OKI、最長40mの伝送を可能にした「高機能USB3 Visionアクティブ光ケーブル」を発売

トップクラスの細さと耐ノイズ性能の強化で先進の信頼性要求に対応

OKI

高機能USB3Visionアクティブ光ケーブル高機能USB3Visionアクティブ光ケーブル

OKIグループの電線事業会社 OKI電線(社長:小林一成、本社:神奈川県川崎市)は、業界トップクラスの細さを実現しながら伝送距離を従来品の2倍となる最長40mまで拡張させ、さらに耐ノイズ性能を高めた新商品「高機能USB3 Vision(注1)アクティブ光ケーブル(注2)」の発売を開始します。新商品は、医療用画像診断装置や自動運転車など高度の信頼性が要求される先進分野などでの用途展開を目指し、2018年5月14日より出荷を開始します。

USB3 Visionは、画像データにより外観や印刷欠損などの判別を行うシステム「マシンビジョン(注3)」向けに策定されたUSB3.0(注4)のインターフェース規格です。広く普及しているUSB2.0に比べて、約10倍の伝送速度に対応し、マシンビジョンシステムに搭載されるカメラインターフェースとして普及が進んでいます。しかしUSB3.0は、伝送速度の高速化に伴う電気信号の減衰が大きく、規格上の伝送距離は最長3mまでと制限されています。そのため、それを超える長さでの用途には適用が困難でした。

OKI電線は、これまでUSB3Visionの伝送距離の制限を緩和する商品として、電気-光変換モジュールと光ファイバーの組み合わせによって、最長20mまでの伝送に対応する「USB3 Visionアクティブ光ケーブル」を販売してきました。大型のマウンター(部品実装)装置や外観検査装置など高精細画像を長距離で伝送することが求められる用途で、配線の制約を大幅に緩和し、多くのお客様からご好評をいただいています。

新商品「高機能USB3 Visionアクティブ光ケーブル」は、従来品から約30%の細径化を図りながら伝送距離を最長40mまで拡張し、併せてEFT/B試験(注5)レベル4(JIS C61000-4.4 印可電圧2kV)の基準を満たす耐ノイズ性能の強化を施すなど、実用性と信頼性が共に向上する高機能化を図りました。細径化によって、実装時やメンテナンスでの作業性向上や機器の小型・軽量化につながるメリットを提供できることに加え、伝送距離を従来品の2倍まで拡張し、大型の機械装置や遠隔でのモニタリングにも使用できるなど、実用面での自由度を高めました。また耐ノイズ性能を強化することによって、医療用画像診断装置や自動運転車など高水準の信頼性が求められる用途への適応性を向上させました。OKI電線では、今後も多様化するニーズに対応したマシンビジョン用ケーブルの開発に積極的に取組んでまいります。

特長
・最長伝送距離40m
 当社従来比2倍まで拡張。
・耐ノイズ性
 JIS C61000-4.4 EFT/B試験レベル4(ピーク電圧2kV以上)
 信号伝送は、電磁的ノイズに強い光ファイバー伝送。
・クラストップの細さ
 ケーブル外径 標準4.8mm
 外付け電源を不要とするアクティブ光ケーブルタイプとして最細径。(当社調べ)
・可動耐久性
 摺動耐久性100万回以上。(曲げ半径R=70mm)
・外付け電源不要
 USBポートからの電源供給で使用できるバスパワー仕様。
・接続信頼性に優れるスクリューロック付きコネクターを採用。

従来品との対比

※市販バスパワー仕様品に対する比較

信号変換伝送模式図


販売目標金額
販売目標金額:2020年1億円以上

用語解説
注1:USB3 Vision
米国マシンビジョン業界団体であるAIAがマシンビジョンシステム用にUSB3.0規格をベースに策定したインターフェース規格。コネクターはStandard-AとMicro-Bを使用。離脱防止のためスクリューネジ付のコネクターを使用する。

注2:アクティブ光ケーブル(AOC(Active Optical Cable))
従来のメタル電線によるインターフェースケーブルの課題である高速伝送と長距離化を可能にする電気-光変換ケーブル。特長は従来の電気インターフェースとの物理的互換性を有しており、ユーザーは光であることを意識せずに一般的なインターフェースケーブルとして使用することができる。

注3:マシンビジョン
1台以上のカメラ、光源、画像取り込み装置、画像処理装置によって外観や印刷欠損などの判別を行うシステム。主に基板実装装置や製品ラベル印刷装置などに使用される。

注4:USB3.0
USBはユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)の略称で、パソコンなどの機器に周辺機器を接続するためのシリアルバス規格の1つ。データ転送速度はUSB2.0の約10倍(USB2.0:最大480Mbps/USB3.0:最大5Gbps)。最大伝送距離はUSB2.0が5mに対し、USB3.0は3mまでとされている。

注5:EFT/B試験(電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験)
電源電圧や入力信号にパルス性のノイズが混入した場合の耐性を評価する試験。主にスイッチやリレーの接点開閉時に発生するノイズの影響を想定しており、ケーブル上から高電圧のパルスノイズを印加して、データ伝送への影響を評価する。(JIS C61000-4.4に準拠)
 
  • 沖電気工業株式会社および沖電線株式会社は、通称をそれぞれ「OKI」「OKI電線」とします。
  • その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
OKI 経営企画本部 広報部
電話:03-3501-3835
e-Mail:press@oki.com
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
OKI電線 お客様相談窓口
電話:0120-087-091(フリーダイヤル)
受付時間 8時30分~12時、13時~17時(OKI電線営業日)

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

沖電気工業株式会社

24フォロワー

RSS
URL
http://www.oki.com/jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都港区虎ノ門1-7-12
電話番号
03-3501-3111
代表者名
森 孝廣
上場
東証プライム
資本金
440億円
設立
1949年11月