テュフズード、EU CBAM移行期間における予備検証ほか支援サービスの提供を開始

EU炭素国境調整メカニズム(CBAM)

国際的な第三者認証機関であるテュフズード(本部:ドイツ・ミュンヘン)は、EU 炭素国境調整メカニズム(EU CBAM)の対象となる企業に向けて予備検証サービスの提供を開始しました。CBAMでは包括的な報告義務が導入されており、2023年10月1日から2025年12月31日までが移行期間として適用されています。CBAMの対象となる企業は、予備検証サービスを活用することで、自社の計算と報告がCBAMの要求事項に準拠しているかどうかを検証できます。テュフズードは2005年よりEU ETS認定検証機関として活動しており、その実績と経験を活かして予備検証やCBAM対応業務プロセスの構築支援サービスを提供しています。

欧州連合の炭素国境調整メカニズム(EU CBAM、以下CBAM)は、EU非加盟国からEU域内に輸入される炭素集約的な商品や製品の炭素価格を、EU内の炭素価格に合わせることを目的としています。またCBAMでは、CBAM証書によって、EUおよび世界の脱炭素化を推進することを最終的なゴールとしています。EUは、本制度によって、より厳しい気候保護要件がもたらすEU企業の競争上の不利を補おうともしています。さらにCBAMは、エネルギー多消費型産業が、より炭素排出コストの低い国へ生産拠点を移転(炭素リーケージ)するのを防ぐことも目的としています。

 

移行期間では、CBAMは鉄鋼、アルミニウム、肥料、水素、セメント、電力などエネルギー集約度の高い製品の輸入にのみ適用されます。これらの製品のEUへの輸入者は、2023年10月1日以降、包括的な報告義務の対象となります。輸入者は四半期ごとに、輸入品の数量、直接・間接排出量、それぞれの原産国における炭素価格に関する報告書を提出しなければなりません。温室効果ガス検証機関であるテュフズードのDaniel Wittlは次の通り述べています。「これは、特に中小企業にとっては複雑な作業です。輸入業者は、グローバル・サプライチェーンに沿ったデータ交換を記録するだけでなく、複雑な計算方法にも対応する必要があります」


この移行期間には、EU排出量取引制度(EU ETS)の要求事項に沿った報告義務や排出量計算方法に徐々に慣れていくことができるという利点もあります。Wittlは次のように説明します。「私たちが予備検証サービスにおいて目的としているのは、対象となる企業に対し、移行期間中に現行のCBAM要求事項に従って計算と報告が実施できているかを検証しサポートすることです。つまり、移行期間中の試運転です。CBAMが正式に始まる2026年1月1日から、CBAM対象製品のEUへの輸入者は、CBAM証書を購入することによって炭素の排出をオフセットする必要があります。」


CBAMの導入が成功した後、この仕組みは将来的に他の製品にも拡大される予定です。テュフズードのCBAM関連サービスの詳細はこちら:https://bit.ly/4czd8Fa


テュフズードジャパンについて

150年以上の歴史を持つ国際的な第三者認証機関テュフズードの日本法人として1993年に設立。試験、認証、監査、トレーニングサービスを通じて、医療機器、産業機器、民生機器、自動車、食品、化学、エネルギーなど幅広い分野における企業の安全性と海外展開を支えています。近年はサイバーセキュリティ、サステナビリティ、AI関連サービスにも注力。https://www.tuvsud.com/ja-jp


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業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-31-11 住友不動産新宿南口ビル12F
電話番号
03-5919-1310
代表者名
アンドレア・コシャ
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
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