【アクセシビリティ調査レポートvol.6公開】これまでの調査で多くの課題を発見。Webアクセシビリティ課題解消へCULUMUの無料診断で解決の第一歩をサポート
Webアクセシビリティは必須の時代へ。企業の信頼獲得、検索エンジンの順位向上などのメリットも。内容の理解が追いつかないまま改善に取り組んではいませんか?
株式会社STYZ(東京都渋谷区、田中辰也 代表取締役社長)が運営するインクルーシブデザインスタジオCULUMU(くるむ)では、2024年4月1日から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化され、アクセシビリティに関する様々な分野の調査をしてきました。今回は第6弾となる、東京都内の美術館と博物館のアクセシビリティ対応状況を調査(※1)し、一斉調査レポートを12月12日(木)に公開しました。
(※1)調査期間:2024年10月29日〜11月12日
これまでの6回の調査を通して、企業のWebアクセシビリティ対応は重要な過渡期を迎えていると考えています。取り組みを進めることで、利用者層を広げ、企業の持続可能性と社会的評価の向上に貢献することができます。CULUMUのアクセシビリティ無料診断は、Webサイトの定量・定性評価を診断し、2~3営業日以内に簡易レポートをお届けします。
【調査レポートの目次】
1、近年のwebアクセシビリティのトレンド
2、都内の美術館と博物館のアクセシビリティ対応状況
3、アクセシビリティへの取り組み方
4、デザインスタジオ CULUMU について
【調査サマリー】
1、webアクセシビリティ方針および対応状況
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美術館59館中10館(約17%)、博物館45館中5館(約11%)しかwebアクセシビリティ方針を公表していない
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方針を公表している美術館/博物館15館のうち、目標を設定している施設は、美術館10館(100%)と博物館4館(約80%)となり、そのほとんどが、等級AAの「準拠もしくは配慮」を目指している
2、webアクセシビリティ試験の実施結果と適合及び対応度
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美術館の試験実施率(約10%)は、博物館(約7%)を上回っており、美術館の方がアクセシビリティ試験への対応状況が高い結果となった
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美術館と博物館ともに、90%前後の施設において、アクセシビリティ試験が未実施であり、全体的に試験の普及が課題
3、サスティナブル方針、サステナビリティポリシーはあるか
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美術館では59館中1館(約2%)、博物館では45館中1館(約2%)がサステナビリティポリシーを公表しているが、両者とも非常に低いことから、都内の文化施設全体で、サステナビリティへの取り組みが普及していない現状がある
4、企業ごとのaxe DevTools TotaでのIssue数
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Issue数が「1〜10」の範囲にある施設が全体の約半数(34施設)を占めており、比較的対応が進んでいる施設が多い
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Issue数「11〜30」の施設も全体の3分の1以上を占め、また「101以上」の施設が16施設存在することから、対応状況の差が大きい
【ウェブアクセシビリティが求められる背景】
近年、webサービスの普及に伴い、よりアクセシブルなwebサイトが求められています。政府 (デジタル庁 )はwebアクセシビリティガイドを公開するなど支援に努めています。2024年からは障害者差別解消法が改正され、民間企業に対しても障害のある方に対して、申し出があった場合に合理的配慮を提供することが義務化されることになりました。合理的配慮を求める人々がより使いやすくなる環境の整備の一環として、webアクセシビリティへの対応は必要となってきています。
【近年のwebアクセシビリティのトレンド】
近年、サイトやアプリのリニューアルをおこなった企業の多くは、アクセシビリティを踏まえたリニューアルを行っています。また、アクセシビリティの対応状況や方針をコンテンツ化し、顧客に発信しているケースも増えてきており、対外的な発信の重要性は今後も増えてくると言えます。
以前から合理的配慮への対応が義務化されており、環境の整備についてももとめられていた公的機関においては、障害者差別解消法の合理的配慮以外の点でもwebアクセシビリティの対応が進められています。
【都内59の美術館のアクセシビリティ対応状況】
アクセシビリティ方針の有無については、59の美術館のうち17%(10館)が、webアクセシビリティ方針を公表していました。
目標とするレベルは、アクセシビリティ方針がある10館のうち、等級AAの「準拠」を目標としている美術館が9館、等級AAの「配慮」を目標としている美術館が1館となり、博物館と比較すると、多くの美術館で対応が進められている結果となりました。
「博物館」の調査も行っております。詳細は「調査レポート特設ページ」からご覧ください。
【デザインスタジオCULUMUのアクセシビリティへの取り組み方】
情報設計や画面デザインを検討している段階から、アクセシビリティを考慮した設計をおこないます。実装をおこない、出来上がったものに対して基準に基づく評価やリードユーザーによるチェックをおこないます。リリース前に改善をおこない、様々な人々が分け隔てなく利用できるサービスにします。また、オプションとしてアクセシビリティ試験の実施とその結果の公表をおこなうことも可能です。
1、webアクセシビリティ評価項目による、基準に基づいた評価
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webアクセシビリティに関する世界的な基準にもなっているWCAG(Web Content Accessibility Guidelines)の評価項目に則り、アクセシビリティの評価をおこないます。
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診断ツールだけではなく、実際にスクリーンリーダーや画面拡大等の支援技術を使った検証もおこない、基準に基づいた評価と改善をおこないます。
2、リードユーザーによる定性的な評価
