【5月の紫外線量は真夏並み】SPF・PAの誤解率78.3%|皮膚科医が教える日焼け止めの正しい選び方と塗り方
〜全国300名調査で判明した「塗り直し頻度」「適正量」の認識ギャップと紫外線対策の新常識〜
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、5月の外出時はSPF30〜50・PA+++以上の日焼け止めを選び、2〜3時間ごとの塗り直しが必要です。1回の使用量は顔だけでクリームタイプなら約0.8g(パール粒2個分)が適正量であり、多くの方が実際には必要量の半分以下しか塗れていません。飲む日焼け止めは補助的な効果はありますが、塗る日焼け止めの代わりにはなりません。
・SPFとPAの違いを正しく理解している人はわずか21.7%
・日焼け止めの適正使用量を知っている人は16.3%にとどまる
・5月の紫外線量が真夏並みであることを知らない人が62.0%
用語解説
■ SPF(Sun Protection Factor)とは
SPFとは、紫外線B波(UVB)を防ぐ効果を数値化したものである。数値が高いほどUVBによる日焼け(サンバーン)を防ぐ時間が長くなり、SPF30は何も塗らない場合と比べて約30倍の時間、日焼けを遅らせる効果がある。
■ PA(Protection Grade of UVA)とは
PAとは、紫外線A波(UVA)を防ぐ効果を4段階(+〜++++)で示したものである。UVAは肌の奥深くまで到達してシワやたるみの原因となるため、光老化予防にはPA値の高いものを選ぶことが重要である。
■ 光老化とは
光老化とは、紫外線の長期的な曝露によって引き起こされる皮膚の老化現象である。シミ、シワ、たるみ、肌のハリ低下などが特徴で、加齢による自然老化とは異なり、適切な紫外線対策により予防可能である。
SPF・PA値と使用シーン別の選び方

|
使用シーン |
推奨SPF |
推奨PA |
塗り直し目安 |
|
日常生活(通勤・買い物) |
SPF15〜30 |
PA++〜+++ |
外出前1回 |
|
屋外での軽い運動・レジャー |
SPF30〜50 |
PA+++ |
2〜3時間ごと |
|
炎天下でのスポーツ・海水浴 |
SPF50・50+ |
PA++++ |
1〜2時間ごと |
|
5月の日中の外出 |
SPF30〜50 |
PA+++以上 |
2〜3時間ごと |
|
曇りの日の外出 |
SPF30以上 |
PA+++ |
2〜3時間ごと |
※一般的な目安であり、個人差があります。
皮膚科・形成外科を中心とした皮膚腫瘍・皮膚外科専門のアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院/医療法人社団鉄結会)は、紫外線対策への意識が高まる5月を前に、全国の20〜60代の男女300名を対象に「SPF・PAの理解度と日焼け止めの使用実態」に関する調査を実施いたしました。
調査背景
5月は気温が穏やかで過ごしやすい一方、紫外線量は急激に増加し、実は7〜8月とほぼ同等のレベルに達します。しかし、多くの方が「まだ真夏ではないから大丈夫」と油断しがちな時期でもあります。また、日焼け止めは「とりあえず塗っていれば安心」と考えている方が多い一方で、SPFとPAの違いや適正な使用量、塗り直しの頻度については誤解が多いのが実情です。そこで当院では、紫外線対策の正しい知識の普及を目的として本調査を実施いたしました。
調査概要
調査対象:全国の20〜60代で日焼け止めを使用した経験のある男女
調査期間:2026年4月20日〜4月29日
調査方法:インターネット調査
調査対象人数:300名
調査結果 【調査結果】SPFとPAの違いを正しく理解している人はわずか21.7%
設問:SPFとPAの違いを正しく説明できますか?

SPFとPAの違いを正確に理解している人は2割程度にとどまり、約8割が正確な知識を持っていないことが判明しました。「なんとなく知っている」という曖昧な認識が最も多く、紫外線対策において基本的な知識の普及が課題であることがわかります。
【調査結果】5月の紫外線量が真夏並みであることを知らない人が62.0%
設問:5月の紫外線量についてどう認識していますか?

