も進んでいます。子どもの気持ちを受け止める関わりを園で続けていくためにも、園と外部の専門職・支援機関が日常的につながれる体制づくりが、今後の論点となるでしょう。

※こども家庭庁|こども家庭センターの設置状況等について

 https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/a7fbe548-4e9c-46b9-aa56-3534df4fb315/56ec82e8/20240710_policies_jidougyakutai_Revised-Child-Welfare-Act_85.pdf

本調査のダウンロードはこちら:https://shorturl.at/3LFcs 

■「子ねくとラボ」について

「子ねくとラボ」は、「子ども+Nursery(保育)+Education(教育)・Entertainment(エンターテインメント)+Creation(創造)+Trend(トレンド)」の要素から構成された、子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクトです。子育てや保育に関する「調査レポート」や「ニュース/記事」、また「子ねくとラボ」が提供しているサービスについて発信しております。

事業名   :子ねくとラボ

事業責任者 :末廣 剛

URL   : https://konnect-labo.jp/ 

サービス内容:・選ばれる園づくりコンサルティングサービス

       ・保育施設向け研修&巡回サービス

       ・保育専門実証実験 コーディネートサービス

       ・スタートアップ支援サービス

■会社概要

会社名 :株式会社明日香

設立  :1994年8月30日

代表者 :代表取締役 萩野 吉俗

所在地 :東京都文京区小石川5丁目2番2号 明日香ビル3F

事業内容:■保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)

     ■地方自治体と連携した子育て支援事業(児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)

     ■保育に関わる人材の派遣・紹介(保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)

     ■訪問型子育て支援(ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、地方自治体の委託業務)

     ■保育施設向け研修・巡回支援

     ■新規保育事業の開発及びコンサルティング

URL : https://www.g-asuka.co.jp/

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東京都文京区小石川5丁目2番2号 わかさビル3F
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代表者名
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未上場
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設立
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