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障害当事者の方や高齢者の方に実際に操作してみてもらい、課題点、改善点の抽出をおこないます
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ツールや一般的な基準だけでは判別できない実際の当事者の声を取り入れることで、より実態に即した、実用的なものにすることができます。
【やさしいデジタルが当たり前に】
デジタル技術の普及により、webサイトを通じたサービスの提供が一般化し、今まで以上によりアクセシブルなwebサイトを構築する必要が出てきています。デジタル庁がwebアクセシビリティ導入ガイドブックの公表をおこなうなど、より幅広い分野、業界からwebアクセシビリティを踏まえたデザインや開発支援が求められています。
障害者差別解消法改正により、どのような取り組みが必要なのかわからない場合は、デジタル庁の「webアクセシビリティ導入ガイドブック」の閲覧もおすすめですが、当社の「アクセシビリティ無料診断」で現状把握や今後の取り組みを加速するステップの検討をいただくこともおすすめです。
【webアクセシビリティ無料診断について】
定量的なアクセシビリティ診断レポートと、専門家からの定性コメントによって、どの程度アクセシブルなウェブサイトとなっているか診断いたします。
1.定量的なアクセシビリティ診断レポート
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診断ツールを用いた、自動テストでのスコアとその概要をレポートします。
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テキスト、背景の色のコントラストなどの定量的に測ることができる部分や、文書構造、文法の課題などを中心にレポートします
課題例:
色のコントラスト比に関する課題が多く見受けられました
見出しの階層関係が誤っている箇所がありました
landmarkの設定が正しくないところがページ上に見受けられました
2.専門家からの定性コメント
Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)が定める、Web コンテンツがアクセシブルであるとみなされるために満たさなければならない4つの原則ごとに課題点をレポートします。アクセシビリティの専門家がサイトを確認し、それぞれの原則に対して定性的に診断をおこないます。
【無料診断利用のメリット】
既存ウェブサイトの評価を把握、リニューアルを検討の場合
すでにあるサイトに対してアクセシビリティの定量・定性評価をおこない、そこで明らかになった課題をもとに改善案を検討できます。
【無料診断のステップ】
1 |
初回打ち合わせ、課題感、対象サイト、サービスをヒアリング |
2 |
TOPページを中心に無料診断(2~3営業日ほどお時間をいただきます) |
3 |
お打ち合わせ (60分程度) |
4 |
お打ち合わせ時の簡易レポートのご送付 |
【お申し込み】
お申し込みいただいたのちに、担当者より対象のサイトやサービスについてヒアリングをさせていただき、TOPページを中心に診断をさせていただきます。
【これまでのアクセシビリティシリーズ】
2024年4月1日から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化され、企業からの問い合わせをいただく機会が増えたことから、今後もインクルーシブデザインスタジオCULUMUではアクセシビリティに関する調査を続けていきます。
▶︎vol.1:「金融機関のアクセシビリティ対応状況 一斉調査レポート」
▶︎vol.2:「アクセシブルウェブサイト構築サービス」
▶︎vol.3:「当事者参加型アクセシビリティ改善ガイドライン」
▶︎vol.4:「日経225企業のアクセシビリティ対応状況一斉調査レポート」
▶︎vol.5:「教育機関におけるアクセシビリティ対応状況」
【インクルーシブデザインスタジオ CULUMU について】
CULUMUは、高齢者や障がい者、外国人やマタニティ、Z世代・α世代など多様なユーザー、当事者と共創するインクルーシブデザインスタジオです。
ビジネスコンサルタント、UXデザイナー、UIデザイナー 、プロダクトマネージャー、エンジニアなど多数スペシャリストが在籍しているので、さまざまな事業開発の支援が可能です。
これまでデザイン&開発案件で大手企業からスタートアップまで過去100件以上の幅広い取引実績があります。また、NPO・研究機関など多様なユーザーを支援するD&Iパートナーや開発パートナーも豊富で、従来の事業開発のみならず、社会課題への専門性やD&Iに取り組むプロジェクトも経験豊富です。
リサーチ支援
4,500団体以上のNPO・NGOとの繋がりを通じた希少なN=1が多く集まる調査パネルを基に、これまでリーチが困難であった人々を含む多様な人々とマッチングと定性的な調査手法を提供します。当サービスは公益財団法人日本デザイン振興会より「NPOやNGOと連携し、当事者との距離が近く洗練されたプロダクト開発の手助けになる」と評価いただき、「2024年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
【株式会社 STYZ 概要】
「民間から多種多様な社会保障を行き渡らせる」をミッションに掲げ、STYZは3つの事業があります。非営利セクターを中心に新しく資金流入を促す『ドネーションプラットフォーム事業』、企業課題と社会課題の解決を共に目指す『インクルーシブデザイン&エンジニアリング事業』。そして、次世代的なテクノロジーで人間ならではの体験を創造する『システム開発&エンジニアリング事業』になります。3つの事業を通じて、企業(ビジネスセクター)・行政(パブリックセクター)、NPO(ソーシャルセクター)、個人との媒介となり、社会の課題解決の促進を行います。
社名 |
株式会社STYZ |
代表者 |
代表取締役社長 田中 辰也 |
資本金 |
5,725,000円 |
売上高 |
非公開 |
設立 |
2016年3月 |
従業員数 |
60名(業務委託含む) |
HP |
コーポレートサイト(https://styz.io/) ドネーションプラットフォーム事業(https://syncable.biz/) インクルーシブデザイン事業(https://culumu.com/) システム開発&エンジニアリング事業(https://styz.io/tech) |
所在地 |
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-59-4 クエストコート原宿102 |
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