AI inside、誤りを検知するAI「Critic Intelligence」を独自開発しDX Suite に実装― データチェック工程の自動化を実現

AI inside 株式会社(代表取締役社長CEO:渡久地 択、本社:東京都港区、以下「AI inside」)は、誤りを検知するAI「Critic Intelligence(クリティック・インテリジェンス)」*1 を独自開発し、データ入力業務を自動化するAIエージェント「DX Suite」に実装しました。
「Critic Intelligence」は、AIが生成した出力に対して、誤りの可能性がある箇所を検知するAIです。微細な誤りも高精度に抽出し、出力の正確性と信頼性を大幅に向上させます。
この技術を帳票処理のデータチェック工程に応用することで、人間を上回る精度で誤りを特定できるようになりました。
*1 本技術は特許取得済み。
従来のデータチェックの課題
帳票処理では、まずAI-OCRで紙やPDFの帳票を読み取りデータ化した後、人間が全項目を目視で確認し、必要に応じて修正していました。
特にBPOや金融・保険など高精度が求められる業務では、同じ帳票を2名で確認し、結果を突き合わせて差異を解消したうえで後続システムに連携します。
こうした全件目視や突き合わせ作業は、帳票1枚あたり数十項目に及ぶことも多く、膨大な人員と時間を要し、業務効率化の大きな障壁となっていました。
「Critic Intelligence」による変革

「DX Suite」に「Critic Intelligence」を実装したことで、AI-OCRの読取結果を評価し、誤りの可能性が高い項目だけをユーザに提示できるようになりました。これにより、AI-OCR後のデータチェックの工程が飛躍的に効率化しています。
人間では見落としがちな微細な誤りも高精度で検出でき、従来の人手によるチェックを上回ることが確認されています。人間がエラーを特定できる精度は60~80%*2 にとどまりますが、検証では「Critic Intelligence」が最高で99.92%、平均で99.86%*3 の検知精度を記録し、人間を大きく上回る精度を実証しました。さらに、処理時間も約80%削減され、高精度と業務効率化の両立を実現しています。
*3 対象帳票枚数2,297枚、読取項目数186,922件を検証した結果。
AIが拓く次世代のデータ入力業務
「Critic Intelligence」により、これまで人間でしか担えなかったデータチェックの工程がAIへと置き換わり、帳票処理は質と速度の両面でこれまでにない進化を遂げました。これにより、データ入力業務そのものが変革し、企業は生産性向上と新たな価値創出を同時に実現します。
AI inside が掲げる「No More Tools, Work with Buddy」は、AIを単なるツールではなく、人と共に働き未来を共創する“相棒”として捉えるビジョンです。「Critic Intelligence」の実装は、このビジョンを前進させるものであり、AI inside は今後も、AGI時代に向けた基盤構築を加速してまいります。
「DX Suite」について
「DX Suite」は、データ入力業務の前後工程をまとめて自動化するAIエージェントです。独自開発の文字認識AI(AI-OCRエンジン)による業界最高水準の読取精度と、データ構造化に特化した高度な技術力を強みに、これまで人手に頼っていた煩雑な作業工程をAIが自動化します。多様なフォーマットの帳票をはじめとするアナログデータを、正確かつ効率的にデジタル化し、活用可能な形式へと変換したうえで、後続の業務システムへの連携を容易にします。これにより、あらゆる業種・業態の企業・団体において、業務効率の飛躍的な向上とデータマネジメントの高度化を実現し、組織全体の生産性向上と、DX推進に貢献します。
AI inside 株式会社について
AI inside 株式会社は、生成AI・大規模言語モデル(LLM)や自律型AIの研究開発と社会実装を推進するテックカンパニーです。日本語のドキュメント処理に特化したLLM「PolySphere」の開発をはじめ、政府機関・地方公共団体・民間企業など6万ユーザ超への導入実績を持ち、独自のAI基盤の構築と普及を進めています。主力プロダクトである「DX Suite」は、データ入力業務に特化したAIエージェントとして、前後工程全体の自動化を実現しています。これらの取り組みを通じて、人とAIの協働を推進し、生産性向上と業務効率化によって創出された時間を、より付加価値の高い業務へ移行する「VALUE SHIFT」を実現します。
※文中の製品またはサービスなどの名称は、AI inside 株式会社の商標または登録商標です。
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