5月の紫外線量が真夏並みであることを正しく認識している人は4割未満でした。6割以上の方が5月の紫外線を過小評価しており、この時期の紫外線対策が不十分になりやすい実態が浮き彫りになりました。
【調査結果】適切な頻度で塗り直しをしている人はわずか18.7%
設問:日焼け止めの塗り直しをどのくらいの頻度で行っていますか?

推奨される2〜3時間ごとの塗り直しを実践している人は2割未満で、4割以上が朝1回塗るだけで終わらせていることがわかりました。日焼け止めの効果を持続させるためには定期的な塗り直しが不可欠ですが、多くの方がその習慣を持っていません。
【調査結果】日焼け止めの適正使用量を知っている人は16.3%にとどまる
設問:顔に日焼け止めを塗る際、1回にどのくらいの量を使用していますか?

顔への適正使用量(パール粒2個分・約0.8g)を認識している人はわずか16.3%でした。7割以上の方が必要量の半分以下しか塗っておらず、SPF値通りの効果を得られていない可能性が高いことが示唆されます。
【調査結果】飲む日焼け止めだけで十分と誤解している人が23.3%
設問:飲む日焼け止め(UVケアサプリ)の効果についてどう考えていますか?

飲む日焼け止めだけで紫外線対策が十分だと誤解している人が2割以上いることが判明しました。飲む日焼け止めは抗酸化作用による補助的な効果はありますが、塗る日焼け止めの代替にはならないことの周知が必要です。
調査まとめ
本調査により、日焼け止めに関する基本的な知識と正しい使用方法について、多くの方が誤解を持っていることが明らかになりました。SPFとPAの違いを正しく理解している人は約2割、5月の紫外線量が真夏並みであることを知っている人は4割未満にとどまります。また、適正な使用量で塗れている人は16.3%、推奨頻度で塗り直しをしている人は18.7%と、せっかく日焼け止めを使用していても、その効果を十分に発揮できていない方が大多数であることがわかりました。紫外線による肌ダメージは蓄積性があり、将来のシミやシワ、さらには皮膚がんのリスクにもつながります。正しい知識を持ち、適切な紫外線対策を行うことが重要です。
医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師
皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、5月は紫外線対策において最も油断しやすい危険な時期です。気温が穏やかなため紫外線を意識しにくいのですが、紫外線量は真夏とほぼ同等であり、この時期の無防備な日光曝露が将来の肌トラブルの原因となるケースを数多く診てきました。
日焼け止めの効果を正しく得るためには、まずSPFとPAの違いを理解することが重要です。SPFは主に紫外線B波(UVB)による日焼け(サンバーン)を防ぐ指標であり、PAは紫外線A波(UVA)による光老化を防ぐ指標です。5月の日常的な外出であればSPF30・PA+++程度で十分ですが、屋外での長時間活動にはSPF50・PA++++を選ぶことをお勧めします。
使用量については、多くの方が必要量の半分以下しか塗れていないというのが実情です。顔全体でクリームタイプならパール粒2個分(約0.8g)、液体タイプなら1円玉2枚分が目安です。この量を塗ることで初めてSPF値通りの効果が得られます。少量を薄くのばすだけでは、表示されているSPF値の効果は期待できません。
塗り直しについては、2〜3時間ごとを基本としてください。汗や皮脂、摩擦によって日焼け止めは徐々に落ちていきます。特に5月は汗ばむ陽気になることも多く、気づかないうちに効果が低下していることがあります。メイクの上からでも使えるスプレータイプやパウダータイプを活用すると、外出先での塗り直しが容易になります。
飲む日焼け止めについては、抗酸化成分による内側からのケアとして補助的な効果は期待できますが、塗る日焼け止めの代わりにはなりません。紫外線を物理的にブロックする効果は塗る日焼け止めでなければ得られないため、必ず併用することが大切です。
【エビデンス】日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、日焼け止めの適切な使用量と塗り直しの重要性が明記されています。SPF測定試験では1平方センチメートルあたり2mgの使用量で測定されており、一般的な使用量はその4分の1から2分の1程度とされています。つまり、多くの方はSPF値の効果を十分に得られていない可能性があります。
正しい日焼け止めの選び方
