抗生物質への耐性に関するWHOの報告書に対するMSFの見解

世界保健機関(WHO)は4月30日、抗生物質・抗菌薬への耐性に関する報告書を発表、世界の公衆衛生の深刻な脅威であると指摘した。抗生物質への耐性問題は、国境なき医師団(MSF)の医療援助活動現場でも大きな問題となっており、本件について次のような見解を発表する。

「抗生物質への耐性はMSFの活動地でも深刻な拡大を見せています。ニジェールの栄養治療施設に入院中の子どもや、ヨルダンの外科・外傷治療施設の患者らもその一部です。

各国は早急に抗生物質・抗菌薬への耐性についての調査を進める必要があるでしょう。さもなければ、MSFの活動も的を絞れません。耐性に関する情報なしに、医師は問題の規模を把握できず、必要な臨床的判断を正しく下すことができないからです。

今回のWHOの報告書を機に各国政府が産業界に対するインセンティブを設定し、途上国のニーズに応じた、特許や高い価格設定に頼らない抗生物質開発が促されることが重要だと考えます。

私たちが今必要なものは、良質な抗生物質がそれを必要としている人の元に届くように、使用の妥当性を示す、世界基準のしっかりとした行動計画なのです」

MSF必須医薬品キャンペーン医療責任者/医師
ジェニファー・コーン

【参考】
WHOのプレスリリースと報告書(英文)
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2014/amr-report/en/
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/112642/1/9789241564748_eng.pdf?ua=1
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