・5月の日常使用にはSPF30〜50・PA+++以上を選ぶ
・UVB(日焼け)とUVA(光老化)両方への対策が必要
・使用シーンに応じてSPF・PA値を使い分ける
効果を最大化する塗り方のポイント
・顔にはパール粒2個分(約0.8g)を使用する
・2〜3時間ごとの塗り直しを習慣化する
・塗りムラを防ぐため、2度塗りがおすすめ
髙桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. SPFとPAの違いは何ですか?
A. SPFは紫外線B波(UVB)による日焼けを防ぐ指標、PAは紫外線A波(UVA)による光老化を防ぐ指標です。
SPFの数値が高いほどUVBによる日焼け(赤くなる・ヒリヒリする)を防ぐ効果が高く、PAの+が多いほどUVAによるシミやシワを防ぐ効果が高くなります。今回の調査では、この違いを正しく理解している人はわずか21.7%でした。両方の対策が必要なため、SPFとPA両方の数値を確認して選ぶことが大切です。
Q2. 5月の日焼け止めはSPF何が必要ですか?
A. 5月の日常的な外出にはSPF30〜50・PA+++以上が推奨されます。
5月の紫外線量は真夏の7〜8月とほぼ同等ですが、調査では62.0%の方がこの事実を知りませんでした。通勤や買い物程度ならSPF30・PA+++で十分ですが、屋外でのレジャーや長時間の外出にはSPF50・PA++++を選ぶことをお勧めします。曇りの日でも紫外線は80%程度到達するため、油断は禁物です。
Q3. 日焼け止めの正しい塗り直し頻度は何時間ですか?
A. 基本的には2〜3時間ごとの塗り直しが推奨されます。
日焼け止めは汗や皮脂、摩擦で徐々に落ちていくため、定期的な塗り直しが不可欠です。しかし調査では、2〜3時間ごとの塗り直しを実践している人はわずか18.7%で、41.7%が朝1回塗るだけで済ませていました。炎天下でのスポーツや海水浴では1〜2時間ごと、汗をかいたらすぐに塗り直すことが効果的です。
Q4. 1回に塗る日焼け止めの適正量はどのくらいですか?
A. 顔全体でクリームタイプならパール粒2個分(約0.8g)、液体タイプなら1円玉2枚分が適正量です。
SPF値は1平方センチメートルあたり2mgの使用量で測定されていますが、調査では適正量を認識している人はわずか16.3%でした。38.0%がパール粒1個分程度、32.7%が薄くのばせる程度と回答しており、多くの方が必要量の半分以下しか塗れていません。少量では表示通りの効果が得られないため、たっぷりと塗ることが重要です。
Q5. 飲む日焼け止めの効果はありますか?
A. 飲む日焼け止めには補助的な効果はありますが、塗る日焼け止めの代わりにはなりません。
飲む日焼け止めに含まれる抗酸化成分には、紫外線によるダメージを内側から軽減する働きがあります。しかし調査では23.3%の方が「飲むだけで十分」と誤解していました。紫外線を物理的にブロックする効果は塗る日焼け止めでなければ得られないため、飲む日焼け止めはあくまで補助として、必ず塗る日焼け止めと併用してください。
放置のリスク
・紫外線の蓄積により将来的なシミ・シワ・たるみが加速する
・光老化による皮膚の弾力低下やくすみが進行する
・長期的な紫外線曝露は皮膚がんのリスク要因となる
・5月の油断が夏本番前に肌ダメージを蓄積させる
こんな方はご相談ください|受診の目安
・日焼け後に赤み・腫れ・水ぶくれが出た場合
・シミやほくろが急に大きくなった・形が変わった場合
・皮膚に治りにくい傷やできものがある場合
・光老化による肌トラブルが気になる場合
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚科・形成外科専門のクリニックとして、紫外線による皮膚トラブル全般に対応
・シミ・肝斑・光老化に対するレーザー治療や美容皮膚科治療を提供
・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で通いやすい立地
・皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験を持つ医師が監修
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階
アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画
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